二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 情報屋ナギ ◆オリキャラ募集!(残り3名) ( No.25 )
日時: 2013/11/13 00:54
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: fFMoervE)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11687552151.html

* オリキャラ本当に有難う御座います…!
 ちょっとずつでも更新ペース上げたいと思います…!



 Sora様

オオオオオオオリキャラ有難う御座いますッ!(´∀`)
しかもイラストまで…!(相変わらず上手いッス…!)感謝です!
登場を気長にお待ち下さい…! 本当に有難う御座います!


 インファ様

なななんと?! 生涯バラガキの方も読んでいただけているとは!
有難う御座います! そしてオリキャラも有難う御座います!
図々しくないです全く、無礼でもないです全く、はい!((
有り難く採用させていただきます! 本当に有難う御座います!


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 …瑠璃音は呆然としていた。イヤもうそれはそうだ。
 情報屋は活発に活動しているのかと思いきや…全くそうではなかった。


 08訓 見た目は良くても中身が悪いなんてことは多々ある


「おーい、漆ィ。…それとって」
「それってどれー」
「ソレェ」
「どれー」
「それだってェ」
「だからどれ〜」
「きちんと日本語を喋らぬかァァァァ!!」


 瑠璃音のきびしいツッコミが入る。ダルそうに凪と漆がそちらを見た。
 未だ銀時は寝ているようだ。新八はまだ来ていない。

 式部漆。彼女は情報屋のメンバー…らしいが、凪とともにボーッとしている。


「瑠璃音ェ、それとって」
「どれじゃ! 物の名を言わぬか物の名をォ!」
「凪ィ、はい携帯〜」
「おー、どうも」
「分かってたのなら最初から渡さんかァァァ!!」

「ふわ〜ァ…朝から元気だなァ、オメーら……」
「…銀時」


 銀時が腹をボリボリかきながら起きてくる。どうやら着替えは済んでいるらしい。
 凪がダルそうに銀時を見た。


「銀時、今日アンタが食事当番だろーが」
「え、ちょ…マジでか」
「腹減った」
「女が三人もいるんだから作ってくれてもよォ?!」
「「「無理〜」」」
「何でそこだけ息ピッタリ?!」 


 そう叫びながら銀時は台所へと向かって行った。
 その時だ。玄関の扉がいきなり開かれる音がした。


「——銀時ィィ! 今日という今日は家賃払ってもらうよォォ!」
「ギャァァァッ?! テメッ、ババアア! びっくりしすぎて卵落ちただろうがァァァ!!」
「知るかボケェェ! つーか金がねーなら腎臓なり金玉なり売って金つくらんかいクソッたりゃー!!」
「凪ィ、お登勢のババちゃんだよ〜」


 漆のその言葉に、うとうとと眼鏡をズラしながら寝そうになっていた凪は再覚醒した。
 そして銀時とお登勢が言い合っていると分かると溜息をついた。


「瑠璃音ェ、カモーン」
「…え」
「あやのん。紹介しとくから」
(あやのん?!)


 凪の呼び方に驚きながらも、瑠璃音は玄関へと向かう凪についていく。
 そこには銀時と五、六十代の女性がいた。凪のように煙草を吸っている。


「…おや凪、お早う。…ん? その子が例の子かい?」
「あァ、そうそう。瑠璃音っつーの。あやのんも世話してあげて」
「だからそのあやのんってのやめろっつってんだろが!」
「という事であやのん、今月の俺の家賃はお見送りで」
「オメーにあやのんとか言われたくねーよ!!」


 銀時、凪、漆、瑠璃音の家賃は別々である。
 第一に凪はお登勢に家賃を払っていない。それは幼い頃からの家族同然の付き合いだからだ。

 代わりに漆の分と瑠璃音の分の家賃は凪が受け持っている。
 銀時は放置だ。…が、よくよく貸してはやっているのだ。


「…凪ィ」
「先月も貸したよな。私先月もオメーの分の家賃まで払ったよな」
「…凪ィィィィ!!」
「……ハァ。漆ィ、それとってェ」
「もうつっこまぬぞ」


 気だるげな返事とともに財布が飛んでくる。
 凪はそこから銀時の分の家賃を出すと、しっかりと払った。

 情報屋自体の収入はかなりのものなのだ。


「…いいのかい、凪」
「いいから。それに銀時には飯作ってもらわないといけないし」
「…そうかい。じゃ、もらってくよ」
「凪ィ、マジサンキューな」
「…………」


 どうやらお登勢の我慢の限界だったらしい。
 銀時をガッと担ぎ上げる。うわォ、と凪と瑠璃音は驚いている。


「オメーは…いい加減テメーで家賃払えェェェェ!!」


 ぶんっと銀時を投げるお登勢。…何とその先に新八がいた。
 

「「あ」」
「「っぎゃああああああ!!」」


 見事にぶつかって階段を転がり落ちていくふたり。
 お登勢はスッキリした表情である。


「…あやのんよ、怪我人出されちゃあ困るんだけど」
「そうかい、それはすまないねェ。それより漆は? 何で出てこないんだい?」
「漆は元から人前に出てこないっしょ。ヒキニートっしょ」
「ボロクソ言っておるのう…」
「そう言う設定らしいから」
「設定とか言うなァァァァ!!」


 その後お登勢を見送り、二人で新八と銀時を万事屋内まで連れて行った。
 漆は相も変わらずボヘーッとしている。


「オイ銀時、飯。飯作れ」
「いってて…分ァったよ! 俺特製のオレンジ丼作ってやる」
「何ですかそれ。マズそうの極みじゃないですか」
「新八、この天パはそういう奴だ。甘い物を何でも合わせる」
「イヤ…これ別格じゃね?」
「つーか今の何? 地味にギャグ? 寒ッ」
「るせーy」
「ぎゃっはははははははははは!! どぅはははははははははは!!」
「漆ィィィィィ?!」


 寒すぎるし地味なそのギャグに誰もが冷たい視線の中、漆が大笑いし始めた。
 目に涙を浮かべてもんのすごい笑っている。転げまわっている。


「オイィィィィ! 漆さんんんんん! どこが面白かったんですかァァァ?!」
「ギャハハハハハハハハハ! ひっ…い、いやもう…っ全体、がっハハハハハハハハハハ!!」
「「ツボが分かんねェェェェェ!!」」


 凪と新八は絶叫だ。銀時は何か一人嬉しそうである。
 瑠璃音が万事屋+情報屋メンバーの元気さに驚いていたとき、インターホンがおされた。


「何だァ…まーたババアか?」
「銀時、出ろ」
「銀さん、出てください」
「ぎゃっははははははははははははは!! アハハハハハハハハハ!! お腹痛いィィィィィ!!」
「まだ笑ってんのか漆ィィィィィ?!」


 いつものボーッとした無口キャラはどこへやら。
 銀時は一度息をついたあと、勢いを付け、扉を蹴破った。


「金ならもうねーって言ってんだろーが腐れババア!!」


 そう叫ぶ銀時…だが、それはお登勢ではなかった。
 銀時の蹴りが見事顔面に入ったその男は、その場に倒れ込んだ。


「局長ォォ!!」
「貴様ァァ! 何をするかァァ!!」
「スンマセン間違えました出直してきます」
「待てェェェ!!」


 立ち去ろうとする銀時だが——その首に冷たい鉄の塊があてられた。
 どうやら銃口を押し付けられているらしい。


「貴様が万事屋だな。…それと、情報屋も呼んでもらおうか。
 我々と一緒に来てもらおう」

「わりーな。…知らねー人にはついていくなって母ちゃんに言われてんだ。
 …それに情報屋に何の用だ? 怪しい奴にうちの情報屋は出せねェ」

「…幕府の言う事には逆らうなとも教わらなかったか?」


 その言葉に銀時は反応し、男の方を見る。
 サングラスをかけているその男は…どうやら幕府の人間らしい。


「オメーら幕府の…?!」

「入国管理局の者だ。
 アンタに仕事を、情報屋に情報提供を依頼しに来た。さァ、情報屋を呼んでくれ」

「——オイコラァァァァ!! 何玄関扉ぶっ壊してんだテメーはァァ!!」

「がフっ!!」




(ア…アンタが情報屋ナギこと、神風凪か?)
(あ? そうだけど?)
(情報提供を依頼しに来た)
(…情報提供?)