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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 魔天使マテリアル「夢を目指して」 ( No.164 )
- 日時: 2013/10/04 16:36
- 名前: 柚 ◆joZC5jv7jo (ID: DcPYr5mR)
はあはあ
カラーンカラーン
Windmilのベルが鳴った。サーヤが入ってきた。
「レイヤくん はあ、帰ってきたんだ 訓練しに はあ、い、行こう」
サーヤはダッシュして帰ってきたらしく、とても疲れてるようすだった。
「いや、訓練でも、呼吸を整えてからだ」
サーヤに答えたのは、レイヤじゃなく、伊吹だ。伊吹の声にめずらしくレイヤもうなずいている。
サーヤは仕方なく数分休んだ。
「もう大丈夫か?」
双子の弟の心配な声にサーヤは笑顔でうなずく。
「うん、じゃあ行こう」
行こうとしたサーヤとレイヤに伊吹が言った。
「弁当を作っておいた。腹が減ったら食べろ」
「ありがとうございます!」
伊吹のさりげない気遣いにサーヤは答えた。
当然、レイヤは殺人光線を伊吹に放っていたが。
「伊吹さん行って来ますね」
「ああ。暗くならないうちに帰ってくるんだぞ」
サーヤとレイヤが見えなくなって・・・・・
伊吹は一人でため息をついた。
(俺だって本当は綾香を助けに行きたい)
が、消えてしまった力は二度ともどらなくて。
力がなくなってしまった今、足手まといになることは絶対に避けなければならない。
(だから、あいつらの成功と無事を祈ることしか俺にはできない)
なんとも無力な自分に伊吹はもう一度大きくため息をついた。
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