二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【銀魂】 情報屋ナギ 【キャサリン編】 ( No.59 )
- 日時: 2013/11/24 20:39
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: 7dt7JvJO)
- プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11710888952.html
竜様
了解しました! 美月様の登場はちょい遅れます! 近藤と一緒に((
菫様は池田屋編か後日談で登場させることができるかと!(´∀`)
Sora様
九六ちゃんの冷静さは私のドツボをつきました←
規則なんて破ってなんぼzy((黙
Dr.クロ様
出会いのお話にイラストですか! …ってかイラストォォォ?!((
私なんぞの絵でよろしいのなら…時間はかかると思いますがお待ち下さい♪
己傘下様
補足説明了解しました!
百華ちゃんが人質にとられたら凪が黙ってませんよ(´∀`)!
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それぞれ大切なものを奪われたパトカー乗車組。
もんのすごい勢いでキャサリンの乗るバイクを追っていた。
14訓 ちょっとした思い出も覚えておくべきさ
「ちょっと銀時さんんん! もっとスピードでないんですかァァ!」
「俺が知るかってんだァ! 神楽ァ、もっと出ねーのかァァ!」
「私も頑張ってるアルヨ! と言うか黙ってろヨSコンビ!」
「「早く行かないとォォ! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」」
「Sコンビ打たれ弱すぎるんだよォォ!!」
ガクブル状態の二人に新八がツッこむ。
一方瑠璃音や漆もかなり焦っているようである。
「あの簪は妾の大切なものだというのに…!」
「あのパソコンは私の大切なものなのにィー…!」
「イヤだからもうその手元に充分あるじゃろうがァァ!」
「四台だよー?! パソコンがたったの四台だよー?!」
「どんだけパソコン好きじゃァァァッ!」
漆もガクブル状態である。
その時前を走るキャサリンがスピードを上げたため、神楽もスピードを上げた。
そのまま突進——のはずが、パトカーは宙に投げ出される。
「「「「「「あれェェェェェ?!」」」」」」
ドゴンという音を立てて、車は浅瀬の川に落下した。
フンッとキャサリンは笑う。
「——そこまでだよ、キャサリン!!」
「……?!」
「…残念だよ。あたしゃアンタのこと…嫌いじゃなかったんだけどねェ」
「…ネックレス、返して」
「ソレハデキナイ相談デスヨ、九六サン。…お登勢サン。アナタ馬鹿ネ」
キャサリンのその言葉に凪は眉をひそめた。
どうやら少々機嫌が悪そうである。
「世話好キ結構。デモ度ガ過ギル。私ノヨウナ奴ニツケコマレルネ」
「…あやのんの信頼裏切っておいて…何偉そうな口叩いてんだ」
「凪サン…。貴女モ馬鹿デスヨ。私ガ犯人ダト分カッテイテ見逃ス。信ジル相手ヲ間違エテマス」
「…るせーよ」
「…よしな、凪」
一歩前に出た凪をお登勢が制した。フッと彼女は笑う。
「こいつは性分さね、もう直らんよ。でもおかげで面白い連中とも会えたがねェ。
…ある男はこうさ。……ありゃァ雪の降った寒い日だったねェ」
——あたしと凪は気まぐれに旦那の墓参りに出かけたんだ。
——供え物置いて立ち去ろうとしたら…墓石が口ききやがった。
『オーイ、ババー、金髪女ァー。…それ饅頭か?』
『そうだけど』
『…食べていい? 腹減って死にそうなんだ』
『…こりゃ私の旦那のもんだ。旦那に聞きな』
そう言ったら間髪いれずそいつは饅頭食い始めた。
『あやのん、私も食っていい?』
『アンタはダメ。…なんつってた? 私の旦那』
…そう聞いたらそいつ、何て答えたと思う?
「…死人が口きくかって。だから一方的に約束してきたって言うんだ」
「…そーいや、そんな事あったなァ」
「…なんていってたの?」
九六が問いかけたと同時に、キャサリンが凪達に向かってくる。
それでも凪とお登勢は動かない。九六もじっとしている。
「“この恩は忘れねェ。金髪娘とアンタのバーさん…この先何があるか分かんねェが”…」
「“この先は、あんたの代わりに俺が護ってやる”…ってな」
川の中から銀時が木刀をかまえながら飛び出てくる。
勢いよく木刀を振り上げ——鈍い音を立てて、それはキャサリンに命中した。
—
「…仕事くれてやった恩をあだで返すたァよ。
仁義を通さない奴ってのは男も女もみにくいねェ、ババア、凪ィ」
「家賃払わねェテメーが言うなボケ」
「うっわ、銀さんの心に1000のダメージ」
「…まァ、今月の万事屋の家賃と情報屋の家賃はチャラにしてやるよ。
けど銀時。アンタちゃんと凪に金返していくんだよ」
「おう!」
「返事だけだテメーは」
ダルそうに凪は言う。さらに1000のダメージを受けたようだ。
そういや、とお登勢はつぶやく。
「凪。アンタ最近、まひるの墓参りに行ったのかい?」
「…………………。あー、そいや行ってない」
「…今度行ってきな。饅頭やるから」
「ん、サンクス」
「…………」
「さて、帰るかね」
(俺が傍にいて絶対ェ護るから)
(そんな風に、俯かないでくれ)