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「おやすみなさい」
「おやすみ」

サーヤとレイヤは、夕飯を食べ、ベットに入る。
とにかく今日は疲れきってしまったのである。
が、
（レイヤくん、苦しそうだった・・・）
レイヤが休んで、呼びに行ったときー。
顔色が、悪かった、レイヤの。
　レイヤはバレないと思っていたが。敏感なサーヤのことだ。
（訓練したから・・・？）
今日、訓練したせいで、またユウヤの記憶をみたのか。
レイヤは、ふと、思い出したときも、苦しむことがある。

（やめた方が、良いのかな・・・？？）
　レイヤが苦しむなら、訓練は、やめた方が良い。
　綾香も大事だけど、その前にレイヤが苦しんだら、話にならない。
　サーヤはそう思う。

（わたしだって、レイヤくんの力になりたいのに・・）
　これまで、レイヤには。
　　たくさん守られた。
　　たくさん助けてくれた。
　　力になってくれた。
　だからこそ、自分だってレイヤの力になりたいと思うのだけれど。
　でも、結局なにもできなかった。気を遣いすぎなのか、行動に移せない。
　そう思うのに、そう誓ってるのに。
　出来ない自分が、情けない。
　改めて自分が無力だって思い知らされたようでー。

　サーヤだって今日は限界まで頑張って。
　疲れないはずがない。
　早く寝なきゃ、そう思うのだけれど。
　今のサーヤは眠れなくて。
　サーヤは布団に顔を埋めて、泣いた。