二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【煉獄関編】 ( No.63 )
- 日時: 2013/10/02 22:13
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: BlQh8qP9)
- プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11626533924.html
参照≒22訓 人間誰だって嫌いなものがある
の八雲。でもいつも以上に絵が下手くそです。汚いです。
息抜きに描いてみたんですが…とりあえずガツガツやってた八雲。
と、ソレにつっこみを入れてる栄蓮の図(笑)
花乃様
こんばんはァァ! 有難う御座います花乃様!
面白いだなんて…凄く嬉しいですッ(´∀`)!
更新頑張ります! 花乃様も頑張って下さい! またコメント行きます!
瑠李
栄蓮は馬鹿だからハイジと廃寺も分かんないの(((←
沖田はもう栄蓮の考えてることなんかお見通しですw
なんてったって…沖田だから!(((黙
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ボロっちぃ廃寺。どこか薄気味悪いその寺。
栄蓮は少年に手を引かれ、廃寺の障子を開けた。
25訓 子供にだって容赦はするな
「待てェェッ!」
「キャァァァッ! 逃げろォッ!」
「アハハハハッ!」
…何これ。廃寺の中に大勢の子供がいるのですが。
道信さん…だっけか。え、何。この方もしかしてェェ…!
「…道信さん、貴方随分と股かけられたようで…」
「すいません、妙な誤解をうまないでいただきたいのですが」
イヤこれ何股よ。…軽く10は超えてるよ??
私の手を引いていた男の子は私に向かって笑う。
それから遊びの渦の中に入って行った。
「改めまして…道信と申します。本当に有難う御座いました」
「えぇっと…土方栄蓮と言います。…お気になさらないで下さい」
「土方さん…ですか。忘れられないお名前です。
…ここにいる子供達は皆…捨て子なのです」
…捨て子、か…。こんなにも大勢の子供たちが…ねェ。
だから“道信先生”って呼ばれてたんだ…。
「こんなにも大勢の子供達を…お金とかは大丈夫なんですか?」
「ソレは…まァ、何とかなっておりますね…」
ん…? 何か歯切れ悪くなった…?
目泳いでるし…アレ、つっこまない方がいいのかな?
「それでも大変ですよね。こんなにも多くの子供達を……」
「……えぇ、まァ。ですが…この子達は私にとって“宝”なのです」
「宝…ですか」
「えぇ」
あ…道信さん、お父さんの顔してる。
捨て子とか関係ない。優しい優しい、普通のお父さんの顔してる。
「ですからどのような事があろうとも…私はこの子達を守ろうと思っているのです」
「…すごいですね、道信さん」
「…え……?」
鳩が豆鉄砲を喰らったような表情でこっちを見てくる道信さん。
…だってね、道信さん。
「血の繋がりも何もない…こんなにもたくさんの捨て子。
そんな捨て子を宝と呼んで、そんな風に言えるのは…素晴らしいことですよ」
「……土方さん」
「栄蓮でいいですよ。そんな堅苦しいのもアレなんで」
あ、ちょっと警戒が解けたみたい。結構空気ピリピリしてたから。
道信さんは柔らかく微笑みかけてくれた。
「有難う、…栄蓮さん」
「……え??」
「そう言っていただけると…どこかホッとします」
「あ、いえいえ」
…道信さん。何か寂しそう…なんだけど。何で…?
その時。女の象徴とも言える私の上の部分に何か当たった。
…え、何。何か小さいガキ共がもろ触ってるんですけど。
何ですか。なんですかこれ。何て言うプレイですかコレェェッ?!
「すっげぇ〜このババア結構おっぱいある〜」
「お、お前たち…! 何をしているんだ…! すいません栄蓮さ
「こんのクソガキャァァァァァァッ! 何さらしとんじゃァァァッ!
何ピッタリ触ってんの?! 何が結構あるだァァァッ!
こちとら結構でかい設定なんじゃボケがァァァァッ!!」
「「「ギャァァァァァァッ! 鬼だァァッ!」」」
「待てコラァァァァァァッ!」
——子供達を追いかけ回す栄蓮を見て、道信は小さく微笑んだ。
随分と子供達も楽しんでいるようだ。愛らしい笑顔が飛び交っている。
大人気ない栄蓮であるが、彼女もどこか楽しそうである。
この女性に出会えて良かった——心の底から道信はそう思った。
「キャァァッ! 鬼ババが転んだぞー!」
「やっちまえー! 鬼退治だァァ!」
「ギィヤァァァァァァァッ! ちょ、結構痛いィィィィッ!
ぐへっ! や、やられたァァァァ…!」
「よっしゃァァ! 退治完了だァァァッ!」
「「「イェーイッ!」」」
「グフッ…。な、なかなかやるな貴様らァァ…!
……ってこんな事で倒れる鬼ババじゃねェぞォォッ!
喰ってやるーッ!」
「「ギャァァァァッッ」」
楽しそうな子供達。いつの間にか既に馴染んでいる栄蓮。
穏やかな空間の中で、道信はフッと微笑んだ。
—
わぁわぁと叫び声が響く会場内。
——私服姿の八雲は冷たい目で、騒ぐ者達を見ていた。
(…下衆どもが。賭け試合なんぞ見て何がいいんだ。…胸くそ悪い)
最近偶然にも八雲が見つけたのは…地下闘技場“煉獄関”。
ここでは正真正銘の殺し合いが行われている。
そしてそれは賭け試合である。…嫌な見世物だ。
速攻で潰してやってもいいのだが…できない理由がそこにはあった。
(さァて…どうすっかな。…つーかコレ隊長に言おうっかなァ。
ぶっ潰すの手伝ってもらおうかなァ。流石に1人はキツいだろ…)
次々と行われていく賭け試合。
潰すための作を練ろうと今日も来たが、やはり胸糞が悪い。
気分を害した八雲は帰ろうと踵を返した。
「今日は鬼道丸がいねェみてェだなァ〜」
「ッたく…つまんねーの」
(…鬼道丸<キドウマル>……?)
聞いたことがあるようなないような名だ。
確か…ここ、煉獄関最強の闘士。鬼の面をつけた無敵の帝王。
一本の金棒で相手をなぎ倒すらしい。
「…こりゃァ、もちっと調べてみるっきゃねェか…」
ハァ、と八雲は溜息をついた。
(とりあえず…隊長巻き込んでやろう)