二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【真選組動乱編】 ( No.267 )
- 日時: 2014/01/16 22:45
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: EftjYibB)
- プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11751458196.html
よしか様
はじめまして、よしか様(´∀`)!
カッコイイだなんて…嬉しいです! 有難う御座います!
分かり易いと言っていただけて安心です(´∀`)
すすすすっ好きだなんて…あ、有難う御座いますっ!(
無駄に量が多いのですが…読むと言っていただけて嬉しいです♪
これからも頑張りますっ!
Sora様
原作の動乱編って何かもう皆かっこいいですよね…!
ほんとにやけがとまりません(´∀`)ww
やっと晴香登場ですよ…。長かったです…((
八雲くん頑張ります(`・ω・´)←
栄蓮はもうすぐ到着します!((
茜@受験
ホントに来たァァァァァァァァァァww((
イヤ、確かにアレはギャボスだけども。反則ですけどもねィ。
あのね…文字数がね…あの、まだいけたのね…。
しかも現時点で既に動乱編長いし…うん、あの…うん((((
うん、あの…ご、ごめん?←
晴香好いてくれてるとかマジでかァァァァ! 嬉しいよぅ!(´∀`)
なかなか出番ないからね…うん、嬉しいぜ!
オイィィィww必死になりすぎて素が出とるわなww((
バカコンビ好きゆうてくれて嬉しいわァ!←
うん、なんかこう…書くと恥ずい(笑)
鈴さん気づくと沢山いるww
沖田が黒子捻り潰したくなっちゃうって言ってたしww←
—
やって来た晴香と刃をまじりあわせる八雲。
相も変わらず微笑んでいる彼女に、八雲はどこか淋しげに目を細めた。
108訓 漢(オトコ)を見せろ
「…なんで笑ってんだ」
そう呟いた八雲に、晴香はきょとんといった表情になる。
ギリッと歯を噛み締めて八雲は晴香を睨みつけた。
「昔っから俺の前ではずっと笑って…何考えてんのかも分かんねェ…。
全部全部テメー一人で背負って…気づけばいなくなる」
「……」
「本当のアンタの素顔を、俺には見せてくれねェ」
彼女が泣いているところを見たことがない。
どんな辛い時でも彼女は微笑んでいる。…だからこそ読めない。
「何故お袋と親父を斬って出て行った」
「……」
「それさえも…俺にゃァ答えらんねぇのかよ…っ」
苦しい。
八雲はつまりそうになる息を必死に安定させようとする。
この女が訳もなく何かをするような奴ではないのだ。
自分の姉だからこそ、それだけは知っている。
「…いつの日か…言おうとしたけど、言えなかった日があったわね…」
「…ああ」
「けど…いいの? あなたの中の“幸せな家族”のイメージが崩れるわよ?」
「……は?」
にっこりと微笑んでいう晴香に、八雲は訝しげな表情を隠せない。
その時だ。近くで爆発が起こり、二人はそちらに目を向ける。
「…ようやく来やがった」
ふっと微笑していう八雲。近藤は目を見開いた。
「…カヤロウ。なんで…、…お前が…。っなんでお前がこんな所にいるんだよ…!
俺にあんな仕打ちを受けたお前が…俺のためになんでこんな所まで…っ」
ポタポタと涙が地面に落ちた。その声には悔しさが滲んでいる。
しかし…その表情はとても嬉しそうで、視線だけを向けた八雲も微笑んだ。
「トシぃぃぃぃぃぃぃぃぃ! なんで来やがったァ、バカヤロォぉぉぉぉ!」
「はァい、八雲くーん。ハルゥー。あっぶねーェぞォ〜」
「「「…え?」」」
次の瞬間バズーカを発砲する銀時。
それは閉められている扉に向かってで、必然的に三人も巻き込まれた。
ぶぼェッと意味不明な言葉を発しながら車両内へと転がっていく。
「近藤さん、無事ですかァァァァ!」
「八雲ォォォォォッ!」
「え、つか今ハルいたよな? 普通に呼んだけどハルいたよな?」
「「何すんだァァァてめーらァァァァァァ!」」
おっ、と言った感じで万事屋一行と栄蓮はそちらを見る。
「八雲、近藤さん! よかったァ、無事だったァァァ!」
「アリガト栄蓮ん! でも今暗殺されそうになったよ俺!」
「無事でよかったですよォォォ!」
「嬉しいけど俺の話を聞いてェェェェェ!」
元気そうな栄蓮の様子に八雲はホッと胸をなでおろした。
そしてふっと晴香を見る。
「場所かえるか、姉貴」
「…いいの? さっきも言ったけど…」
「いいんだ」
「……」
「ンなイメージが崩れることよりも、知らねェことの方が嫌だ」
「…そう」
変わってないのね、と言う晴香に、どっちが、と八雲は返した。
じっと自分を見つめてくる栄蓮を見る。
「んじゃ、隊長。…近藤さんを頼みます」
「八雲…」
「ヘマしないでくださいよ」
ニッと笑ってそういい、晴香とともに電車から飛び降りる八雲。
そのまま二人はズザザザザッと斜面を下っていった。
その背中を見送り、栄蓮は改めて近藤を見つめる。
「栄蓮…。なんで万事屋がここにいる? ありえなくね?
こいつらが俺達のことを…」
「あ、大丈夫です。奢る約束したんで」
「聞かなきゃよかったァァァァァァ!」
「その前に…このヤローの遺言があってな」
銀時がガクガクと震えている土方を指さして言った。
近藤は不思議そうな表情である。
「妖刀に魂食われちまった。今のコイツはただのヘタレたオタク。
…もう戻ってくる事もあるめェ」
「よ…妖刀だと?! そんな…。…いや…、ここ最近のトシの不可解な行動…。
アレが妖刀のせいだとするならば…ありえなくも…ないが…」
「……」
「そ…そんな状態で、トシがお前らに何を頼んだんだ」
「……真選組護ってくれってよ」
銀時のその言葉に近藤の瞳が見開かれた。構わずに銀時は語り続ける。
「面倒だからてめーでやれってここまで連れてきた次第さ。
ま…俺達の仕事はここまでだろーな。…ギャラは瞳孔女が払ってくれるから」
「…………。…俺が、振り込むよ。…俺の貯金全部」
「近藤さん…」
「だか万事屋。…それに栄蓮。…俺もお前達に依頼がある。…これも遺言と思ってくれていい。
…トシ連れて、このまま逃げてくれ」
らしくない表情でそう言った近藤に栄蓮は目を見開いた。
土方もじっと近藤を見つめている。
「こんな事になったのは俺の責任だ。戦いを拒む今のトシを巻き込みたくねェ。
…俺ァ伊東に注意しろというトシの助言を拒んだ。
さらには些細な失態を犯したトシを伊東の言うがまま処断した。
トシがそんなことになってるのもしらずに…、トシがそんな身になってまで真選組護ろうとしたのも知らずに。
プライドの高ェコイツが…お前らに頭下げて真選組託したのも知らずに…」
誠に申し訳なさそうな顔で近藤が土方に言う。ただ黙って彼らは話を聞いていた。
「…すまなかったなァ、トシィ。すまなかったなァ、みんな…。
俺ァ…。…俺ァ……、大馬鹿野郎だ」
「………」
「全車両に告げてくれ。今すぐ戦線を離脱しろと。
…近藤勲は戦死しグガッ!!!!」
「栄蓮さんんんんんん?!」
「すいません、何かイラッとしました」
シュウウウウと近藤の頭からあまりの強さに煙が出ている。
青筋を浮かべながら栄蓮は近藤を見る。
「近藤さん、私達が何のためにここにいると思ってるんですか」
「栄蓮…。でも俺は…トシがいなくなってお前が辛い時に助けてやることも…」
「だからなんだってんですか」
「!」
「そんなことはいいんです。私は…、…私達は貴方が生きてくれてるだけで良いんですよ。
貴方を護る為に私達はここにいるんですから」
それを戦死しただの何だの言ってんじゃねーぞバーロー、と栄蓮は微笑んで言った。
掠れた声で近藤が栄蓮の名を呼んだ…その時だ。土方が無線を手にとった。
「あーあー、ヤマトの諸君。我等が局長、近藤勲は無事救出した。勝機は我等の手にあり。
局長の顔に泥を塗り、受けた恩を仇で返す不逞の輩…。あえて言おう、カスであると!
今こそ奴らを月に代わってお仕置きするのだ!」
[ オイ、だれだ? 気の抜けた演説してる奴は ]
「誰だと…? 真選組副長、土方十四郎ナリィィィィィ!!」
ガシャァンッと土方は無線を投げ置いた。そして近藤を見据える。
「近藤氏、栄蓮氏の言う通りでござる。僕等は君に命を預ける。
その代わりに…君に課せられた義務がある。…それは死なねーことだ」
「……」
「何が何でも生き残る。どんなに恥辱にまみれようが目の前でどれだけ隊士が死んでいこうが君は生きにゃならねェ。
君がいるかぎり真選組は終わらないからだ。僕達はアンタにほれて真選組に入ったからだ」
「……」
「——バカのくせに難しい事考えてんじゃねーよ。てめーはてめーらしく生きてりゃいいんだ。
俺達は何者からもそいつを護るだけだ。…近藤さん。
あんたは真選組の魂だ。俺達はそれを護る剣なんだよ」
「ト…トシ…!」
( ほら、これが我等が副長だ )