二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 情報屋ナギ 【出会い編(ver.瑠璃音)】 ( No.16 )
日時: 2013/11/03 23:58
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: Z/MByS4k)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11655042823.html

 Sora様

天人はホントもうアレですよねw((どれ
その可愛い子はあずま様の神キャラです((


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「ただいまァ、ケーキ買ってきたよー」
「あ」
「…あ」


 06訓 物事を解決したいならテメーが一番動け


「…で。コレは一体全体どういう事? 銀時? 三十字以内で述べろ」
「…無理だ」


 凪は煙草を吸いながら、はむはむとケーキを食べる少女を見る。
 それは紛れもなく先程ぶつかった少女である。


「何かコイツ追われてるらしくてよォ、んで助けろと言われたからとりあえず連れてきた。
 これがもう言い出したら聞かねェんだ」

「お茶、どうぞ」

「うむ、苦しゅうないぞ」

「イヤ召使いかよテメーは」


 新八に向かって凪は言う。どこか困ったように新八は眉根を下げた。


「だってこんなに幼い子が天人に追われてるんですよ?
 可哀想だと思わないんですか?」

「世の中にはダンボールをマイハウスと」

「それとこれとは話が違うだろうがァァァ!」


 新八は叫ぶが、凪は至って真面目な表情である。
 で、と銀時はケーキを頬張る少女を見た。


「なんでオメー追われてんの? 何? 100%オメーが悪かったりする?」
「妾は何もしておらぬ! 妾は…妾の……家族は…」
「え…? ご家族に…何か…あったんですか…?」


 新八からの問いかけに俯く少女。三人の間にも何とも言えぬ空気が流れる。
 ギュウッと着物を強く掴みながら、少女は口を開いた。


「妾は貴族の姫君だったのじゃ…。家もなかなかの家で、父上も母上も優しかった…。
 しかしある日…天人が妾の家族を皆殺しにしたのじゃ…!!」

「え…」


 突然の少女の告白に目を見開く新八。銀時と凪は無表情だ。
 少女の瞳から涙が零れ落ちる。


「生き残ったのは…妾だけであった…。
 しかしその日から…妾の一家を皆殺しにした天人共におわれるようになった…。
 それがさっきの天人どもじゃ…」

「じゃあ君は…自分の家族を皆殺しにした天人に追われてるってこと?」

「……その通りじゃ」


 新八は凪と銀時を見る。銀時はじっと少女を見つめている。
 嘘をついているようにも見えない。


「で…これからどうする気?」
「どうする…と言われても……」
「悪ィけど…私そう言うの得意じゃないから」
「な、凪さん?!」


 冷たく言い放つ凪に驚いた声をあげる新八。
 煙草を灰皿に押し付け、残っていたケーキを頬張り始める。


「助けろと言われても…何? 天人ぶっ倒せってーの? 私ら何も関係ないじゃん?」
「そ…それは…分かっておるが…」
「だったらテメーで何とかする方法は考えた?」
「考えた! 考えたが…妾には、逃げることしかできんのじゃ…」


 俯く少女。銀時と凪は困った様に目を合わせた。

 確かにここで凪達が少女を助ければ話は済む。
 だが少女がやらなければ意味はないのだ。天人が狙っているのは少女なのだ。

 
「護身術とかは? ないの?」
「…逃げることしかしてこなんだ」
「だからあんなに足が速かったのか……」
「凪、どーすんだよ」


 銀時は凪を見つめる。凪は少女を見つめた。
 少女はただ床を見つめている。涙は止まっているが、また泣きそうだ。


「ヨシ…分かった」
「え…た、助けてくれるの……?!」
「但しメインはアンタだ」


 ズビシッと少女を指差して凪は言う。
 目をまん丸にして少女は不思議そうな表情をする。


「それは一体…どういう事じゃ…?」

「私達も協力する。でも天人と一番接するのはアンタ。
 おびき出すのもアンタ。…じゃないと意味ないでしょう」

「む、無茶ですよ凪さん! そんなの…」

「分かった」


 少女はまっすぐに凪を見つめて言う。
 そこでようやっと凪は小さく微笑んだ。


「んじゃ…協力するよ。
 一緒にクソみてーな天人ぶっ飛ばしてやる」

「凪さん、アンタホントに天人嫌いですね」

「銀時ィ、オメーも第二のおとりな」

「はァァァァァ?!」

「ちなみに私は第一のおとりだ」

「マジか」



(さーて…天人フルボッコだZE☆作戦…行くか!)
(作戦名ダサすぎじゃないですか?!)
(新八ィ、コイツネーミングセンスねェから)