二次創作小説(紙ほか)
- Re: ONE PIECE【大犯罪者は記憶喪失!?】 ( No.36 )
- 日時: 2013/10/09 22:22
- 名前: Sora (ID: RadbGpGW)
【シロの記憶】
暗い部屋の中自然と目が覚めた。早く寝たわけでもないけど夢から覚めてしまった。
横をみるといつも一緒に寝ているはずのお魚のお兄ちゃんがいない。
そんな時
どんっ
という音が二・三回聞こえて部屋を出た。
裸足じゃぁ少しひんやりする鉄の床。
でも少し窓から夕日のような赤い光が見えた。
しばらく歩くとようやく大きな部屋につく。
その部屋に入ろうと曲がった瞬間
ヒュッヒュツ!
と音が聞こえながら目の前を目を見開いたこの家の人が倒れた。
「えっ?なに…?これ…」
「あれぇ?みぃっけ」
床の赤いものをみているとふと声が聞こえた。
聞いた事のない声。
思わず顔をあげると
にっ
と口角をあげて笑う不気味な人影。
その手には黒い拳銃。
周りにはさっきまで一緒にいたみんなが倒れていた。
「あなた…だれ?」
「君を捕まえにきた山賊だよ?」
そういいながらなにか金色のものを投げてきた。
恐くてぎゅっと目を瞑ったが全く痛みがこない。
そっと目を開けると、魚のお兄ちゃんがいた。
「お兄…ちゃん?」
「へへっ」
笑いかけると地面に仰向けに倒れた。
みると胸に金色のナイフが刺さっていた。
「さっささってる!」
魚のお兄ちゃんが苦しそうだからそのナイフを抜き取ると
ブシャッ
鮮血が大量に飛び散った。
それきりピクリとも動かない。
「お兄ちゃん?なんで?」
「あっ、君。殺しちゃったみたいだねぇ」
「えっ」
手を舐めながら笑う不気味な人影が恐くなって逃げ出した。
「あっ、鬼ごっこ?楽しそうだねぇ」
そんな笑い声が聞こえる。
途中転んでナイフが頬をついた。
がただ抜いて走る。
あの影は殺したと言った。
お兄ちゃんはこのナイフを抜かなければ死ななかった?
僕は…どうして抜いた?
なんで…どうして…お兄ちゃん!
「青い大きなしょっぱい水は海っていうところでね、俺たちはその海から来たんだよ」
ふといつかお兄ちゃんが話してくれたのを思い出し海へ向かった。
ただお兄ちゃんに会いたくて…。