二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【星海坊主編】 ( No.93 )
- 日時: 2013/10/13 23:21
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: BBO0JG4T)
- プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11634165995.html
瑠李
神楽可愛いよねー♪
了解! 見に行くね!( ´∀`)
Sora様
それが栄蓮と神楽なんです(笑)
可愛いと言っていただけると嬉しいです(´∀`)♪
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「オイゴルァ天パァァァァッ!」
「グぶフォォッ!」
36訓 シリアスなんかはこの小説と作者に求めちゃいけません
「テメッ、瞳孔女ァァァ! いきなり扉蹴破って入ってくんなァァァ!
見ろコレェェ! びっくりしすぎて苺牛乳ふいちまっただろーがァァ!」
「知るかァァ! こちとらアンタに聞きたいことがあんだァァッ!
神妙にお縄に付けェェェッ!」
「何でお縄につかなきゃなんねェんだァァァッ?!
…ったく…、どいつもこいつも!」
…勢いに任せて万事屋に乗り込んできたはいいものの…。
チャイナ娘いないし…メガネもいないし…。何かガラーンとしてるなァ…。
「…ねェ天パ、…メガネは?」
「…出ていったよ。万事屋やめるとか言ってたっけか」
「…はァ?」
メガネが? 万事屋を? やめる? …何それ?
「ま…俺は頼んだ覚えねーし? …別にどうってこと、…ねェけど…よ」
「アンタ…メガネとチャイナ娘に何て言ったの?」
「神楽には帰れっつった。家出娘を親のもとに返すのは当然…だろ。
んで、新八には神楽を解雇したことを伝えた。そしたらこのザマだ」
「…………」
…なんつー表情してそんなどうでも良さげに台詞吐いてんだか。
コイツも…天パも、不器用な人間だよね…。
「で。それが聞きたいが為に万事屋まで来たのかよ?」
「イヤ…チャイナ娘に泣きつかれたから」
「…………。…………。…………。…………。……そうかよ」
「間が長すぎるんだけど」
…とりあえず…天パがチャイナ娘に帰れって言ったのはマジらしい。
…でも…。このまま帰らせて…いいのかな。
「んじゃま、とりあえずお邪魔しましたー」
「オマッ、扉弁償しろォォォ!」
「無理」
「テンメェェェッ!」
私は今からあのハゲ坊主さんの所に行かなくちゃなんだよォォォ!
…アレ? そんな名前だったっけか?
「…お前…神楽止めに行く気か?」
「止めに行くっていうか…何だろうね?」
「イヤ知らねーよ」
「私にも分かんないや」
「…何だそりゃ」
…親子関係に口出しすべきではない何てことは分かってる。
…けど。けどね。
『——栄蓮…ッ!!』
あの時のチャイナ娘の表情が…どうしても忘れられない。
あの時のチャイナ娘の声色が…どうしても、…消えない。
きっと、あの言葉の続きは。
「…オイ、瞳孔女」
「…何だね天パくん。扉の弁償はしないよ?」
「ちげーよ。…なんつーか、よォ…。
俺が…俺が間違ってんのか? 俺が…おかしいのかよ?」
「…………」
真剣な表情で見てくる天パ。…そう、だなァ…?
「間違ってると言えば間違ってる」
「…そ、うかよ」
「…けど。間違ってないといえば間違ってない」
「…何だそりゃァ?」
「ハハッ、なんだろーね」
『私…ッ、私…ッ!!』
「親子の絆を考えたのは正しかったと思うよ。それが普通だから。
…けど…さ」
『帰りたくないアル…ッ』
「ここにいたい、…っていうチャイナ娘の気持ちはちゃんと見えてた?
ちゃんと考えれた? あの子の気持ちは大事にできた?
…アンタの気持ちは、大事にできた?」
「!」
「イヤ、全否定するわけじゃないよ? イヤマジでね?
ただ…あの…何ていうかな…うまく言葉にできないんだけど…あの…」
「…………」
…ぬォォォォォ…! 何て言ったらいいんだァァァ…!
うまく言葉にできないよ! どうする?! どうすればいい?!
「…ホンット、馬鹿で変な女だなオメーは」
「ンだとコラやんのか天パ」
「褒めてんだよ」
「けなしてる以外の何もんでもないでしょうがァァァ!」
何コイツ?! 珍しくシリアスだと思ったらコレ?!
「…瞳孔女ァ」
「…なにさ」
「…俺ァよォ…家族もなんもいねーから親っつーもんがどんなもんか分かんねェんだ。
けど…これで間違ってねェとは…思ってんだよ」
「……いるじゃん」
「…は?」
「アンタ、いい家族いるじゃん」
…コイツもしかして家族と思ってないのか? いやどう見てももう家族でしょ?
そんな家族を失おうとしてるのにも…気づいてない…よね?
「血の繋がりがなくても…私から見てたらアンタらもう家族だよ」
「…まじ、か」
「うん。だからアンタも——」
〔——隊長ォォッ!〕
ぬォォォォッ?! びびびびビビビびっくりしたァァァ!
何?! 無線?! そして八雲?!
「ど、どったの八雲?! 声裏返ってんだけど?!」
〔ぃ…ま! タ…ナル…エイ…りァ……ぃ…ます!〕
「ちょ、ノイズゥゥゥ! 聞こえねェェェッ!」
〔し…きゅ…来て……だ…さ…! かぐ…らさ…が!〕
「え?! ちょ、今神楽さんっつった?!
チャイナ娘?! チャイナ娘がどうしたの?!」
[かぐ…さん…が! ぇい…リァ…と…戦…って…ま…す!
坂田…さ…でも…つれ…きて…く…ださ……!]
「ちょッ、聞こえないって! ノイズ入りまくってるから!」
〔死ね栄蓮〕
「何でそこだけハッキリ聞こえるんだァァァッ!
ってちょ、オイィィッ! 応答しろやァァ! オイコラァァッ!!」
だ、ダメだァァ…! 完全に電波的なものが届きません状態だァァ…!
つーか最後何アレ?! 総悟だよね?! 総悟だよね?! やけにクリアに聞こえたんだけど?!
「…だってさ、天パ。何かチャイナ娘がヤバイらしいよ?」
「…………」
「勿論…行くよね?」
挑発的に見れば、天パは腰に木刀をさしていた。
…準備万端って感じ…?
「…行くか」
「っしゃ! …でもこっからじゃかなり遠いんだけど…大丈夫かな」
「…俺に名案がある…。オイ定春!」
「さだはる?」
何それ? どこの人?
…ん? 何か床が暗くなった…よ…う……な……。
「…天パ。このビックすぎるドッグが…定春?」
「あァ」
「マジかァァ?! つーか絶対これ犬じゃないよね?! 何これ?! 何これ?!」
「ゴチャゴチャ言ってねぇで乗れェェ! 定春は走るの速ェからァァ!」
「いや聞いてないけどもォォォ!」
私の背丈の倍の大きさはあるよ?! ビックすぎでしょォォ?!
ま、まァとりあえず行くっきゃない! 乗るっきゃない!
「さ、定春くん? ヨロシクね?」
「ワン!」
「あ、可愛い」
(ターミナルへレッツゴーだァァァァ!)