二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【真選組動乱編】 ( No.270 )
- 日時: 2014/01/18 22:10
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: LqogUCyT)
- プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11752834862.html
Sora様
ししししっ心臓が口からァァァァァァ((
八雲「単なるものの例えだっつの。馬鹿だろ。マジで馬鹿だろ」
このシーンの土方さんも近藤さんもグッジョブですよねb
銀魂キャラって不器用な人多いけど皆かっけェです…(´∀`)
栄蓮「こちらこそいつも有難う御座います…m(_ _)m」
茜@受験
すまんねww基本文字数ギリギリまで書く人間だからww
栄蓮とか八雲とか晴香を好きとか可愛いとか言ってもらえるのはホントに嬉しいのさ(´▽`)!
言ってもらえるとホント毎回嬉しすぎてねwwほんと感謝!((
関西弁の土方ァァァァァァァwwww
中井さんマジパねーよね(´∀`) もうばっちり土方だよ(
謝りキノコォォォww
マジでか! 性格は真逆だけどねww((
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参照≒久しぶりの晴香アップ。目ェミスった…(´-ω-`)
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徐々に低くなっていく土方の声と、匂い始めた煙草の煙の匂い。
そしてその時には…もうその姿は、完全に“土方十四郎だ”。
109訓 人間全ては己の心次第だ
「ト…トシ…!」
いつも通りのその姿に近藤は声を上げ、驚いた。
栄蓮も“土方十四郎”の姿を見て、にっこりと微笑む。
「——一度折れた剣に何が護れるというのだ」
「「「!」」」
「土方君、君とはどうあっても決着をつけねばならぬらしい」
鬼兵隊の男のバイクの後ろに乗った伊東がこちらに向かってきながら言った。
フッと土方は微笑し、片手にある村麻紗をガシッと握る。
「剣ならここにあるぜ。…よく斬れるやつがよォ」
そう土方は言い、ついでガッシャンと窓を割った。
そこから抜け出し、刀を両手でもってしっかりと立つ。
「近藤の首を殺りたくば…この俺を倒してからにしろ…。
何人たりともここは通さねェ。何人たりとも俺達の剣は汚させねェ…」
そう言って柄に手をかけ、ゆっくりと刀を抜き始める。
しかしなかなか抜けぬらしく…“ぬぐっ”と妙な声を発した。
「何モタクサしてやがる。さっさと抜きやがれ」
「だまりやがれ」
「はいっ、じゅーぅ、きゅーぅ、はーちいーちぜーろォォッ!」
「明らかにカウントおかしいだろォォォォォォ!」
ギギギギッやらメキメキやらと妙な音が聞こえてくる。
「俺はやる、俺は抜く、なせばなるゥゥ…!
燃えろォォ俺の小宇宙ォォ…萌えろォォ…!
イカンイカンイカンイカン!」
「はいそのまま萌えてみよォォォォ!」
「オメーは俺を応援してんのか何なのかどっち?!」
ふと土方は顔を上げ、刀を必死に抜こうとしながらチラリと車内を見た。
そして再び前を見ると腹から声を出す。
「万事屋ァァァァァァァァァ!」
「…なんだ?」
「きこえたぜェェてめーの腐れ説教ォォォ!
偉そうにベラベラ喋りやがってェェェェ! てめーに一言いっておく!
っありがとよォォォォォォ!」
そう叫んだ土方に栄蓮と銀時は顔を見合わせて本当に小さく微笑んだ。
「オイオイ、また妖刀に呑まれちまったらしい」
「寒いわァァ…聞いててちょーう寒いわァァ…」
「あーりーえーねーェェ」
「トッシーでしょ。兄さんじゃなくてトッシーでしょ」
スラリと、刀が抜かれていく。
土方は少々息を詰まらせながらもニタリと笑った。
「俺は…近藤勲を護る最後の砦。…真選組を護る、最後の剣。
ッ真選組副長、土方十四郎だァァァァ!!!!」
ダァンッと一歩踏み出して土方は叫んだ。
伊東の表情が少々曇るとは反対的に、万事屋一行の表情は明るくなる。
「土方さんんんんんん!」
「トッシーッ!」
「自力で妖刀の呪いを…ねじ伏せたァァァ!!」
刀を一振りし、ニィッと笑う土方。
栄蓮も安心したようにへにゃりと笑った。
「…フン、ワリーなゴリラ。そういうこった。
残念ながらてめーの依頼は受けられねェ。なんぼ金積まれてもな」
「……」
「土方が先客だ」
その言葉に近藤はふっと笑い、改めて銀時を見据えた。
「万事屋、仕事はここまでじゃなかったのか?」
「…なァに、延長料金はしっかり頂くぜ。…なっ、瞳孔女」
「延長料金でもなんでも…おもいっきり払う、よっと」
グイッと近藤の手を二人でひいて、車両からパトカーに移らせる。
じっと土方を見ていた、サングラスをしている鬼兵隊の男。
名を——河上万斉(カワカミバンサイ)。
万斉は耳につけているヘッドフォンから流れる音楽を聞きながら呟いた。
「…変わった。あの男の魂の鼓動が…変わった。
幼稚なアニソンから、骨太のロックンロールでござる。
いや…、ぬしもか、伊東殿」
チラリと刀を構えて後ろに乗っている伊東を見て万斉は呟いた。
伊東の表情は凶悪な笑みで染まっている。
「格調高いクラシックから、凶暴なメタルでござる。…ふむ、いい曲だ。
思う存分奏でるが良い! 美しき協奏曲を!」
「ッ土方ァァァ!!」
「ッ伊東ォォォ!!」
パトカーとバイクが擦れ違う。
腹から声を出しながら、土方と伊東は互いに剣を振った。
ブバァッと伊東の肩から血があふれる。
「兄さんいいかん…んぎゃおぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!」
「どんな奇声だぎゃおがぁぁおあぁぁぁぁぁぁあ?!」
「オメーも言えてねぇだろーがァァァァッ!」
銀時と栄蓮の奇声。
それはそうだ。車輪が外れてしまいパトカーが減速してしまい、
電車がすぐそこまで迫ってきているのだから。
「「ああああああああああああああ!!」」
「づ…ぅおらァァァァァァァァァァ!」
土方が電車とパトカーの間に体をいれて必死に両手と両足で間をつくろうとしている。
わァォォォ、と栄蓮が声を上げた。
「兄さんすげェェェェ! せーぼねがベーキベキいってーるねーェ!」
「腹立つゥゥゥゥゥゥ! めっさ腹立つゥゥゥゥゥゥ!」
「ってちょ、栄蓮さん! 浪士! 攘夷浪士きてますゥゥゥ!」
「あ、おーけい」
すぐさま刀を抜き、斬りかかってきた浪士を一瞬で栄蓮は斬りつける。
次々と襲いかかってくる浪士を斬りつける栄蓮の表情は真剣だ。
「神楽、後ろ手伝え! 新八はハンドル操作ァァァ!」
「ぐあぁぁぁ!」
「がふぁっ…!」
「後ろの化け物女はだいじょーぶそうだなァァァァ!」
「だーれが化け物じゃァァァァ!!」
必死に浪士を斬りつけていく。
その時だ。ドォンッと電車の扉が蹴り開けられた。
「…近藤さん…、さっさと…こっちへ移ってくだせェ……」
「「!」」
「ちぃと働き過ぎちまった…。っ残業代ですよね、コレ…」
「「総悟!!」」
返り血とも傷とも言えぬ血で少々苦しそうな沖田が立っていた。
その背後はまるで地獄絵図である。
伊東派だった隊士が天井に顔が入っていたり、席にグッタリと横たわっていたり。
共通していることは全てが血だらけであることだろうか。
「…俺が…是が非でも勘定方にかけあってやる…っ」
「そいつぁいいや。…ついでに伊東の始末も頼みまさァ。俺ァちょいと疲れちまったもんで。
…土方さん。少しでも遅れをとったら俺がアンタを殺しますぜ。
今度弱み見せたらァ、次こそ副長の座ァ俺が頂きますよ」
「土方ここォォォォォ!!!!」
見事に橋となっている土方の上で語る沖田に土方は叫んだ。
全員が全員当たり前のように土方を橋としてつかう。
「つーかてめーらなんで当たり前のように人を橋のように使ってんだ!」
「待ってくれ、トシを置いて俺だけ逃げろというのか…!」
「そこでもめんなァァァ!!」
「オイィィィ早くしろやバカァァァァァ!!」
栄蓮がくわっと叫んだ。もう既に数十をこえる浪士を斬っている。
「瞳孔ちゃァん、大丈夫ー?」
「せめてでも女つけろやァ! ただの瞳孔になってんでしょーがァッ!!」
「しょーがねぇなァオイ、ただし報酬倍な」
「オメーは私欲まみれだなオイ!!」
「まァそういう……なッ?!」
————ガシャアンッ
万斉がバイクごと銀時に衝突し、ついで浪士を斬りつけていた栄蓮にも衝突する。
ブフッと栄蓮と銀時の口から僅かに血が吹き出た。
「ぎ、銀さんんんんんん!」
「え…栄蓮んんんんんッ?!」
地面に叩きつけられ、そのまま二人は斜面を転がっていった。
( 面白そうな奴らでござる )