二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【銀魂】 情報屋ナギ 【出会い編(ver.神楽)】 ( No.42 )
- 日時: 2013/11/17 22:33
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: kRzIGuhz)
- プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11696976554.html
インファ様
いい人ですよねー(´∀`) ほんとマダオですが((
卒業…して…ほしいな(´Д`)←
有難う御座います! のんびりのほほんと行きます〜!
竜様
申し訳御座いません!
生涯バラガキの方は今のままで行こうと決めているんです(´・ω・`)
ですが折角でしたら、この情報屋ナギにどうでしょうか?(´∀`)
恐らく二人なら…まだ何とかなると思うので!((
Sora様
タコ私も大好きなんです! 美味s((
やっと神楽編ですよ〜…! 頑張ります!
Dr.クロ様
了解しました!(´∀`)
また追加があればお願いします〜!
牡丹様
パソコンが戦闘武器ですからねw
でもちゃんと凪が新台買ってあげてるので大丈夫かと((←
己傘下様
了解しました!(´∀`)
登場をお待たせしてしまいすいません(´Д`)
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相も変わらずボヘーッと過ごしている凪と漆。…瑠璃音は頑張って働いている。
ちなみに銀時も新八も今日はまったりだ。その時…客が来たようだ。
11訓 お客様は大切におもてなししよう
「凪。…仕事、手伝いに来たよ」
「お、九六。いらっしゃい」
「…お邪魔します」
神無月九六(かんなづきくろ)。凪の仕事を手伝ってくれる女性だ。
よくよく遊びに来る事もあり、二人はかなり仲が良い。
「あんがとォ…と言いたいんだけど。…今日仕事入ってねーの」
「…めずらしいね」
「…そうでしょ。あ、瑠璃音ェ。この子九六。
クールアンド無口だけどすごくいい奴だから。あと強い」
「…私は九六。よろしく、瑠璃音」
「こ、こちらこそよろしゅう頼むぞ」
瑠璃音と九六が出会いの挨拶を終えたその時。
漆がパソコンの画面を見つめながら銀時に声をかけた。
「ねェ、銀さん〜」
「…ンだよー。今寝れそうになってたのによォ……」
「今週のジャンプは土曜日発売なんだよ〜」
「…はァァ? それがどうしたってんだ?」
「今日土曜日だよォ〜」
「…………」
フリーズする銀時。漆は再びキーボードをうちはじめた。
凪が九六に声をかけようとしたその時…。
「なっ凪ィィィィィィィィ!!」
「…なに」
「ジャンプ争奪手伝ってくれェェ! もうあちこち売り切れてるかもしんねェ!
だからあちこち回るの手伝ってくれェェェ!」
「はァ?」
「お願いだからァァ! ジャンプは俺の命ィィィ!!」
「その年になってまでジャンプを読むな。マガジンに行け。マガジンだ。
それかちゃおオアりぼんで行け」
「ちゃおオアりぼんの方がこの年になってまでって感じだろうがァァ!」
「あァァァもうるっさいなァァァ!!」
ひゅんっと凪が銀時に向かって物を投げる。近くにいた九六と漆はすっと避けた。
一瞬瑠璃音や新八にも当たりそうになるが越え——それはもうひとりのお客に当たった。
「…………」
「「「「「「…………」」」」」」
(百華ァァァァァァァァァァァッ!!)
それがポロリと床に落ちたとき、女——百華は笑っていた。
いやしかしそれは優しい笑みではない。超怖い。ホント怖い。凪はフリーズした。
「…えっと。あの…百華」
「なんでしょうか」
「あの…その……ゴメン」
「頭を床に永眠するまでうちつけてくだされば許します」
「遠まわしに死ねっつってるゥゥゥゥ?!」
銀時が叫ぶ。凪はというとこの状況を打開する方法を考えているようだ。
夏八木百華(なつやぎももか)もまた凪の友人だ。が、Sだ。超ド級のSなのだ。
「…凪。許してあげますよ」
「マジか」
「但し何か奢ってください」
「……おーけい」
凪は財布を取り出して中身を確認し始める。
十分に金は入っているようだ。これなら大丈夫だろう。
「…凪」
「あ…ごめん、九六。
折角来てくれたんだけど…私ちょっと行かねーとダメみたい」
「……私も行く」
「え、いいの?」
コクリと頷く九六。あんがと、と凪は礼を言う。
銀時は未だに粘ってくるようである。
「凪ィ、出かけるついでに回ってくれよォ。なーァァ!」
「…っつってるんだけど。ジャンプ捜索回っていい? 九六、百華?」
「…私はいいよ」
「奢り二倍で手をうちますよ。もちろん貴女のお金です」
「どんだけSだよ。…んじゃ、行くかァ」
はぁぁぁぁと溜息をつく凪。対して百華は楽しそうだ。
百華いわく“そういう反応を見るのが楽しい”らしい。
「瑠璃音ェ、漆ィ。ちょっと留守番ヨロシク頼むわ」
「あいさ〜」
「気をつけるんじゃぞ」
「おーう」
—
「いやァ〜このチケット欲しかったんです。
期間限定のジェットコースターチケット前売り券。有難う御座います〜」
「…ドウイタシマシテ」
「…凪、お財布がすごく軽くなったね」
「……。…九六、それは言わないっていうお約束っしょ」
期間限定しかも先着数名のみというレアジェットコースターの券を手に入れた百華は上機嫌だ。
はぅ、となりながら凪はバイクを乗り進める。…ちなみに三人乗りという違法だ。
「…ってか九六、日光大丈夫?」
「……今は平気」
「そっか。とっとと帰らないとね…」
九六は“夜兎”だ。実際は人間とのハーフらしいが。
夜兎も天人だが、九六は大抵の天人の様な悪さはしない。
だから天人嫌いな凪も、九六のことは本当に大切だ。天人でも嫌いと好きに分かれるものである。
戦闘種族夜兎は日光に弱い。九六を気遣いながら、凪は少し速めにバイクを進めた。
「凪。アレ、銀時さんたちではないのですか?」
「あ、マジだ。銀時ィ、ジャンプ見つかったかァ」
「…ねーんだよォォォ」
「凪さん、もう帰ったほうがいいです」
新八はかなり疲れつつ呆れてもいるようである。
凪はチラリと九六を見て、そして新八を見て溜息をついた。
「そーするか。どうせどこも売り切れてるよ」
「う…うるせェェ! 俺はあきらめねーぞ! 俺はあきらめねーぞォォ!」
「うわッ?!」
「「「あ」」」
凪と九六と百華は思わず声をもらす。
…それはそうだ。いきなり発進した銀時のバイクの前には、少女がいたのだから。
——次の瞬間、ドンッという鈍い音が辺りに響いた。
「「「……………」」」
「「……………」」
「あああああああ!! ひいちゃったよちょっとォォォォ!!
どーすんスかコレ! アンタがいきなり発進するから…」
「私知らねーから。先帰っとくから」
「待ってくれ凪ィィィィッ! 頼むからァァァァ!!」
「…銀時さん。意外と生きていたりするかもしれませんよ?」
「お…おう」
百華の言葉に少々希望が湧いたのだろうか。
銀時は勇気を出して横たわっている少女の体を揺すってみる。
「お嬢さ……!!」
——ドロッ…
赤い液体が、少女の体から流れ出していた。
「…凪、帰ろう」
「…だね、九六。百華もしっかり掴まれ。と…飛ばすよ」
「だから待ってくれ凪ィィィィィ!」
「とりあえず病院でしょう」
百華の言葉に銀時はハッとなり、新八の体と少女の体をくっつける。
それを紐か何かで少女が移動中に落ちぬように固定すると、走り出した。
「ちっくしょォォォ! もう二度とお目覚めテレビなんざ見ねェェェ!
今日の俺の運勢は最高のはずじゃなかったのかァァァ!」
「お目覚めテレビのせいにすんな」
「…同意」
「スピーカーで言いふらしてあげましょうか」
「百華様ァァァホントやめてェェェ! 何でもするからマジでェェェ!
今だけはS封印してェェェ!」
どこから出しているのか分からない声で銀時が訴える。
その時だ。銀時と凪がそれぞれ運転しているバイクの近くにいた黒塗りの車窓が開く。
そこにいたのは、銃をかまえた男だった。
「なっ…」
「ちょ…何ィィィィィ?!」
——パン! パン!
銃弾が二発続けて発砲される。狙われたのは銀時側のバイクだ。
が…いつまでたってもこない衝撃に、新八は瞑っていた目を開ける。
意識を失っていたはずの少女が、どこから出したのか。傘を広げて銃弾を防いでいた。
ガシャコンッという音を立てて傘をかまえる少女。
そして次の瞬間、その少女の持っている傘から連続で発砲される。
「「…………」」
「「「…………」」」
…先程の男達が乗っていた車が見事に爆発している。
フッ、と傘…いや、傘型の銃なのか。銃口に息を吹きかけている少女。
「…………」
「………な」
(((((何このハイスペックガールゥゥゥ?!)))))