二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 情報屋ナギ 【出会い編(ver.定春)】 ( No.109 )
日時: 2014/02/01 17:45
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: o12S0lxa)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11762526916.html

コメント100突破&参照数2000突破有難う御座います!( ´∀`)

 Dr.クロ様

銀八「はいヨロシイー。要するに両方ハチャメチャな軍団っつーこt」
凪 「オメーが一番ハチャメチャだ」


 Sora様

確かに←
まぁそれでこそトッスィーっすね!(´∀`)


————————————————————————————————


「おばちゃーん、酢昆布おくれよ〜」
「あと…和菓子。なんでもいいので…ください」


 夜兎娘二人組がお菓子を買いに来たようだ。
 毎度ー、という愛想のいいおばちゃんの声を聞きながら二人は店を出た。


「九六、お前相変わらず和菓子好きアルな」
「そう言う神楽だって…。…気づけばいつも酢昆布食べてる…」
「酢昆布は最高アルッ!」
「和菓子だっていいよ? あ…今から万事屋行ってもいい?」
「もちろんネ!」
「ありがとう。………?」


 万事屋の前まで戻ってきた二人ははたりと足をとめた。
 大勢の子供達が万事屋の前に集まっている。


「人んちの前で何やってるネ、クソガキども。
 エロ本でも落ちてたアルか?」
「神楽…思考がどっかの天パ頭みたいになってるよ……」


 ワァワァと叫びながら子供達が逃げていった。
 子供たちが集まっていた所を二人が見ると、そこにはモフモフの大きな犬。


「「…わあっ…!」」


 28訓 ペットは赤ちゃんの頃がなかなか可愛い


「世の中にはやるべき事とやらないでいい事がある。それは何か分かるかね、漆くん」
「はーい、それは仕事ですー。辛い時にはやらなくてもいいんですー…」
「だーいせーいかーい。そんな君にはパソコンをもう一台差し上げよう〜」

「「大ハズレだ/じゃあああああああああああ!!!!!!」」


「「ごぶェッ」」


 見事な蹴りが入り、漆と凪は壁につっこんだ。
 シュウゥウ、と煙がたっているようだ。


「ニート論を聞かせんなァァ! こっちまでやる気が失せるだろーがァァァ!」
「このニート共がァァァァァ! いい加減に貴様ら働かぬかァァァァ!」
「そうだぞー。テメェらちゃんと働けよー」
「「テメーが言うなクソ天パ!!」」

「ただいまヨ〜〜」


 神楽が帰ってきた。九六も一緒である。
 おかえり、と瑠璃音と新八が迎える。


「トイレットペーパー買ってきてくれた?」
「はいヨ」
「まさかの1ロールゥゥゥ?!」


 ひとつだけを手渡された新八は、ハァ…とため息をついた。


「神楽ちゃん、あのさァ…普通何ロールか入った奴買ってくるんじゃないの?
 これじゃあ誰かがお腹壊したら対処しきれないよ…」

「…大丈夫、そんな時は新八の着物を使えばいいの」

「九六さん?! 何嫌なこと言ってくれてるんですか?!」 

「あーもう…君達うるさいよー。全然仕事できないでしょー…」

「お主がいつ仕事しておったんじゃ」


 ハタリと漆が固まっている。恐らく瑠璃音もだろう。
 煙草を吸いながら新聞を読んで、今日も情報を集めていた凪も顔をあげた。

 話している神楽と新八、九六の間に大きな白い犬がいる。


「…………」
「…………」
「……凪。俺、なんか…幻覚が見えるんだけど…」
「……気のせいだ。糖尿寸前でついに頭までイったか」
「ンだとコラ」
「私には見えねーよ。真っ白な巨大犬なんて見えねーよ。デカすぎだろアレ」
「見えてんじゃねえかッ!!」 


 どうやら新八はまだ気がついていないらしい。
 そしてその視線がふっと巨大犬に向き…驚愕で目を見開いた。


「ぎゃああああああああ?! なななっ何これェェェェ?!」
「表に落ちてたアル」
「…カワイイ…」
「落ちてたじゃねーよ、カワイイじゃねーよ」
「神楽ァ、九六ォ…。…それ名前なにー…?」
「…えっ…と…」
「定春アル」
「あ、それ」
「今つけたろ! 明らかに今つけたろ!!」
「今九六“それ”とか言わぬかったか?!」

「手紙が落ちてましたよ」


 澄んだ声が室内に広がり、全員がその方向を見た。


「「百華ァァァァァァ?! いつの間に入ってたんだァァァァァ?!」」
「今ですよ。はいこれ、どーぞ」
「あ、有難う御座います」


 新八が百華から手紙を受け取り、なになにー?と読み始める。


「“万事屋さんへ…。申し訳ありませんがウチのペットもらってください”…」
「…………。……それだけか?」
「…………。(笑)と書いてあります」
「笑えるかァァァァァァァァァァ!!(怒)」


 グシャアッと銀時が手紙を破り捨てた。
 あぁあぁ?! と怒りに満ちた声を出しながら叫ぶ。


「要するに捨ててっただけじゃねーかっ! 
 万事屋っつったてなァ、ボランティアじゃねーんだよ! 捨ててこい!」


「なーに言ってんだ銀時ィ〜。捨てたら可哀想だろーが。
 ちゃんと面倒見ろよ〜(笑)」

「そうだよー。ペットは飼い主がちゃんと面倒見ないとねー…(笑)」

「そうじゃそうじゃー。可哀想じゃろう〜(笑)」

「「テメェら他人事だと思って投げ出してんじゃねーよ!!(泣)」」


 “いや、だって万事屋さんへって書いてあったし〜(笑)”
  と言う凪に銀時はグッとなる。


「…でもまァ、こんな寒空のした投げ出したら死んじゃうでしょうね」
「………」


 百華の言う事は正論だ。フッ、と凪と銀時は笑う。


「大丈夫っしょ。定春ならひとりでもやっていける」
「なんてったって定春だからな」
「アンタら定春の何を知ってんの?!」
「なっ、分かってくれるよな。定は…」
「アム」
「「「「「あ」」」」」


 銀時が定春の大きな口にくわえこまれた。それが数秒間続く。
 そして次にペェッと銀時が吐き出された時、彼は血まみれだった。


「ッギャアアァアアァ!! ぎっ…銀時ィィィィィ!! しっかりせぬかあああああ!!」
「瑠璃音ー、その天パ頭捨ててこーい……。……あ」
「漆イイイイイイイイ!!」


 漆までもがアムアムと食われている。ヒイイイ、と瑠璃音は泣きそうになった。
 次にペェッと漆が吐き出された時、彼女もやはり血まみれだ。


「なんなら保健所にでもレッツゴフッ…」
「漆ィィィィィィィィ!!」
「…てゆか銀時さんを保健所に連れてってどーするんですか」
「確かにそうネ」
「ていうか…凪」
「「「超逃げて」」」


 え、と新聞から視線をあげた時にはもう遅い。
 バグンッと頭から凪が飲み込まれた。


「ぃぬがみがごふぇぇぇええぇぇええええっ!!!!!!」
「「凪ィィィィィィィィィ!!(笑)」」
「なんで(笑)なのじゃァァァァァ?!」



(あ、新八までもが食われたヨ)
(眼鏡ですからね)
(…そうだね、眼鏡だから)
(ぬしらの中で新八とはなんなのじゃ?!)
(あ、瑠璃音。危ないアル)
(え)