二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【追憶編】 ( No.290 )
日時: 2014/02/01 20:46
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: o12S0lxa)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11762526916.html

 牡丹様

書いててもブルーに…。その後の展開が暗すぎて(←
八雲はいつだってウマシカなのです(`・ω・+´)


 Sora様

晴香「こんなの馬鹿なだけでしょう。ただの単純大馬鹿野郎」
八雲「ううっうるせェよ!!!!」
晴香「ちょこまか歩く悪ガキ? とっても可愛いと思います!」
八雲「……」
晴香「ウチなんてバタバタ騒々しいクソガキなので(´∀`)」
八雲「たたっ斬るぞ姉貴テメェ!!」

かっこよくて大好きとか…。夕凪ちゃんに言ってもらえるとか…。
嬉しすぎるううううううう…!(´;ω;`)


参照のイラスト本当に有難う御座いますッ!
もうホントに…めっさ…嬉しいです……(^p^)グフッ


栄蓮「嬉しすぎて吐血してるよ」


 —


『 い…一本んんん! 勝者、八雲ォォォッ! 』
『 よ…、…よォっしゃァァァァアァァァァアア!!!!! 』


 風霧晴香。
 初めて他人に…八雲に、負けました!


 116訓 護られるものじゃなくて護るもの


『 あへはー! あっははっははー! ぐふふふー! 』
『 …… 』
『 ぬふふふー! へへ…えへへへー! 』
『 ………… 』
『 ぬっほほほー! あひゃー! ラーンラーンルーゥゥ! 』


 誰か隣のウザすぎるド○ルドを黙らせてェェェェェ!!


 …本日私に勝った八雲は有頂天。…夕食中だってのにウルサイ!
 お父さんもお母さんもなんっっっっで注意しないのよ…!



 …でも。負けたけど、すっごく嬉しい。
 悔しかったけど…すごくすごく、嬉しいの。


 強く…、なったね…。


『 でも晴香、お前もすごい進歩だぞ? 』
『 …ホント? 』
『 ああ、勿論! 』
『 もうどこにも出しても恥ずかしくないわねェ 』
『 …あにぇくぃ! 』
『 それ何語? 』


 口の中いっぱいにご飯を詰め込みながら八雲が私を見てくる。
 …頬にご飯粒ついてるわよ。


『 んぐ…。もーすぐ俺が姉貴を護ってやるゥ! 』
『 おっ、八雲ォ! それでこそ父さんの子! 』
『 で…父さんと母さんのことも、護るからね! 』
『 あら、嬉しいわね 』


 私も、護るよ。…八雲のことも、お父さんもお母さんも。
 …この道場のことも。


 —


『 ああああああ! わっかんねぇよォ! 』
『 …どれどれー? 』 


 八雲が寺子屋の宿題中。
 …この子意外と頭いいのよね。行動バカなくせに。


『 な、姉貴! 教えて! 教えて! 』
『 …… 』


 …えっと…あの、算数のもんのすごい発展問題なんだけど…。
 数字と図形ともうなんか文字が並んでて…ウン、無理。


『 ………… 』
『 なっ、教えて! …もしかして姉貴もわかんな 』
『 くないわよォ! ちょっ、ちょっと待って! 』


 ニタニタ笑いながら八雲がこちらを見てくる。
 コ…このクソガキィィィ…!


『 あ、八雲! 晴香! ここにいたのか! 』
『 お父さん? …どうかしたの? 』
『 いや…大事な話があってな。…八雲? 宿題中か? 』
『 うん 』
『 じゃあ八雲はそれが終わってから道場に来なさい。
  晴香。…おいで 』

『 あ、うん。分かった 』
『 俺もすぐ行くから! 』
『 おう! 待ってるぞ〜 』



 —



『 こんにちは 』




 …誰? 


 私の前には高貴そうな男の人。
 それと黒い服に身を包んだ人達が三人。


『 こ…こん、にちは 』
『 そう緊張せんでもよい 』
『 あの…この、人は…? 』
『 あぁ、この方は幕府のお方でな。徳川様だ 』 
『 と、く…川? 』
  

 それって…。幕府の人、よね。って今言ってたっけ。


『 いやァ…それにしてもいい女子オナゴですなァ… 』
『 …… 』


 徳川様の嫌な視線に一瞬怯みそうになる。
 …キ…キモチワルイ人…。…おっと幕府の人だった。


『 そうでしょう? 自慢の娘ですもの 』
『 将来はヨシワラでも行けるのでは? 』
『 それもいいですなァ 』


 ヨシワラ? …何ソレ? どこ?
 とか何とか思っていると、お父さんとお母さんに肩に手を置かれた。


『 え? あ、の…… 』
『 晴香…お前は—— 』
『 …え……?? 』
『 お前は…… 』
『 お父…さん…? お母…さん…? 』
『 お前はこの徳川様のために、命を捧げられるか? 』
『 …へ? 』


 予想外の質問にビックリして硬直してしまう。
 でも…お父さんとお母さんの瞳は真剣で。


 それでいて、どこか、必死で。


『 どういう、こと…? 』

『 実はいま徳川様は護衛にあたれそうな逸材を探していてな。
  そこでお前にその役職についてほしいそうだ 』

『 わ、わたし…? 』

『 人を斬らなければならない。
  でもでも、それはこの国のトップとなられる徳川様のためなの 』

『 …… 』


 なんで。


 なんでそんなに、必死なの?


『 お前ならきっとできるんだ。なっ、やってみないか? 』
『 ねっ、晴香 』


 
 —————————— 期待してるのよ。


 …違う。そんな目、してないよ。
 そんな綺麗な目…、して、ない。



 欲に溺れた、汚い目を、してる。


 

『 これこれ、そんな無理にせがまんでよい 』
『 徳川様… 』
『 弟もいるのであろう? そうせがむな 』
『 私がやります 』
『『『 ! 』』』


『 私が、徳川様の護衛につきます 』



 八雲にそんなことをさせるくらいなのなら…。
 …私が、やる。


『 ククッ…弟思いの姉なのだな 』
『 ………… 』


 ヤだ。…この人の目、嫌いだ。


『 では出発は明日だ。…荷物をまとめておくんだぞ? 』


 ヤだ。行きたくない。
 行きたくないよ。
 ここにいたい。


 …でもきっと、私が断れば。



 —— “ 姉貴 ”


『 …分かり、ました 』
『 いい子だな、晴香 』
『 晴香… 』


 ギュウッと抱きしめられた。…けど、何でだろう。

 応援してくれてるはずなのに。
 私のために言ってくれたはずなのに。
 期待してくれているはずなのに。



 ちっとも、嬉しくないの。


 ———————だって、



『 それで徳川様…。…金の方は… 』
『 まァそう急かすな 』


 きっと、そんな感情はないんだもの。
 きっと、金の欲しさに、私を、この人に。


 私に背を向けて話している両親と徳川様。
 …でも、耳をすませば、聞こえてくる。



『 貴様らも嘘が上手い…“期待している”などと… 』
『 何をおっしゃいますか徳川様。期待しておりますよ? 』
『 ほう… 』
『 大量の金が手に入りそうなんでねェ… 』
『 おやまァ…ククククッ… 』



 金の欲しさに子供を売る。


 なんてとち狂った親なんだろう?




 幸せだと、思っていたのに。


『 ………… 』



 でも…私が行けば、八雲は危険な目にあわずに済む。


 普通に女の人に惚れて、
 普通の職について、
 普通に勉強して、
 普通に強くなって、


 …笑顔で、幸せに、暮らせるんだ。


『 そういえば弟の方はまだか? 』
『 え…。八雲も、ですか? でももう私が徳川様に… 』
『 あぁ、違うんだよ。弟の方は別の者が必要としているんだ 』


 …別の、者?


『 ちょっと変わった高官でねぇ…血を見るのが好きで好きで 』
『 え…? 』
『 酷いやつだよ? 相手の指を斬り落としたりするのが趣味なのだから 』
『 そ、そんなの… 』


 そんなやつが…八雲、を?


『 私の護衛役は決まった。あとは弟だけだ 』
『 ま、待ってくださいよ… 』
『 大丈夫だ、姉弟で一緒に城にいられる。ただし部屋は違うがな 』
『 ま、待って… 』
『 心配するな。弟には相手がそんな趣味のやつだとは言わぬ。
  すでに両親の了解も得ている 』


 
 …………え?


 そんな変わった趣味のやつに、八雲を渡して、いいの?
 
 八雲が血まみれになってもいいの?
 八雲が指を斬り落とされてもいいの?
 

 八雲がそんなに苦しんでも、求めるのは、“金”なの?



 そこまでして…金が、ほしいの?


『 お父さん…、お母さん… 』
『『 ん? 』』
『 しょ…正気? いいの? そんな奴に八雲が… 』
『 … 』

『 八雲がひどいことされても、いいっていうの?
  それでも…金なの? お金がほしいの? 』


 そう尋ねるとニッコリと両親は笑った。
 そのまま、コクリと、頷いて。


『 だって、金がほしいから 』




( 何かが、崩れる ) 


 —


助けて栄蓮。話が重すぎて辛いよ。

栄蓮「自得自業だよ!」
土方「自業自得な」

この馬鹿さを早く書きたい←