二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【お祭り編】 ( No.33 )
日時: 2013/09/23 15:30
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: Ov8Bp1xS)

 瑠李

ぜひかいてください←
あ、猫っ毛カモン(((
私のイメージ内でも猫っ毛八雲なんだけど、かけないのね猫っ毛(((
お願いします♪

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 攘夷浪士の中でも過激派と穏健派に分かれる。
 そして最も過激で危険な男というものも、存在する。


 14訓 風邪の時に1人って寂しいものさ


 どおぉもォォ…任務の最後の方で見事に気を失った土方栄蓮でーす。
 まァあれから八雲くんが何とかしてくれたらしく…。


「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっくしょんっ!」
「長ェェッ! “ふぇ”が長ェェッ!」


 気づいたら屯所にいた訳ですよ。自室で寝かされてたのね。
 で、グーラグーラする頭で必死に思考巡らせてたら兄さんが来てくれて。


「ったくテメェはァッ! 何でそんな風邪に弱いんだァッ!」
「ズビッ…しょうがないじゃんんんん…!」
「しょうがなくねェェッ! 体調管理が下手なんだよお前は!」
「うるへーわァァッ!」


 あれから数日…だいぶお熱もさがりましたよ…。
 でもまァやはり体調的には辛くてねェ…ババアになった気分。


「で…熱はどうなんだ。下がったのか?」
「あーうん、平熱くらいまでは」
「そうか。何度だったんだ?」


 ふぇい? …えっと、確かねぇ…?


「39.5くらい?」
「平熱ゥゥゥゥゥゥゥゥッ?!」


 平熱? アレ、平熱ってなんだっけか…?
 あァァァァ…ダメだ、頭が痛すぎて辛いィィィィ…。


「全ッ然下がってねェだろーがっ! 寧ろ上がってるわっ!」
「Aェぇえェ…? MaージーdEー?」
「何ッかもう色々とおかしくなってるから寝ろォォォッ!!」


 何gAおかしいんDaろォォォォ…?
 あァァァ…、もうダメかもしれないィィィィ…。


「…ったく…この馬鹿ッ!」
「ふぇェいィィ…」
「…ちゃんと寝とけよ」
「ふぁーい…」


 ひとりにしないでェェェ…!
 …とか言えるわけもなくゥゥ…!


「…に、ィさ…ん…」


 あ、…睡魔が…。…おやすみなさい…。


 —


「…………」 


 ッたく…真っ赤な顔して寝やがって。どんだけ熱あんだよ。
 昔から1ヶ月に数回は風邪ひく弱さだからなァ、コイツ。


「…副長」
「…八雲か? …もう会議の時間か」
「そうなんスけどね…」


 隊長1人にしていいんスか、と言ってくる。

 …そこが問題だ。八雲も会議に出なきゃなんねェ。
 というか今日の会議は全員出席予定だ。


「どうせ隊長のことだから、1人にしてほしくないでしょうね」
「…だろうな、口には出さねぇ奴だけど」
「…昔っからじゃないっスか。あ、コレ沖田隊長が」
「……総悟が?」


 八雲の手に握られていたのはフルーツの入ったバスケット。
 …アイツらしいな。


「“三番隊隊長が不在だと色々と面倒くせェですからねィ”…ですって」
「……そうかよ」


 素直じゃねェ奴。…正直にコイツが心配だって言やァいいものを。
 

「あ、そういえば…皆さんから伝言がありますよ」
「…? なんだ?」
「“会議場所変わっても俺達は平気っすよ”ですって」
「…………」


 ッたく…。
 ま、コイツにゃ1人にならねェかわりに…ちったぁ我慢してもらうか。


「今から会議を行う。…至急、栄蓮の部屋まで集合だ。なるべく、静かにな」
「…了解っス。皆さんに伝えてきますね」


 —


「って総悟ォォォッ?! テメッ、何してんだァァッ?!」
「いや、あまりにも気持ちよさそうに寝てるもんで」


 何っか栄蓮の顔が黒ペンでひでぇことになってるけどォォォッ?!
 フルーツの礼言おうと思ってたのに言う気失せるだろォがァァッ!


「はァァァ…とにかく、会議をはじめるぞ」


 グッスリ寝ている栄蓮を取り囲むようにして総員がそろう。

 女であるためかなんなのか、コイツの部屋はかなり広い。
 だから無理なく総員入ることができた。


「この間、祭りに将軍が参加する…とは言ったな」
「はい」

「…いいか。祭りの当日は真選組総出で将軍の護衛につくことになる。
 将軍にかすり傷一つでもつこうものなら俺達全員の首がとぶせ!
 そのへん、心してかかれ」

「とりあえず責任は副長任せってことで」

「どう言う意味だコラ八雲」


 最初に死ねってかゴラ?! ふざけんなよテメェはァァ?!
 

「ったく…間違いなく攘夷派の浪士どもも動く。
 とにかくキナくせー野郎を見つけたら迷わずぶった斬れ。
 俺が責任をとる」

「マジですかィ。土方さん…俺ァどーにも鼻が利かねぇんで…。
 侍見つけたらかたっぱしから叩き斬りますァ、頼みますぜ」

「オーイみんな、さっき言ったことはナシの方向で」


 ンなこと言った俺が馬鹿だった。
 コイツ絶対やるわァァ…。…いくら身があっても足りねぇよ。


「攘夷浪士討伐も責務だ。三番隊、頼むぞ」
「「「はいッ」」」
「栄蓮は出動は恐らく不可能だ。八雲、指揮を取れ」
「面倒くさいっス」

「切腹しろコラ八雲」
「嫌ッスよコラ副長」
「切腹させてやろォかァァァァァッ?!」


 何で俺の周りってこんなに敵が多いんだァァッ?!


「…それからコイツはまだ未確認の情報なんだが、
 江戸にとんでもねェ野郎が来てるって情報があるんだ」

「とんでもねー奴? いったい誰でェ」

「桂の野郎は最近おとなしくしてるし」
「…どこがだよ」
「あ? 何か言ったか八雲?」
「いや、なんでも」


 聞き取れなかった…。まァ、大したことじゃねェだろ。


「以前料亭で会話をしていた幕吏十数人が皆殺しにされた事件があっただろう。…あらぁ、奴の仕業よ。
 ——攘夷浪士のなかで最も過激で、最も危険な男。…“高杉晋助”のな」

「…高杉、晋助」


 誰かが呟いた。…本当に気の抜けねェ仕事だぜ。


「ちょっくら質問いいっスか、副長」
「なんだ八雲」

「祭りの日は真選組総出っすよね。
 しかもその日は女中も全員何がしかの用があるみたいです。
 土方隊長…1人にするんスか?」

「……あ」





(もしも攘夷浪士が大量に乗り込んできたら…)
(もしもテロリストが大量にやってきたら…)
(((栄蓮隊長の命が…)))
(分かったァァッ! 何か考えるからンな目で見んなァァッ!)