二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【厠革命編】 ( No.301 )
- 日時: 2014/02/08 00:32
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: /1TIrKlR)
- プロフ: コメント返しは次スレにて…(´∀`)
「あん? 厠の設備を一新してほしいだ?」
「ええ、うちの隊員の隈無清蔵からの提言でして。
せめて厠の手洗いを蛇口からセンサー式に変えてくれとの事でさァ」
120訓 だから毎日綺麗にしたら女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで
「…そんな無駄な事に使う金も時間もねーんだよ。
厠掃除してる暇があんなら市中で攘夷浪士でも掃除してきな」
「うまくねーッスよ」
「うるせーよ!!」
つーか今副長“無駄な事”っつったぞ。いいのか?
…ヨシ。そうとなれば…!
「隈無さん、あの説明ッス。あのタマ菌の…」
「ああ、そうですね。…コホン、…副長」
咳払いして隈無さんは俺にしたのと同じ説明をした。
そしてズビシィッと副長を指差して叫ぶ。
「副長ォォォ!
あなたは結局最終的に、タマ菌をテイクアウトしてるんですよォォォ!」
「イ…イヤな言い方すんじゃねーよ! なんで俺だけみたいになってんだよ!
それをいうならあの蛇口を使ってるてめーら全員タマ菌まみれだろーが!」
「フッ…残念でしたね、土方さん。
俺ァ用を足してもあそこで手を洗いやせん。そのまま厠を出ます」
「それ直接タマ菌テイクアウトしてるだけだろーが!!」
なんやかんやで今んとこ沖田隊長の手が一番タマ菌まみれだぞ?!
ダイレクトだぞ?! ベッタリだぞ?!
「てめーらは考えすぎなんだよ! 菌なんか気にしてたら生活なんてできねーよ」
じゃあカビも気にすんなってか。アレヤベーぞ。アレマジヤベーぞ。
「ったくくだらねー…」
「副長ォォォ! むこうで焼き芋焼いてんですが、副長も一緒に食べませんか?」
「う…っ、うがァァァァァァァ!」
ぬおおおおお?! 何かいきなり副長がザキを蹴り飛ばしたァァァ?!
「なななっなんだありゃァァ?!」
「な、何が見えたんスか?!」
「い、いや…何かすっげぇ気持ちワリぃの…」
「それがタマ菌です」
「「タマ菌パネェェェェェ!」」
「オーイトシ、八雲。何やってんだ?」
…! み…見える…! 俺にも…タタタタマ菌が…!
「早く一緒に焼き芋食おうぜ! おう、総悟、清蔵さんも一緒にどうだい?」
「………………。オ…」
オイィィィィィイィ! 近藤さんんんん! 近藤さんがァァァ!
も…タ、タマ菌だらけええええええええ!
「も…元に戻す方法は…」
「厠革命…それしかありません」
「あ、八雲ー! 兄さーん!」
「「!」」
た…隊長ォォォ…! アンタがエンジェルに見えるよォォォ翼ないけどォォォ…!!
「ほら、芋持ってきたよー! 食べなよ!」
「栄蓮! それすんげぇうまそうな色して」
「うがァァァァァァァァ!!」
「ぼぶぇっ」
隊長に触んないでください近藤さんんんんんんんん!
ちょ、隊長にはタマ菌ついてないから! 頼むからうつさないで!
「隊長ォォォ! いいっスか?! 今から誰にも触られちゃダメッスよ!」
「ふぇ? なんれ? あ、これおいひーよぅ?」
「あとからもらいますから!! いいッスね?!」
「んぐ。…わ、分かったけど」
た…隊長にタマ菌がうつらねーうちに改革しねぇとォォォ…!
—
「センサー式の手洗いは導入決定。…しかし問題はまだ山積みです。
…見てください、この床を」
…男四人でトイレなう。華なすぎだろオイ。
…つか…さっき一番隊が掃除したばかりなのにもう飛沫でひでぇことに…!
「…改めて見るとひでーな」
「恐らく連れションによる影響でしょう。談笑するうちにとんでもない方向にとんでいるのです」
「…連れションってそんな迷惑なもんだったンスね」
「そうです。まずは連れション禁止令を布くことが第一」
「任せろ、局中法度に加えておく」
…連れションしたくらいで切腹っつーのもどうかと思うんスけど。
「あ…そうだ。便器にあらかじめ汚れをつけておくというのはどうだ?
洋式便所で小便をする時のことを考えてみろ」
基本洋式使わないっス。
「便器に汚れがついていると無意識のうちに小便で汚れを狙い撃ちし、
汚れを落とそうとしている時があるだろう。
…あの心理を利用して便器に狙いを集中させるようにするんだ」
「土方さん、さりげに自分の恥ずかしいクセを暴露してるんですが。
いっつもそんなことやってんですか」
何この人。さりげにめっさ暴露してんだけど。マジ恥ずかしいぞ。
「……。…いや俺はやってないぞ。なんかそんな話をどっかできいたっつーか」
「イヤ絶対やってるっスよねアンタ」
「…しかしいいアイデアだと思いますよ」
「よし、じゃあコレなんてどうでしょうか」
ん…? なんだアレ…? 何か沖田隊長が黒いモンをはりつけてっけど…。
…どっかで見たような…。
「ってそれ私のホクロでしょーがァァァ!!」
「あ、それッスね」
「いや…悪いなと思って流したフリしてとっといたんでィ」
「有効活用ッスね〜」
「どこが有効?! 人のホクロ小便で狙い撃ちさせるつもりですか!!」
イヤ逆に狙いやすいと思うんだけど。
「オイ、もう何でもいいからよ。適当に汚しとけよ。汚れだったらなんでもいいからよ」
「ああ、じゃあこれで」
「…あ、副長の写真」
「どーいう意味ィィィ?!」
しかも何か無駄にキリッとしてっぞ。つかなにこれ? 隠し撮り?
「真選組の汚れでさァ」
「汚れてんのはてめーのハラん中だろ! ふざけんなはがせェェ!」
「あっ、誰が来ましたよ! みなさん隠れて!」
四人で個室に入って息を潜めた。…どうやら連れションみてーだ。
しばらくするといっせいに出て行った。
「あっ、行きましたよ」
「どーっスか、効き目は」
「んなもん効くわけねぇだろ」
「あー…失敗でさァ」
「ホラ見ろ」
「ウ○コされてます」
「どーいう事ォォォォォ?!」
うっわ、クッセェ。効きすぎだろ。効きすぎだろコレ。
…つかもう一方なんて…。
「こっちにいたっては写真の顔の部分が突き破られていますね」
「どんな小便?! どんだけ嫌われてんだよ俺ァァァ?!」
大失敗じゃねーかよー。…つかウ○コされる副長って一体なに。
「キレイにしようってのにウ○コされちゃ適わねーや」
「…どーするんスか」
「じゃあ小便を便器にさせるんじゃなく、小便を便器以外ではできなくしましょう」
「「は?」」
「つまり床に小便をこぼしちゃいけない状況をつくるんです」
それどんな状況? とか思っているとまた厠に誰かが来た。
…その瞬間にそれは始まった。
「あーもれそ…っ」
「ヘッ…へへ…お前…なかなか、やんじゃねーかよ…ゼー…ハー…」
「ク…クク…ゼーゼー…お前こそ…」
…なんか馬鹿共が床の上に寝転がっていかにも青春かもしだしてるんスけど。
しかもいつのまにか傷ついてるし学ランなんスけど。
「地面からお天道様あおぎ見るなんざ何年ぶりかな…」
オイ、このクセェ厠のどっからお天道様が見えるよ?
「空って…こんなに…青かったっけ…?」
もうなんなのこの人たち。
「たまには…こういうのも、悪かねぇかもな…」
「「誰が小便できるかァッ!!」」
「「ぐぉぶッ」」
もう無言で小便きた隊士去っていったからね。
もうマジで何がしたかったのか分かんないッスからね。
「男同士の友情に水さすやつはいねーでしょ」
「うまくねーんだよ! むしろ腹立つんだよ!」
「…じゃあこれなんてどうですかィ? このベニヤ板の穴の先に袋をつけてここにナニを…」
「「なんのプレイ?!」」
しかもなんか沖田隊長女の絵かいてっぞ?!
もうまじでなに?! いやナニだけどさ?!
「つかこれ皆で使っていったら不衛生すぎだろ?!」
「私はもう少し穴をデカめにしてもらえますか」
「何デカさ調節してんだてめーはァァ! 見栄はんじゃねェェェ!!」
「あ、誰か来ました! 隠れてください!」
再び個室に閉じこもる。…もうアレマジでなに?
沖田隊長は一体何を求めてんだ?
「……。つか出て行かないっスね」
「いつになったら出てくんだ?」
「オイ、ちょっとのぞいてみろ」
ギィ…と沖田隊長が少しだけ扉を開けた。
そこから見えたのは…近藤さんがベニヤ板に…うん、もう言えない。
「……」
「……」
「……」
近藤さんがこっちを向き、スゥ…とその目から涙が流れた。
「抜けなく…なっちゃった……」
「「「…………」」」
………………………。…………………………。
………………………隊長のところに芋食いに行こうっと。
(あれ? 芋は?)
(食べた)
(返せェェェェェェェ!!)