二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【銀魂】 情報屋ナギ 【出会い編(ver.新八)】 ( No.12 )
- 日時: 2013/10/20 16:45
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: fFMoervE)
- プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11642339080.html
あずま様
詳細説明有難う御座います!
ツ…ツン☆デレだとォォォォォォッ?!((((;゜Д゜)))) 何それ可愛い((黙
ヤバイです、瑠璃音ちゃんの設定ナイスですvV 何か奇跡すぎる程に凪と合ってます!
登場するならモブとかではなく、メインとして活躍してもらう予定なので気ままにお待ち下さい♪
瑠李
スススススランプ?! マジか…(´・ω・`)!
無理しなくていいからね! 描けなかったら描けなかったでOKだからね!
ナギ様怖いのは否定しないからねェェェ!((←
同じく瑠璃音ちゃんの性格に萌えた(((黙
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男に連れ去られたお妙と凪。二人は船の中に案内されていた。
着物を渡され、早速接客の仕方を仕込まれ始めた。
04訓 武士道をなめるな
「お妙でございます。可愛がってくださいまし」
そう言って頭を下げる着飾られたお妙。
凪はというと与えられた着物を眺めているようだ。
「だから違う言うとるやろ! そこでもっと胸の谷間を強調じゃボケッ!」
「胸の谷間なんて十八年生きてきて一回も出来たことないわよ」
「あ、スマン。やりたくてもでけへんかったんか。ヨシ、次はお前じゃ!」
男はズビシッと凪を指差す。
赤い生地に金色の蝶と色とりどりの華が散りばめられた着物。
髪は一切いじっていないが、その色気は先程よりも数段増しているようだ。
が、態度は一切変わっていない。ダルそうに眼鏡がズレている。
「…あ? え、…何?」
「だから今度はお前の番じゃ! さっき教えた通りにやってみい!」
「あ、おーけい。……ゴホン」
凪は正座をし、両手を八の字にして床につける。
そして極上の笑みを浮かべた。不覚にもドキリとする男。
「凪でございます。とっとと死ねよこのカスが」
「あ、はい……ってちゃうわァァァッ! 全然ちゃうやろォォォッ!」
「今はいっつったよな。はいっつったよな」
「お前の笑顔に何故か流されたんじゃァァァッ! 教えた通りにやれェェッ!」
チッ、と舌打ちをする凪。凪の笑顔なんてしょっちゅう見れるものではない。
まァええわ、と男は気を取り直したようだ。
「次は実技じゃ! パンツを脱ぎ捨てていよいよシャブシャブじゃー!!
…どないした? はよ脱がんかい!」
もたもたしているお妙(凪は無視)に我慢の限界が来たようだ。
ガッと男はお妙に掴みかかり、押し倒す。
「今さら怖気づいたところで遅いゆーねん!
これも道場護るためや! 我慢しーや!」
「キャアアアア!!」
「ファーイトッ、戦うー君ーのうーたをォ〜」
「助けろやァァァッ!」
その時だ。遊郭船に向かってゴゴゴゴゴと何かがつっこんでくる。
それはとまることなく、大きな音を立てて突っ込んで来た。
「キャアアアアアッッ!」
「なっ、何だ何だァァ?! 何が起こったァァ?!」
「…………」
周囲が慌てる中で、凪はただ一人呆れたような表情だ。
凪達のいる部屋につっこんできたその車はパトカーである。
しかし中から出てきたのは。
「どーも、万事屋でーす。凪ィ、まだパンツはいてっかァ?」
「姉上!! 姉上もまだパンツはいてますか!!」
「し…新ちゃん!!」
「おっ…おのれら、何さらしてくれとんじゃー!!」
「銀時ィ、遅いんだけど。こちとらもうポロリしたんだけど」
「マジかァァァァ! もうちょい早くこれば良かったァァ!」
「殺すぞテメェ」
「人の話を聞かんかいィィィィ! つか嘘つくなァァ!」
「「あ゛?」」
凪と銀時は男の方をダルそうに見る。
そして二人はポンッと新八の背中を軽く押した。コクリと新八も頷く。
「姉上返してもらいに来た」
「アホかァァ! どいつもこいつももう遅いゆーのがわからんか!
新八! お前こんな真似さらして道場タダですまんで!!」
「…道場なんて知ったこっちゃないね。
俺は姉上がいつも笑ってる道場が好きなんだ。
姉上の泣き顔見るくらいなら、あんな道場いらない!」
「新ちゃん…」
「ボケがァァ! たった二人で何できるゆーねん! いてもうたらァ!!」
凪と銀時は立ち合い、コキコキと肩を回す。
かなり凪は動きにくそうだ。
「オイ。俺達がひきつけといてやるから、テメーらは脱出ポッドでも探して逃げろ」
「アンタはアンタの姉上を護ることだけ考えて行くんだよ」
そう言って銀時は木刀に、凪はまとめてあった衣服から小太刀に手をかける。
「 俺は俺の 」
「 私は私の 」
「「護りたいモン護るだけだ」」
「何をゴチャゴチャぬかしとんじゃ! 死ねェェ!!」
男がそう叫んだ瞬間、二人は刀をつかむ。
それぞれ左右に分かれて男をとりまく仲間達を吹き飛ばした。
息を呑む男と新八達。
「はイイイイ次ィィィィ!!」
「カモォォォォォォンッ!!」
「なっ…なんだコイツらァァッ?!」
一気に五人ほどを吹き飛ばす凪。斬りはしないのだ。
凪自身革製の袋内にある鞘からは刀を抜いていない。とにかく振り回している。
「でっ…でたらめだけど…コイツら強い!!」
「新一ぃぃぃ! いけェェェ!!」
「違うでしょうがァァッ!! 五郎ォォォ!! いけェェェ!!」
「もっと違うだろうがァァァァッ!!」
そう叫び、新八はお妙を連れて走り出す。
お妙は心配そうに何度も後ろを振り返っている。
「新ちゃん! いいの、あの人達?! いくらなんでも敵が多すぎよ…!
なんであそこまで私たちのこと…!」
「そんなの分かんないよ! でもアイツらは戻ってくる!!
だってアイツらの中にはある気がするんだ! 父上が言ってたあの…」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
銀時が叫びながら全力で走ってくる。その後ろには真顔の凪だ。
そしてそしてその後ろには男とその部下達である。
「ホントに戻ってきた!!」
「キツかったんだ! 思ったよりキツかったんだ!」
「着物マジ動きにくいんだけど」
「ちょっと頼みますよ! 全然もってないじゃないですか!!」
「バカヤロー! 花火にとってはこんだけ文字うつのもキツいんだよ!」
「機械音痴だからね! 機械音痴だからね!」
走りながらも脱出ポッドを探す四人。そして辿り着いたのは動力室だ。
「いきどまりや。追いかけっこはしまいやでェ」
男は銃を四人に向ける。
いつの間にか凪の格好が通常に戻っている。つーかいつの間に?
「哀れやの〜……。
昔は国を守護する剣だった侍が…今では娘っ子一人守ることもでけへん侍や」
「…………」
「おたくらに護れるもんなんてもうなんもないで。
この国も…空も…わしら天人のもんやさかい」
「国だ空だァ? くれてやるよ、んなもん。
こちとら目の前のもん護るのに手一杯だ」
「…何度大事なもん失ってきたことか。何度大事なもん落としてきたことか。
今あるもんでさえ護れるかも分かんない。今あるもんでさえ取り零す」
「だけどよォ…せめて目の前で落ちるものがあるなら…拾ってやりてェのさ」
真っ直ぐな瞳で、真っ直ぐに言い切る凪と銀時。
フンッと天人の男は鼻で笑った。
「しみったれた武士道やの…。もうお前らはエエわ。…死ねや」
「オメーが死ねや」
「いやオメーらが死ね言うとんや」
「いやいや遠慮せずにオメーが死ねよ」
「いやだからオメーらが死ね」
「とっとと地獄に堕ちろ」
「凪さんんんん! 緊張感消え失せるから止めてくださいイイイ!」
凪が男の気を惹きつけている間によいしょよいしょと船の中心装置を登る銀時。
そして木刀を振り上げた。
「客の大事なもんは俺達の大事なもんでもある。
そいつを護るためなら…俺達ァなんでもやるぜ!!」
ズゴンッと核が壊される。中心を壊された船は落ち始める。
「何この浮遊感! 気持ち悪っ!!」
「落ちて落ちて落ちて落ちて落ちて落ちてさァ逝こう」
「やめろ凪ィィィィィィィィィ!!」
—
「…さて。帰るか、凪」
天人達も逮捕され、一件落着というところだろうか。
凪と銀時は帰ろうと歩き出す。…その時。
「あの!」
新八から声がかかる。同時に二人は振り向いた。
「あの…僕を、アンタらの傍において欲しい!」
「「…は??」」
「アンタらの魂を…侍というものを! 僕に学ばせて欲しい!!」
「「………」」
返事はなかった。無言で二人は歩き始める。
え、と困惑する新八。これはいいってことなのか? ダメなのか?
「帰るよー、新八ィー」
「飯当番でも決めっかー?」
「!」
(万事屋にメンバーが増えましたー)