二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 情報屋ナギ 【キャサリン編】 ( No.53 )
日時: 2013/11/20 21:58
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: 7aD9kMEJ)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11704910543.html

 Sora様

神楽編もなんとか終了です…!(´∀`)
キャサリン編終われば池田屋編なので、お待ちくだされ!


 Dr.クロ様

確かにそうですね! ちなみに星海坊主編では神楽とともn((ry
…の予定です。とりあえずお待ちくだされ(´∀`)!←
そ…そうですね。では何か持たせてみちゃいます!


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 万事屋メンバー三人+情報屋メンバー三人+九六と百華。
 八人はお登勢のスナックで食事をとっていた。一番旺盛なのは神楽だ。


「おかわりヨロシ?」

「てめっ、何杯目だと思ってんだ。ウチは定食屋じゃねーんだっつーの。
 ここは酒と健全なエロをたしなむ店…親父達の聖地、スナックなんだよ!
 そんなに飯食いてーならファミレス行ってお子様ランチでも頼みな!!」

「チャラついたオカズに興味ない。たくあんでヨロシ」

「食う割には嗜好シコウが地味だなオイ!!」


 13訓 可愛いパーツついてても可愛いと思えるかはやっぱ顔次第


「瑠璃音ェ。…美味しい?」
「うむ、美味じゃ! …コレはなんという食べ物なのじゃ?」 
「アンタパフェも知らねーの?」
「ぱふぇ…というのか?」


 苺たっぷりのパフェを見つめながら復唱する瑠璃音。
 どうやら本当に初めて聞いたらしい。…流石は元貴族である。


「凪ィ、おかわり食べたいんだけど〜…」
「あァ、別にいいっしょ。あやのん〜、漆がおかわりだってェ」
「もうこっちのバカ食い少女で間に合ってんだよ!!」
「フッ…お登勢さん、そんなもんまだまだ序の口ですよ、神楽ちゃんは」
「そうなのかい?!」


 憔悴しきった新八の言葉にギョッとするお登勢。
 銀時もグッタリとしている。全ては神楽の食欲のせいだ。


「…あの子は一体何なんだい、九六。アンタと同じくらい肌白いけど」
「…名前は神楽。…出稼ぎで地球に来たらしいよ」
「相変わらず口数少ないなオイ」
「で、金欠で故郷に帰れなくなったところを万事屋が預かったわけです」
「なるほどねェ…」


 百華の付け加えにお登勢は小さく笑い、凪と銀時の方を見る。
 どうやらダメージを受けているのは凪も同じようだ。いつも以上に遠い目である。


「凪も銀時も…ただでさえ家賃大変なのに。つーか主に凪が。
 あんな大食いどうすんだい? 言っとくけど銀時、家賃はまけねェよ」

「心配ねェ、凪が協力してくれ」

「ねーよ」

「…つーかオレだって好きで置いてる訳じゃねェよ。あんな胃拡張娘」


 ——ガシャンッ!

 神楽の投げたガラスコップが見事に銀時に命中した。
 白目をむいて気を失っているようである。


「なんか言ったアルか?」
「言ってません」
「テメ…何しやがるんだ! いだだだだっ…」
「——アノ、大丈夫デスカ?」
「?!」


 声のした方を全員が見ると、猫耳の天人がそこにはいた。
 猫耳と言っても顔はオバサン顔である。その天人は濡れたハンカチを差し出している。


「コレデ頭冷ヤストイイデスヨ」
「あら? 初めて見る顔だな。…新入り?」
「ハイ。今週カラ働カセテイタダイテマス。キャサリン言イマス」
「きゃさりんさん、そこのお醤油とってください」
「ハイ、百華サン」
「何いきなり使ってんだァァァ?!」


 醤油を丁寧に渡すキャサリン。全員が何処か好印象を抱いたようだ。
 …が、凪はどこかしらけた目で遠くを見つめている。


「…? 凪…?」


 そんな凪に気づいた九六が声をかけるが、反応も薄い。 
 その時だ。スナックお登勢の扉が開き、警察が入ってきた。


「あの、こーゆーもんなんだけど、ちょっと捜査に協力してもらえない?」
「…何かあったのじゃろうか?」
「さァ〜…パソコンン〜…」
「もっと興味を持たぬか興味を」


「このへんでさァ、店の売上持ち逃げされる事件が多発しててね。
 なんでも犯人は不法入国した天人らしいんだが…この辺はそーゆー共働者多いだろ? 何か知らない?」


 警察の問いかけに銀時は神楽を指差して“コイツです”という。
 が、次の瞬間ボキッと言う音がして、神楽が銀時の指を変な方向に折り曲げた。


「おまっ…お前何さらしてくれたんじゃァァ!!
 てめェ故郷に帰りたいって言ってただろーが! この際強制送還でもいいだろ!!」

「そんな不名誉な帰国御免こうむるネ。
 いざとなれば船にしがみついて帰る。こっち来る時も成功した。何とかなるネ」

「ただの犯罪者じゃないですか」


 百華の言葉はズバリである。…が、神楽はそんな事しないだろう。


「…なんか大丈夫そーね」
「ああ、もう帰っとくれ。ウチの関係者にはそんな悪い奴いな……?!」


 ブォンブォンと聞こえた音に、全員がそちらを見る。
 キャサリンが銀時のバイクに乗り、色んなものを乗せ、発進しようとしている。


「アバヨ、腐レババア」
「キャッ…キャサリン!」


 去っていくキャサリン。
 見れば店のお金がレジごと無くなっているようだ。


「あれ、俺の原チャリもねーじゃねーか」
「あァ…そういえば私の傘もないヨ」
「アレ…妾の簪もなくなっておるが…」
「…パソコンが一台なくなってる〜…五台あったはずなのに四台に〜…」
「イヤそれ十分じゃないですか?」


 新八があちこちに置かれているパソコンを見ながら言う。
 が、漆はかなりショックを受けているようだ。


「アレレ…私の期間限定ジェットコースター前売り券もなくなってますね……」
「………………」


「「「「「「あんのクソアマァァァァァ!!!!!」」」」」」


 全員が全員大切な物なのだろう。
 同時に叫ぶと、六人と新八は警察のパトカーを奪ってギュウギュウ詰めでキャサリンを追いかけていった。


「……はァ」
「…凪。まさかアンタ…気づいてたのかい?」
「ん…まーね。外れていることを願ってたんだけど」


 幸い凪のバイクは残っているようだ。よっこらせ、と立ち上がる凪。


「九六、ネックレスどったの」
「……え」
「親の形見、っつってたネックレス」
「…あ。奪われてる……」
「冷静だなオイ」




(とりあえず取り返しに行くか、色んなモン)
(…そうだね)
(さ、あやのんもバイク乗ってェ)
(…三人乗りって違法じゃないのかい?)
(人生山あり谷ありだ)
((イヤ、意味わからないから))