二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 情報屋ナギ 【出会い編(ver.神楽)】 ( No.49 )
日時: 2013/11/18 23:39
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: wzYqlfBg)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11696976554.html

参照≒「凪(カラー)」アップ。
以前アップしたものに色塗った感じなだけですハイ(´∀`)

 Sora様

それもこれも皆様の素敵なオリキャラのおかげです!
私は…どうするでしょう((← とりあえずフリーズからスタートかとw

 竜様

ふぉォォォォ?!((((;゜Д゜))))
す…素晴らしいキャラがいっぱい…まぶしいですホント←
では、菫様と美月様を使わせていただきます!(´∀`)

 牡丹様

レッツ言いふらし!←
竜様その才能くだs((黙 牡丹様も更新頑張って下さい!

 Dr.クロ様

了解です! しゅ、趣味…ど、どうしましょ((
大食いかどうかですかァ…。それも考えておきます(´∀`)♪

 己傘下様

その気持ち分かります!
こちらこそみことを宜しくお願いします(´∀`)


 —

 銀時がバイクではねた…と思われた少女は奇跡的に生きていた。
 何やら追われているらしく、凪達で物陰にコソコソと潜んでいる。


 12訓 うさぎは英語でラビット! …じゃあ夜兎は?


「お前ら馬鹿デスか? 私…スクーターはねられた位じゃ死なないヨ」
「イヤ普通死ぬよな、九六」
「うん」


 物凄く目を座らせながら凪は言う。どうやら少女は傷もふさがっているようだ。


「ちなみにこの傷は奴らに撃たれた傷アル。もうふさがったネ」
「お前ご飯にボンドでもかけて食べてんの?」
「…大丈夫なら私らは帰らせてもらうよ。つかもともと関係ねーし」
「私はチケットが手に入ればそれでヨシです」
「でしょーね」


 バイクに乗ってエンジンをかける凪と銀時。
 そのまま発車…のつもりが、何故かバイクが動かない。


「アレ? 新八、お前急に重くなった?」
「…九六、百華。どったの? 何その突然変異?」
「「違うから」」


 見れば少女が片手ずつでバイクをおさえているようだ。
 うっそォ、と銀時と新八は目を見開く。


「ヤクザに見捨てられる少女見捨てる大人なんて見たことないネ」
「俺心は少年だから」
「私の心は少女だ」
「どこがだヨこのシリコン女」
「シリコンじゃねーよモノホンだ」
「そんなタプタプ認めないネ。分けろヨ。マジ分けろヨ」
「…それ本音でしょ」


 ポソリと九六がツッこむ。
 少女のおかげで全くバイクが進まない。…どんな力だ。


「と言うか片手でバイク止めてる時点で少女じゃないっしょ」
「何言ってるネ。か弱い少女アル」
「どこが」


 その時だ。少女を追っていると思われる男達にみつかってしまった。
 銀時や凪達はバイクを放り出して一目散に走り出す。


「ちょ…ホントアイツらなんなの?! ロリコンヤクザ?」

「何? ポリゴン?」

「ポリゴンって何ですか」

「私…江戸に来たらマネーつかめる聞いて遠い星からはるばる出稼ぎきたヨ。
 私のウチめっさビンボー。三食ふりかけご飯。
 そんな時奴ら誘われた。“ウチで働いてくれたら鮭茶漬け食べれるよ”って。
 私それ聞いてとびついたネ」

「何でだよ」


 走りながら会話する新八と少女。他も走りながら聞いているようだ。


「私地球人に比べてちょっぴ頑丈。奴らの仕事引き受けた。
 鮭茶漬け毎日サラサラ幸せだったヨ。…でも最近仕事エスカレータ」

「エスカレートです」

「人のキ○タマまでとってこい言われるようになったアル」

「…それを言うならたま」


 百華と九六もつっこまざるを得ないようだ。
 ゴミ箱に潜んでいた凪と銀時がひょっこり出てきた。


「バカだなオメー。この国じゃパンチパーマの奴と赤い服を着た女の言うことは信じちゃダメよ。
 あと歩く18禁女の言うことも聞いちゃいけねェ」

「あと天然パーマもな」

「まァてめーで入り込んだ世界だ、てめーで落とし前つけるこった」

「ちょ…銀さん!」

「…そういう事で」

「凪!」


 —


「…周囲にパンチパーマの影は?」
「ないですね」
「大丈夫ヨ」
「…安全だと思う」


 凪と銀時は去ったが、心優しい新八、九六、百華は残った。
 一緒に少女が帰れるようにしてやるようだ。


「…ここから電車に乗ればターミナルまですぐだ。故郷に帰れるよ。
 それにしてもアイツら…本当に帰るなんて薄情な奴」

「…凪の悪口言わないで」

「すいません九六さんんん!」


 友思いの九六がドスのきいた睨みを送ってくる。
 そんな三人を見て、少女は小さく笑った。


「気にしないネ。江戸の人皆そうアル。人に無関心、それ利口な生き方。
 お前らのようなおせっかいの方が馬鹿ネ。でも私そんな馬鹿の方が好きヨ。眼鏡は嫌いだけどな」

「アレ? 今標準語で辛辣な言葉が聞こえたよーな」
「私メガネ男嫌いなんだよね。あ、二人はホント有難う」
「オイぃぃぃ! キャラ変わってんぞ!」


 少女は新八と一緒に入っているゴミ箱から抜け出そうとする。
 …が、抜けないようだ。もう一つに入っている百華と九六も同じ状況である。


「ぬ…抜けないアル…」
「あ…電車きましたよ?」
「「え?!」」


 百華の言葉に新八と少女が顔を上げると…本当に電車が来ている。
 仕方ない、と転がり出すが…それは何者かの足によってとめられた。


「残念だったな、神楽ァ。もうちょっとで逃げれたのに…」
「い…井上…!」
「何も言わずに逃げちゃうなんてつれないねェ。金に困ってたんじゃないの?」
「人傷つけてお金もらう、もう御免ヨ。何食べても美味しくないアル」
「戦うしか能がのない蛮族がいうじゃないか、えェ? 夜兎族さんよ?」


 その言葉に九六が反応し、やはりと神楽を見る。


「そっちのお嬢さんも夜兎みたいだねェ。
 姿形は人間と大差ないが、驚異的な戦闘力を誇り…戦だけを嗜好する戦闘民族よ」

「……」

「神楽、お前は隠していたようだが…その透けるような肌の色。
 そして傘が何よりの証拠。夜兎は日の光を嫌うからな。 
 …だが何だかんだで戦うお前は楽しそうだったぞ? お前の本能は血を求めてるんだよ、神楽」

「っ違うネ!! 私は…」


 その言葉を待たず井上と呼ばれた男はゴミ箱ごと二人を線路に落とす。
 おまけに百華と九六の入っているゴミ箱まで落としてきた。そのまま去っていく井上達。


「ちょ…ちょっと待てェ!!」
「落ち着きなさい新八さん。とりあえずあの世までのカウントダウンをお願い」
「アンタは落ち着きすぎだァァァ!」
「え…Sは打たれ弱いんです」
「あ…電車」
「なんでそんな冷静なんだ九六さんはァァァ!!」


 ナイスすぎるタイミングでやってくる電車。このままではひかれる。
 その時…その電車の両サイドを走ってくるバイクがあった。


「ったく…手間かけさせんじゃねーよ!」
「歯ァ食いしばれよォ」
「ぎ…銀さん! 凪さんッ! え…ちょ、ちょっと待っ…ぎぃやぁぁぁ!!」


 凪と銀時がそれぞれ刀でゴミ箱をぶっ飛ばす。
 そのまま二つのゴミ箱は安全な位置に運ばれ…井上たちの近くに落ちた。


「な…なんだ…?!」

「——私戦うの好き。それ夜兎の本能…否定しないアル。
 でも私、これからはその夜兎の血と戦いたいネ」


 ゴミ箱が壊れて抜け出せた神楽が井上たちに近づいていく。
 番傘を片手に、神楽は真っ直ぐに井上達を見据えた。


「変わるため、戦うアル」
「こ…このボケがァァ! 野郎共、やっちま…アレ?」


 井上が振り返ると手下たちは逃げ去っていくところだった。
 …やはり夜兎相手は恐いらしい。


「あっ…お前らそれでもパンチ…パーマァァァ!!」


 …神楽の傘が炸裂した。


 —


「いやァ…置いていってごめん、九六、百華」
「…大丈夫だよ」
「腹・切・れ」
「何この差は?」


 ジョリジョリと神楽が井上の髪を剃り落としている。
 その時…電車が来たようだ。


「おっ、電車来たぜ。早く行け。そして二度と戻ってくるな災厄娘」

「折角同じ夜兎を見つけたのに…残念」

「いや、大丈夫アルヨ九六。よくよく考えたら故郷に帰るためのお金持ってないネ。
 だから今のところ二人の天然パーマのところでバイとさせてくれアル」

「ちなみにこの子ら情報屋じゃないんで。本メンバーは万事屋にいる」
 
「そうアルか。じゃあそっちも紹介してほしいヨ」

「ちょ…ちょっと待て! なんで俺達がそんなバイオレンスな娘を…」


 ——ドゴォッ!
 …神楽が銀時の新八の後ろにあった壁を殴り、見事にヒビが入っている。凪は遠い目だ。


「…何か言ったアルか?」
「「言ってません」」
「弱ェなオイ。…二人共付き合わせてゴメン」
「…平気だよ」
「帰りにアイス奢って下さい」
「オメーはどこまで金使わせんの」


(瑠璃音ェ、漆ィ。この子万事屋新メンバー、夜兎の神楽)
(神楽アルヨ。瑠璃音に漆、ヨロシク!)
(よ、よろしく頼むぞ)
(よろしく〜…)
(…またにぎやかになりそうだ)