二次創作小説(紙ほか)

Re: 銀魂 −銀の世界のその果ては− ( No.10 )
日時: 2013/09/21 10:26
名前: 瑠李 (ID: x2W/Uq33)
プロフ: http://hp44.0zero.jp/1072/rui1127/

その二人の声には、聞き覚えがあった。

一人は神楽や新八とさんざん面識のある長髪電波。

もう一人は、真撰組も、神楽も新八もほぼ会ったことのない(一度はある)、片目だけで末恐ろしいほどの戦闘力を見せる男。

「低杉、ヅラァ」

「ヅラじゃない、桂だ」

「誰が低杉だァ!?」

そう、桂小太郎、高杉晋助だ。

「テメェらは・・・!」

真撰組三人は、思わず抜刀しそうになる。

でも、それは3人から発せられる気で完全に止められた。

「銀時ィ、誰だァ、コイツら・・・見ねぇ顔な上に、天人もいるじゃねェか」

高杉の言葉に、神楽の肩が震える。

「神楽ちゃん・・・」

新八は神楽を見て、不安そうな声を出す。

そして、行動に出た。

「あのっ!」

いつまでも睨みあっていては意味がない。

「僕達ッ・・・ちょっと訳があって・・・気がついたら、ここに居たんです。だから怪しい者じゃ・・・」

「十分怪しいだろ」

「同感だなァ」

「ああ」

新八の決死の演説は、銀時たち3人にあっさり流されてしまった。

「まァ・・・悪い奴等じゃねェっつーこたァ解ったよ。
・・・そこの天人娘も・・・・な」

銀時の言葉に、神楽を始め、全員(土方と沖田は微妙だったが)の表情がほっとしたものになる。

「来いよ。少しくれェなら面倒みてやらァ」

「いいのか銀時。俺達は構わないが、ほかの奴等が・・・」

「いいだろ。ヅラと俺と銀時が言ァ全員頷くさ」

「脅迫じみたことすんなよ、低杉ィ」

「低くない!高杉だッ!」

ガヤガヤと歩いていく3人の後ろを、土方たちははっとして追いかけていった。