二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【煉獄関編】 ( No.75 )
日時: 2013/10/06 21:40
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: y88BZl/P)
プロフ: 参照数1000突破、有難う御座います!(´∀`)

 瑠李

そう言ってもらえると嬉しいッ!
泣きながら興奮?! あ、顔文字で凄く分かりやすい←


 Sora様

そう言っていただけると嬉しいです(´∀`)!
しっかりした部分もちょっと見せたかったのです←


 りあ様

初めましてりあ様! 花火です! コメント有難う御座います!

原作が好きなのでオリキャラ入れて真選組話書きたいなァとなりまして(´∀`)
そう言っていただけると非常に嬉しい限りでございます!

実はひっそりこっそり、りあ様のお話を読んでたりしてます←
なかなかタイミングが切り出せなくてコメントができなかったのですが…((
私はりあ様の書いておられるお話好きです!(´ω`+)

正直言って…文才的にも画力的にも…私の方が見習いたいです←
更新頑張ります! りあ様も頑張って下さい!


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 今日も盛り上がっている煉獄関の会場。その中心に立つのは鬼道丸。
 ——ではなく、今や鬼獅子である。そんな時、会場に見慣れぬ2つの影が現れた。


 30訓 気に食わないならとめてみろ


「ッ?! 貴様ら、何者だ…!」


 煉獄関の闘士1人が声を荒げる。観客達もジッと見つめている。
 そこにいたのは…鬼道丸の面を付けた者と、何故か河童の面をつけた者。

 しかし河童の方はどう見ても真選組の服を着ている。


「貴様は鬼道丸! …と…真選組の河童か」

「誰が真選組の河童だァァァッ! アレ? てゆか何で分かったの?」

「アホか瞳孔おん…じゃなくて河童ァァ! 服! 服ゥゥッ!」

「あ、マジだ。て言うか河童っていうのやめてくんない?! 
 天パ…じゃなくて鬼道丸もどきィィッ!」

「何そのもどきって?! 何か腹立つ! 
 って言うかもう名前呼んじゃってるんですけど?!」


 ……何だコイツら。
 その場にいた全員がそう思っただろう。


「鬼道丸…貴様なぜここにいる? 確かにわしが殺したはず…」

「ゴホン…てめーか、俺を殺したのは? 
 イライラして眠れなくて起きてきちゃったじゃねーか。どーしてくれんだコノヤロー」

「道信さんそんな事言わないから。それアンタの本心だからァァ!」

「黙ってろ河童ァァッッッ!」

「イヤおめーら漫才しに来たんなら帰れや」


 ゴホンッと河童と鬼道丸(らしい人物)は咳払いをする。
 河童が刀に手をかけ、ゆっくりと抜いた。


「とりあえず鬼道丸ゥゥ…。河童は雑魚共やるから鬼獅子ヨロシクゥ!」
「オーケイ河童。…死ぬんじゃねェぞ」
「オーケイ鬼道丸もどきィ!」
「だからそのもどきってのやめろォォ!」


 河童のその態度に鬼獅子以外に立っていた者達が苛立ったようだ。
 数十人が一斉に刀を抜く。


「この幕府の犬がァァ! たった1人で来て何ができるかァァ!」
「——ねェ。皆さん、刀抜いてるよね?」


 連中の言葉には答えずに、河童は呼びかける。
 ポニーテールが揺れる。その体格を見て、数人がハッとしたようだ。


「コッ、コイツまさか…!」

「聞いたことがある…! 真選組唯一の女隊士、三番隊隊長…!」

「相手が刀を抜かない限り自分も刀を抜かずに戦う…。
 ま、まさか…この河童……ッ!!」



「——河童じゃない」



 ——ダァンッッ!!


 たったの一太刀で、10人ほどが一気に吹っ飛ばされた。
 飛ばされなかった闘士達は唖然としている。


 河童は面に手をかけて、ゆっくりと面をとる。

 
 露になる顔立ち。その顔立ちに闘士達は息を呑んだ。
 噂通りの顔。予想通りの女。想像通りの、女隊長。


 ただ1つ…違うのは。




「真選組三番隊隊長…土方栄蓮だァァッ!!
 あ、ヤベ、何か桂とカブった」

「オイィィィッ! オマッ、ちゃんとキめろやァァッ!」

「う、うるさい鬼道丸ゥゥッ! …もどきィィッ!」

「いちいちもどきつけんなァァッッ!」


 先ほどのようにツッコミをいれる闘士はいなかった。

 …真選組三番隊隊長。この煉獄関内では知れ渡っている名だ。
 何よりもすでに10人ほどは殺られたのだ。ただものではない。 


「ッ…オメーらァァァ! 殺っちまえェェッ!」

「「「ッ…ウォラァァァァッ!!!」」」
 


「…天パァ。鬼獅子ちゃん頼んだよー? 

 …さァて…悪いけど今日は…、
 ——刀抜いていようといまいと殺っちゃうんで…早く死にたい奴からかかって来いやァァァッ!!!」


 河童の面を投げつけ、栄蓮は闘士達に襲いかかる。
 
 目に見えない早さ。
 一気に5人が抜かれ、その首から血が出て絶命する。


「おらァァァッ! 次来いやァァァッ!」

「な…なんだコイツ…ッ!」


「道信さん傷つけた奴もその仲間も…ッ! こんなふざけた趣味持ってる奴も!
 全員私が潰したらァァァァッ!!」





「——水くせェなァ、隊長ォ。俺も巻き込んで下さいよ?」

「ッ!」



 ザンッと斬りつけられる闘士。首から上が飛んだらしい。
 倒れこむ闘士の傍には、にっと笑う八雲が立っていた。


「や、八雲…ッ! アンタ何で…ッ?!」
「隊長が行くんだったら俺も行くっスよー。隊長が痛めつけられるザマ見たらァ」
「オマッ、そんなことの為に来たのォォォッ?!」
「ま、…ンなことにゃァならないッスけどね」


 八雲は両手で刀を持つと栄蓮の前に庇うように立つ。
 闘士たちも再び刀をかまえた。


「隊長つえーし。まずこんな雑魚には殺られないっしょ?」
「とーぜん! だいいち…負ける気自体しないから!」
「ふーん。ま、俺が守ってあげますよ」
「馬鹿八雲。アンタなんかに守られなくても平気ですぅーだ」


「テ…テメェら! 本当に…何だってんだァァッ!」



 その言葉にニィッと2人は微笑む。
 同時に、じゃきっと刀先を闘士達のいる方向へと向けた。




「「主にテメーらみたいな腐れ外道をぶっ潰す…鬼道丸組だァァッ!!」」

「なッ…!」

「死にてー奴からかかって来いや。…痛み感じねェくらいにはやく殺したらァ」


 ニヤァァァッと笑う八雲に、闘士達は寒気を覚えた。
 
 ふと栄蓮が違う方向を見れば、神楽や新八も来ている。
 そして…土方や総悟、真選組隊士が数名いた。


「ッ…兄さん…総悟……!」
「……隊長。とっとと…終わらせちゃいましょう」
「…八雲…」
「だーいじょうぶですって。首飛ぶときは一緒っスよ」
「…フフ。ばーか。縁起でもないこと…言わないでくれるかな!!」
「んじゃまァ…鬼道丸組、行きますか!」


 — 


「結局1番デカい魚は逃がしちまったよーで。
 …悪い奴程よく眠るとは、よく言ったもんで」


 総悟がポツリと呟いた。…うん、みたいだね。

 あれからその場にいた闘士を捕縛、抹殺して。
 煉獄関を何とか潰すことができた…んだけども!


「天導衆のソイツ潰したかったァァァ…!」

「バッ、栄蓮! お前なぁ…!」

「じょ、冗談…でもないけど冗談だから! 怒るな兄さんんん!」

「何で命令口調?! 
 …つーかこの件で真選組に火の粉かかったら…全員切腹だから」

「はぁぁぁ?! ちょっ、瞳孔女ァァッ!!」

「なんで私なんだァァァァッ!!」


 切腹とかもう覚悟できてます! できまくってますゥゥ!
 …とか嘘ォォォッ! あ、何かお腹痛い痛い痛いィィッ!


「ま、今日はとにかく帰るか。…行くぞ、栄蓮、総悟、八雲」
「疲れた。寝たい。寝たいっスよ。寝たいっス」
「ヨシ分かった、黙ってろ」


 …天パ、まだ道信さんの…。ううん、鬼道丸の面持ってる。
 それに気づいたのか、天パがこっちを見てきた。


「……この面か」
「…あ、まァ…ね。それ…どーすんの?」
「どうするって…こうしたらァ」


 天パは面を宙に投げると、その木刀でパァンッと砕いてくれた。


「あんな面、あの人にゃァ似合わねェよ」
「…そうだね」

 
 …道信さん。何とか私達も…煉獄関潰せました。
 だから、だから…どうか、道信さん。


「あの世では楽しく笑って過ごしてくださいねーッ!」
「…瞳孔女……」
「ッハハ! 空に向かって叫んじゃったよ! 道信さん聞こえたかなー?」
「馬鹿アルなァ、ババア〜」
「ンだとコラチャイナ娘」
「まぁまぁ、栄蓮さん」



(…きっと、聞こえてるさ)