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【出会い】

広大な海に一隻の船。
新世界に入った麦わらの一味である。

「えっ！ちょっとこれ見て！」
「何だよ、そんな大声出して」
「いいから見て！」
「天竜人殺害」
「殺害！？」
「ほんとか！？」
「えぇ、誰かは書いてないけど天竜人には間違いないわ。奴隷の一人が行方不明で犯人だと決めつけて世界政府と海軍は全精力で探しているそうよ」
「でも天竜人の殺害ってことは相当の大犯罪者だよな」
「何でもその屋敷では人体実験が行われいたらしく能力は未知数だそうよ。賞金は10億ベリーですって」
「じっ10億ベリー！？」
「どんな怪人なんでしょうね」
「もしかしていまもどこかで…」
「でもよぉ、少しかけすぎなんじゃねぇのか？」
「全員死んだから未知なんだろ？」
「海賊共が追いかけそうだな」
「くそマリモ。俺らも海賊だ」
「んだと、クソコック」
「やめなさい！」
「なぁなぁ、あれなんだ？」

船長第一声は甲板。ルフィは海に指をさした。

「ありゃぁ、船だな」
「小舟か？」
「なんかこっちに来るんだけど」
「もしかして殺人鬼…いやぁ！」
「なんか布かかってるぞ？」
「フランキー下開けてくれ」
「わかった」

小舟ごと船に招き入れた。
躊躇なくルフィは船にかかっていた布を取るとそこには白髪の子供がいた。
ただその子供は血塗れだった。

「まさかこいつが？」
「随分と小さな子が殺人鬼なんですね」
「殺人鬼？」
「ルフィ。またお前話し聞いてなかったな？」
「全く」
「ハァ…」

サンジはため息をついた。

「そいつ、左頬」
「ん？あっ、チョッパー！」
「ななななんだ？」

ビクビクしながら上から顔を出した。

「怪我人だ」
「ほんとだ。すごい出血だ」
「それは返り血だろ」
「えっ！？」
「左頬」
「ととりあえず医務室に運んでくれ」