二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【星海坊主編】 ( No.95 )
日時: 2013/10/14 22:22
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: nA/hfs8a)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11634165995.html

 サイダー様

べべべべ別にィィィッ?!
私だって定春の魅力にくらい気づいてたしィィっ?!
の、乗ってみたいとか思ってたしぃぃぃっ?!(´Д`)

はい、こちらこそいきなりのタメ口andツン…デレ(?)すいません((

定春乗ってみたいですー♪絶対フワフワで気持ちいいですよね!(´∀`)
魅力もなにも…銀魂キャラには魅力しかn((黙

コメント有難う御座います♪お互い小説頑張りましょうー!

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 町中を巨大犬が物凄いスピードで駆け抜ける。
 その上には二人の侍。彼らの向かう先は、ターミナルだ。


 37訓 カッコつけたら最後までカッコつけろ


「八雲! 栄蓮に連絡はとれたか?!」
「一応は! ノイズ入りまくってたんで伝わってたかは微妙っス!」
「マジか…!」


 つーか最後、沖田隊長の死ね栄蓮で終わったんですけど。
 しかもあの部分だけノイズ消えたし。何? 沖田隊長何者?


「ったく…ターミナルは幕府の重要建築物だ。下手に破損すりゃァ俺らの首が飛ぶ」
「まず最初に飛ぶのは土方さんあたりですかねィ」
「今この場でテメーの首をとばしてやろうかァァァ?!」


 ほんとこのお二方は…仲いいんだかわりーんだか。
 と言うかマジでやばくねェか、コレ。神楽さん1人で戦ってるんだけど。


「…つーか副長。何で隊長呼んだんスか? どうせ手出しできないでしょうに?」

「あいつはターミナルが壊れようと何だろうと暴れるだろうからな。
 きっとあのエイリアンもなんとかなるだろーよ」

「オイ副長、アンタ自分の妹そんな扱いしていいのか」


 流石は鬼の副長だ。自分の妹さえも使っちまう。
 
 ——その時だ。現場取材に来ていたリポーターが声を上げた。
 …何か走ってくるんだが。何だあれ? 犬? …犬ゥゥ?!


「なっ、何かがこちらへやってきます! アレは…犬? 老人? 女性?」
「…ッ! まさか…ッ!」
「違います…! ——侍です!!」


 俺達の前を飛び上がってエイリアンの方へ向かっていく犬。
 その上には…坂田さんと、隊長が乗っていた。


「たっ…隊長ォォッ?!」
「ちょ…いきなり突っ込んでいく馬鹿がいるかァァ!」
「死ねーえーれーん!」
「ちょ、沖田隊長ォ! それ冗談に聞こえないっすよォォ!」


 あのまま突っ込んでいったら死ぬぞ?! てゆか死ぬ気か?!
 巨大犬の上に乗った坂田さんと隊長は刀を構えている。


「っしゃァ! 行くぞォ天パァァ!」
「おうゥゥ! ッ行くぜェェェェ!!」


 ——バクン。


「…………」
「…………」


 え…え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇぇ゛ぇぇぇぇぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ?!
 ちょ、飲まれたぞ?! エイリアンに犬ごと飲み込まれたぞォォォォ?!


「飲まれたァァァ! 散々カッコつけて飲まれたァァァ!」

「ちょ、栄蓮マジで死んじまったぜィ? 凄くね? 俺すごくね?
 予知かねィ? それとも言霊パワーかねィ?」

「ただの呪いだァァァァッ!!」

「ギャァァァァ! エイリアンがこっちに来るぞォォォ!」

「た…ッ、隊長ォォォッ!」


 —


「神楽ァァ! しっかりしろ、神楽ァァッ!」


 エイリアンとたった1人で戦っていた神楽は、腹に攻撃を喰らってしまった。
 血がドクドクと溢れ出している。そんな神楽に、必死に星海坊主は呼びかける。


「パ…ピー…?」

「神楽ッ! 神楽ッ!」

「ぱ、ピー…。わ、たし…、私…変わった…でしょ…?
 私の力…人を傷つけるだけじゃないヨ…。人を護ることも…できるように、なったネ…」

「も…もういい! しゃべるな!」

「そういうふうに…したらネ…、いっぱい…友達、できたヨ…。
 もう誰も…私を恐がったりしないアル…。もう…1人じゃないネ…」

「…ッ…」

「戦って戦って…夜兎、滅びたネ…。戦って戦って…夜兎一人ぼっちになってたネ…。
 パピーも…兄ちゃんも……みんな…。

 戦わなきゃいけないのは自分自身アル。このままじゃ…みんな一人ぼっちになってしまうヨ」

「…………」


 茫然と星海坊主は神楽を見つめた。
 その時、エイリアンが襲いかかってくる。神楽を抱きしめて避ける星海坊主。

 しかし左腕を食いちぎられた。機械の破片がパラパラと落ちる。


「ぐううう…」
「パ…パピー…」
「ッ! 神楽ァ!!」


 神楽の体がエイリアンによって宙に持ち上げられる。
 しかし神楽は大怪我により、力が入らないようだ。


「神楽! 神楽ァァァァァ!」


『——神楽』



 ——……ゃん、



「神楽ァァァァ!」


『オーイ、神楽ァー』



 ——…ちゃん、



「この…クッソ…!」


『チャイナ娘ー!』


 
 ——…れ…ん、



『——けーるぞ、神楽』
『やんのかチャイナ娘ェェ!』



 ——ッ銀ちゃん…! …ッ栄蓮!!


 ズバァァァッ、と神楽を掴んでいたエイリアンの身が一部裂ける。
 それと同時にエイリアンの大きな口から白い何かが飛び出してきた。


「ッ神楽ァァァァァァ!」
「クソエイリアンがァァ! その子を離せェェェェ!」
「っ…銀ちゃ…! 栄、蓮…っ!」


 伸びる手。必死に銀時と栄蓮は神楽に向かって手を伸ばす。
 神楽もなんとか手を伸ばす。

 しかし…届かない。


「「っ…うおらァァァッ!」」


 二人して定春の上から飛び上がり、エイリアンに向かう。

 真剣を振りかざす栄蓮。木刀を振りかざす銀時。 
 それをエイリアンにぶっ刺して、ガシィッと掴まる。


「こんのミミズ野郎ォ! そいつを離せェェ!
 小便かけんぞォォ! この瞳孔女と一緒にあまーい小便かけんぞォォ!」

「誰がかけるかァァ! 地味に巻き込むなァァ!
 かわりに全力でぶった斬るぞこのミミズエイリアンンンン!」

「——そんな事したらなァ…大事なところが腫れ上がるぞォォ!
 あと余計にエイリアンに刺激与えるぞォォ!」

「「!!」」


 ブシャァッ、とエイリアンに番傘をさす星海坊主。
 にぃっと銀時と栄蓮は笑う。


「テメーらどのツラ下げてきやがったァァ!
 特に女ァァ! 首突っ込むなってあらかじめ言ったろうがァァ!」

「もう忘れましたァァ! 過去は振り返らない主義なんですゥゥ!」

「振り返れェェ! つーか忘れんなァァッ!」


 ギャオオオオッと声をあげるエイリアン。
 ギンッ、と三人はエイリアンを睨みつけた。


「「「どけコルァァァ!」」」
「ギャォォォッ」
「「小便かけんぞォォォ!」」
「ぶった斬るぞゴルァァァァッ! チャイナ娘返せェェッ!」




(神楽————ッ!)