二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【文通編】 ( No.342 )
日時: 2014/03/31 19:52
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: Ma3wYmlW)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11809711384.html


 
 Sora様


八雲「ホレ見てみろォォ! 隊長だよやっぱァァァァ!」

栄蓮「はァァァァァァァ?! 八雲だって一票入ってるじゃん!」

八雲「ってか何? カエル同盟なんていつの間に?」

栄蓮「フッ…私と松菊隊長はそういう深い絆で結ばれてるのさ!」

八雲「じゃーあ俺ァ夕凪副隊長ッスね。お化け…とか? 
   いや、別に恐いわけじゃないけどね? そんなんじゃないけどね?」

栄蓮「オバケ同盟でも組んでんの?」


はうっ?! 返ってきた…だと?!((((;゜Д゜))))←
じゃ、じゃあ私は全力でアタックして打ち返します!((ドゴォッ


八雲くんは不器用ですからねー…(´∀`)
分かりますー! 確かみかんもありますよね!


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 参照=「メガネ八雲」アップです(´∀`)
 文通編で沖田がかけてたので何となく八雲にもかけてみました((


 — 


 近藤と土方がパトカーで夜の見回りをしているようだ。
 星の綺麗な夜。2人の間にある空気もとても和やかである。


「そういや、今日って新八君が例の文通の娘と会う日じゃないか」
「知らねーよ、覚えてねーよ、そんなこと」


 うまくいっているといいなァと言う近藤に対して、
 土方は沖田や三番隊コンビの姿が見えないことからある程度の推測をした。

 ————その時だ。


「…! トシ、前!」
「!」


 いきなり道の陰から飛び出してきた女に、慌ててハンドルをきる。
 再び走り去っていく女の背中に向かって、土方は怒声をなげかけた。


「……、…なんだあの女。何か追われてるようだったが」
「ああ。一体なにが……、……?!」


 ふっと2人の影にさらに影が重なり、上を見上げる土方と近藤。
 そこには——首輪と鎖で首を繋がれている少女が、飛びかかってこようとしていた。


「「お…、おわアアァアアァアアァアアッ!!」」


 そしてそのまま、少女はパトカーにつっこんできた。


 134訓 地味だろうが何だろうが最後に笑うのは真っ直ぐな奴だ


 はー! パトカー確保ォォ! ナイスだわーうららちゃん!
 …まァ、今は総悟に何かされて何かに目覚めてるんだけどネ。


「ささっ。旦那、栄蓮、早く乗って下せェ」
「なかなか使えるじゃねーか、アレ」
「一家に一台ほしいでしょう」
「うららちゃんをモノ扱いしないでくんない?!」

「なっ…なにしてんだオメーらァァァ!」


 あ、近藤さんと兄さん。見回りかなァ、お疲れさんでーす。
 さーて発車ァァァァァ! 今はそれどころじゃなーい!


「ちょ、待っ、発車すんなってb」
「「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ」」
「うわっ、すごいですねー。発車してんのに必死に窓枠にしがみつくなんざ!」
「表彰もんでさァ。ヘイ土方、そのまま息を止めろ」
「テメーが車をとめろォォォォ!」


 しょうがない。このままじゃ2人ともひきずられるよ。
 ……ってか、八雲がいないんだけど? あり?

 近藤さんと兄さんをパトカーに乗せ、再び発車した。ちょ、キツイ。


「…で、一体全体これはどういうことだ」
「いや、まぁ…ちょっと勝手が違ってきたみてーで」
「……、…ごめんなさい。新八さんと文通してたのは、私じゃないんです」
「「…はァ?!」」


 なんかねー…そうらしいねー…。
 私もホントについさっき聞いたんだけどねー…。

 …、……もしかして八雲、最初から…。


「お姉さんが…新八君の本当の文通相手だって?!」


「…ああ、そうだ。
 お姉さんがうららちゃんと上手くいくよう俺達に手を貸してくれたのも、
 恐らく写真見てすっかりうららちゃんに見惚れてた新八見ていたたまれなくなったからなんだろ」 
 

 ホントに…お姉さんの感情が、すんごく複雑に絡まってる。


「だが、いろいろ沖田(じゃま)が入ってな」
「沖田と書いて邪魔と呼ぶのはやめてくだせぃ」
「おまけに瞳孔女(やくたたず)もいてな」
「オーイ、それなんて書いてなんてよんでるー?」


 まぁ…要するに、騙してたのはむこうも同じだったと。
 …悪気なんていうものは、きっとないんだろうけど。


「お姉ちゃん…。あの引っ込み思案のお姉ちゃんが、
 手紙を見て新八さんに会いたいっていったの…」

「……」

「きっとお姉ちゃん、新八さんのこと……」


 …そっか。そんな風に思ってたんだ、お姉さん。
 だからこそ役にたてないなんて思って、許せなくて、逃げたんだ。


「それよか、新八君は? それに八雲もいねーぞ」

「何も知らねぇよ。知らねぇまんま姉ちゃん追いかけて行っちまった」

「…八雲もかよ?」

「多分、八雲くんは全部分かってる。
 だからこそ本当の殻を破らせようと、追いかけて行ったんだと思うぜ」


 だからお姉さんを見る目があんなに鋭かったんだ…。
 …あやつ、洞察力は人一倍あるからね。


「…だったら今頃メガネと八雲がその女見つけてる頃だろ。
 いい加減車を返せ。公務執行妨害で逮捕するぞ」

「しょうがないじゃん兄さん、人助けだよ?」

「テメェはサボりすぎだ。帰ったら始末書書け。
 テメェらがサボったせいであちこちから文句がきてる」

「え、だって暇じゃん? 総悟もめっさサボってたし」

「テメェは暇じゃねぇだろォォォォ! 
 いつ浪士が出てくるかわかんねーんだぞコルァ!」


 そ、そんなに怒らなくても…。
 いつもは(一応)真面目に(してるかな?)してるんだからさァァァ!


「じゃあお姉ちゃんがもしも事件に巻き込まれたらどうすんだよ」
「知らん。事件なんざ起きてから言え。俺達ゃくだらねー仕事こなす万事屋じゃねーんだ」 
「土方さん、それなら心配いらねーや」 
「あ?」


「事件、起きました」


 …アレ、なんだろう? 
 ビルの屋上の淵ギリギリに立ってるおねーさんが見えるゾ?



( ちょっ…あ、あれ…おねーさん…! )
( し…しんぱっ…さっ…! )
( あ、八雲さ…ってなんでそんな泣いてるんですかァァァァ?! )
( つ、捕まえたら、あ、暴れられて、こ、股間…け、蹴られた…っ )
( こっちもなんか事件発生してるんですケドォォォォ?! )