二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【銀魂】 情報屋ナギ 【出会い編】 ( No.7 )
- 日時: 2013/10/12 21:48
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: AzZuySm.)
- プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11634165995.html
瑠李
こっちにもコメントありがとー!(´∀`)
ぱっつぁんは本当にドンマイだよねww
あずま様
えーっと、お久しぶりですー!
瑠璃音ちゃんの件ですが、私としてはOKです。
でもあの、書くのが私なので…どうなっても知りませんy((
一応少しでもいいので、性格とか教えてもらえると嬉しいです!
私の小説なんぞ参考にならないと思いますが…(笑)
少しでもあずま様のご期待にそえるように頑張りますー!
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2台のバイクがブロロロと走る。銀時と凪だ。その身に刀はない。
その時…後ろから全速力で2人を追ってくる影があった。
02訓 美人な人には恐い人が多い
「オイコラてめーらァァァ! よくも人を身代わりにしてくれたなコノヤロー!
アンタらのせいでもう何もかもメチャクチャだァ!!」
眼鏡の少年…新八である。
イヤコイツ半端なくね? バイクに追いついたよ? 凄くね? なんてのんきに凪は考えた。
「律儀な子だな。木刀返しに来てくれたの?」
「私はお前を信じていたよ眼鏡ボーイ。その小太刀無くしちゃ困んのよ」
「じゃあそんなもんを人に渡すなやァァァ!!」
新八は凪に向かって思いっきり叫んだ。
凪はひょうひょうとしながらソレを見ている。
「もうホント何なんだよアンタら! アンタらのせいでバイトクビにされただろーがァァ!
今時侍雇ってくれる所なんてないんだぞ!!
明日からどーやって生きてけばいいんだチクショー!」
クワッと新八は片手に持っていた木刀を振り上げる。
その瞬間銀時はバイクの後ろ部分を新八の股間にヒットさせた。
「う゛…!」
「うわ痛そう」
「ギャーギャーやかましいんだよ腐れメガネ!
自分だけが不幸と思ってんじゃねェ!」
「世の中にはダンボールをマイハウスと呼んで暮らす人間もいる。
人生ポジティブに生きていこうじゃないか、眼鏡ボーイよ」
「アンタポジティブの意味分かってんのか?!」
股間をおさえながら新八は血走った目で叫ぶ。
それぞれのバイクに跨ったまま知らないフリの凪と銀時。
その時、3人の近くにあるコンビニから女性が出てきた。
「あら? 新ちゃん? こんな所で何やっているの? お仕事は?」
「げッ!! 姉上!!」
「あ…どーも」
「美人なお姉さんだなー」
美しい容姿を持つ新八の姉である女はニッコリと微笑んでいる。
次の瞬間、女は飛び上がった。かと思うと新八に飛び蹴りを食らわす。
「仕事もせんと何ブラブラしとんじゃワレェェ! このボケェェ!!」
「「うォッ」」
「ぐふうっ!」
「今月どれだけピンチか分かってんのかてめーは! コラァ!
アンタのチンカスみたいな給料もウチには必要なんだよ!」
「フルボッコだ。恐ろしい程にフルボッコだ」
若干引きながら凪はつぶやく。
ボッコボコの刑にされている新八に同情しながら、凪と銀時は目配せする。
「待っ…待って姉上! こんな風になったのはあいつらのせいで…!
ってオイコラァァ! 何逃げようとしてんだァァ! 待てオイィィ!」
「「レッツゴォウィズミー!」」
「発音悪いんだよ! 上手くねぇんだよ! 無理に使ってんじゃねーよ!」
ブロロ…とエンジンをかけ走り出す凪と銀時。
…が、凪は銀時の方を見て目を細めた。
「ん? そんな表情してどうした凪?」
「イヤ…何ていうか…後ろ」
「…後ろ…?」
銀時がゆっくりと振り向くと…女が乗っていた。
ニタァッと微笑む女。
次の瞬間、ドカッ、バキッと言う音が辺りに響いた。
—
「いやあの…ホント…スンマセンでした」
「何ていうかあの…小太刀だけは返してほしいんだけども」
2人は今志村姉弟の実家である恒道館道場に連れてこられていた。
銀時はフルボッコにされ、凪は返してくれとせがんだ小太刀を折られようとしていた。
「つーか小太刀折ろうとするとか何? アンタ何者?」
「そんな口きいてもいいの?」
「イヤもうアノ、何でもいいから小太刀プリーズ」
「何でもいいから?」
「…………」
よほど新八の仕事を邪魔した事に腹を立てているらしい。
この女なら本気で折りかねない。それ程までに恐ろしい女だ。
「大体ゴメンで済んだらこの世に切腹なんて存在しないわ。
アナタ達のおかげでウチの道場は存続すら危ういのよ。
鎖国が解禁になって20年…天人が来るようになって江戸は発展したけど…、
一方で権勢を誇った者は今次々に滅んでいってる。
ウチの道場も廃刀令で門下生はいなくなったわ。
それでも父の残していったこの道場護ろうと今まで2人必死に頑張って来たのに…」
チャキ、と凪の小太刀を出してかまえる女。
「お前らのせいで全部パーじゃボケェェェェ!
切腹しろォォ! つーか介錯してやらァァァッ!」
「落ち着け姉上ェェ!」
「新八君! 君のお姉さんゴリラにでも育てられたの?!」
「落ち着け美人ちゃん。とりあえず落ち着こう」
「誰のせいだこのシリコン女ァァァッ!」
「シリコンじゃない、モノホンだっつーの」
凪は女から小太刀を取り上げると、自分の腰ベルトに戻した。
それで少々は気持ちが落ち着いたようだ。
「切腹はできねーが、俺達だって尻くらいもつって! ホラ!」
「あ、…じゃあ私も一応」
そう言って2人は名刺を取り出して渡す。
新八と女がそれぞれ受け取り、まじまじとそれを見る。
「何コレ? 名刺? …“万事屋 坂田銀時”?」
「それに…“情報屋 神風凪”? あ、小さく兼万事屋って書いてある…」
「こんな時代だ。仕事なんて選んでる場合じゃねーだろ。
頼まれればなんでもやる商売やっててなァ。
この俺、万事屋銀さんと凪が…なんか困った事あったらなんでも解決してや…」
「だーからお前らに困らされてんだろーが!!」
「仕事紹介しろ仕事!」
「おちつけェェ! ちょ、そういう系なら凪にお任せェェ!」
新八と女は銀時に暴行を加えるのをやめて凪の方を見る。
一方の凪はダルそうにしている。
「…え? …何?」
「情報屋…って言ったわよね。聞いたことがあるわ。
確か何でも知っているのよね?」
「あ、まァ…。何なら何か聞いて下さってもいいけど」
「そうねェ…」
女と新八は少し考える仕草を見せた。
「私の名前知ってる?」
「志村妙」
「僕の誕生日知ってます?」
「8月12日」
「僕達の父親の名は?」
「志村剣」
「そのゴリラ女のスリーサイズは?」
「上から」
「何聞いてんだァァァッ! つーか何で知ってんだァァァ!」
新八が銀時に再び蹴りを入れた。
凪は相も変わらずダルそうにしている。
「驚いたわ。まさか私の名も父の名も知ってるなんて…」
「何でも知ってるから情報屋。で、知りたい情報は?
今回はアレだから…無料で情報提供するし」
「仕事。仕事紹介してちょうだい」
凪はオーケイと呟くと、ゆっくりと瞳を閉じた。
その大量の情報が入っている頭を整理しているのだろうか。
数秒ほどして凪は瞼を上げた。
「コレなんかどうかな。かわゆいうさぎちゃんのお世話」
「なめてんの? ソレなめてんの?」
「かわゆいゴリラのお世話」
「ゴリラってかわゆいのォォォ?!」
「かわゆいブタのお世」
「もうかわゆいシリーズはいいからァァ!」
「ちなみにそれぞれ時給2万円」
「「かわゆいシリーズ半端ねェェェッ!!」」
お妙と新八は声を揃えて仰天している。
銀時もその仕事やりてェェみたいな表情だ。
「ちなみにかわゆい動物世話してかーらーのー」
「かーらーのーォォ?!」
「白い粉運びなんで」
「それ絶対麻薬あたりだろーがァァッ!!」
「眼鏡ボーイよ、そんな動物の世話だけで時給2万入るとでも?」
「そんな感じの言い方したのはあんただろォォォ!!」
「頼りになんないわね! なんなの?! 何なのあなた達は!」
ふぁぁぁ〜と大きなあくびをしている凪アンド銀時。
いよいよお妙がブチ切れる…という時。
——ドカァッ!
と恒道館道場の扉が蹴破られた。
一斉にそちら方向を見る。
「くらァァァ! 今日という今日はキッチリ金返してもらうでー!」
「…何か変なの来たぞ」
(金貸しだろアレ)