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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 魔天使マテリアル 「さよなら、また会おう」 ( No.51 )
- 日時: 2013/10/16 10:14
- 名前: 瑠李 (ID: x2W/Uq33)
- プロフ: がっこがwww休みwwwなうwww
ガタガタと、窓が音を立てる。
激しい雨と風が襲ってきた今日の夕方。
何かが起きそうな風が吹いていた。
「レイヤ、飯だ」
休憩室に篭ったレイヤを呼びに来た伊吹。
「今・・・行く」
部屋の中から、疲れたようなレイヤの声。
伊吹は軽く溜息。
先に行っている、と言ってから、伊吹は階段を降りた。
「・・・サーヤ・・・」
休憩室で一人、雨や風の音も気にせずに座り込む。
ふと窓の外に目を向ける。
何かがちらついては消える。
目を擦り、窓まで寄って外を見渡してみる。
すると、眼下に茶色がちらついた。
レイヤは目を見開く。
嘘だ。 ありえない。
だけど、あの色は、あの人は。
レイヤは階段を駆け下りる。
伊吹が驚いたような顔をする。
それでもレイヤは気にせず、雨のふる外へ飛び出した。
案の定、走ってきた人物とぶつかる。
ああ、これはこの人だ。
レイヤの瞳から、無意識に涙が零れる。
本人はそれに気付かない。
雨が降っているからなのか、気付かないほど驚いているのか。
あとから追いかけてきた伊吹も、目を見開く。
「母さん・・・なのか」
「・・・黎夜・・・?」
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