二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 情報屋ナギ 【池田屋編】 ( No.74 )
日時: 2013/12/09 23:10
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: Jx.yIphs)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11726397936.html

 Dr.クロ様

九六ちゃんの武器はやはり夜兎なので番傘にします(´∀`)!
イラストもそろそろとりかかるのでお待ちください!

 己傘下様

凪に土方を何て呼ばせようと迷った結果ですww
面白かったと言ってもらえると更新した甲斐があります! 有難う御座います!
了解しました! まだまだ戦闘シーンは出てこないので気長にお待ち下さい(´∀`)

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 参照≒「一之瀬まひる」アップ。ええ、下手です←

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 桂や凪達がいた部屋に突如現れた“武装警察、真選組”。
 中心にいた土方、ダルそうな表情の沖田。その他一行が刀をかまえていた。


 18訓 友達が凄い職務についてたりすると結構感動する


「御用改めである!! 神妙にしろ、テロリストども!!
 ——一人残らず討ちとれェェ!!」


 その瞬間凪達は扉を蹴破って逃げ始める。冗談ではない。
 凪達は別にテロリストとかそういう輩ではないのだ。


「あァ〜。完っ全に知り合いだった気がすんだけど…」
「えぇッ?! 凪、そちはあのような者どもと知り合いなのか?!」
「一応ね〜」
「とにかく分かれて逃げましょう!」


 百華のその言葉に全員が頷いて駆け出した。凪は瑠璃音の手を引きながら走る。 
 前方には銀時がいるようだ。むこうも凪に気づいたようである。


「凪ィィィ! オメー全部知ってたんだろ?! 分かってたんだろ?!
 あの郵便物が爆発物だってこともあの飛脚のヤローがヅラの仲間だってこともォォ!」

「I don't know what you mean!!」
(※何を言ってんのか分かんないねェェ!!)

「何つってんだァァァ! 俺には分かんねェェェ!
 でもとぼけてるってことだけは何となく分かったァァァァ!!」


 明後日の方向を見ながら言う凪に、銀時は青筋を浮かべながらツっコむ。
 その時だった。オイ、と言う声がかけられたと同時に、銀時の頭上に刀がつきたてられた。


「ぬをォォッ?! テンメェェ何しやがんだァァァ?!」
「逃げるこたねーだろ? せっかくの喧嘩だ、楽しもうや」
「おう、やっぱトッスィーじゃね」
「?!」


 ギョッとして土方は凪の方を見る。ニッと凪は笑っているようだ。
 土方は刀を肩に置き構えながら、凪を見つめた。


「テンメェ…一体全体こんなところで何やってやがる。
 なんでオメーがテロリスト共と一緒にいるんだ? つかトッスィーってのやめろ」

「トッスィーはトッスィーっしょ」

「一番重要なところ全スルゥゥ?!」

「——どうします? 捕まえますか?」


 ニッコニッコと当たり障りのない笑みを浮かべながら現れたのは優姫だ。
 その後ろにも真選組隊士が数名いる。すぅっと凪は目を細めた。


(八番隊隊長、藤堂優姫…。四番隊隊長、桜雫絵梨…。二番隊隊長、今井夏樹…。
 全員隊長格…しかもトッスィーは副長。…さァて、どうしよっか)


 全ての者の情報を頭の中で繰り出し、確認する凪。
 ふぅ、と一度ため息をつき、凪は真選組一行を見る。


「とりあえずトッスィー、こいつら悪い奴じゃないから」
「「トッスィー?! ブフッ!!」」
「優姫ィィ桜雫ァァッ! 笑ってんじゃねェェェェ!」
「いえ、それにしても爆笑ものですよ」
「今井ィィテメーもかァァ!!」


「「「…………」」」


 いきなり始まった真選組による漫才に、凪と銀時、瑠璃音は茫然だ。
 

「——オーイ、馬鹿共やァい。危ないですぜェ」
「——土方ァー死ねェェェ〜」

「「「「「うおわァァァ?!」」」」」


 いきなり発射されたバズーカをくらい、吹っ飛ぶ真選組一行。
 凪はというと銀時と瑠璃音の腕を引き、とある一室に入り込んだようだ。


「生きてやすかァ、土方さん」
「バッ、バカヤロー! おっ死ぬところだったぜ」
「チッ…。あぁ、ご無事で何よりです〜!」
「オイ菫? 今最初に“チッ”って言わなかったか? “チッ”で聞こえたんだけど?」


 ——一方、凪達は部屋に集合していた。入口の扉はあらゆる物で動かせなくしてある。
 バズーカを少々くらった銀時の頭が爆発している。


「…髪増えておらぬか?」
「銀時ィ〜、こう…パソコンでガンッとやってあげようかァ〜?」
「それ意味なくね? 昇天するだけじゃね?」
「…でも面白そう」
「九六ォォォォ?! 今ちっさい声でなんつったァァァ?!」


 ゴソゴソと桂が何かを出す。丸い何かのようである。


「…時限爆弾か」

「さすがだな、神風凪。なんでもお見通しといったところか。
 こいつを真選組にお見舞いするぞ。みんなそのうちにこの15階から…!」

 
 ゴトッと時限爆弾が音を立てて落ちた。
 銀時が桂の胸ぐらを、凪がその腕を掴んだのである。


「桂ァ、もうしまいにしよーや」

「……。今更この国に何したところで、まひるは帰って来ない。
 アンタの仲間も帰って来ない。第一…」

「だいいち?」

「……まひるはきっと、そんなの望んでない」


 真っ直ぐな瞳でそう言い切った凪。桂は目を細めた。
 
 ——まひるはずっと“平和”を望んでいた。ずっとずっと、“幸せ”を望んでいた。
 だからこそ戦争が起こることも、戦争に出ることも、その手で天人を殺めることさえも…躊躇していた。


 それをさせてしまったのは——。


「…神風凪? どうかしたか?」

「…凪?」

「あ…いや、なんでもない。とにかく…私は“今の”あんたのやり方には賛同しない」

「……そうか」

「桂ァ、お膳立てされた武士道貫いてどうするよ? そんなもんのためにまた仲間失うつもりか?
 俺ァもうそんなの御免だ。どうせ命張るなら俺は俺の武士道を貫く。

 俺の美しいと思った生き方をして、俺の護りてェもん護る」


 そう言い切った銀時。
 桂は昔と変わらぬ銀時の瞳を、ただただ見つめた。


「銀ちゃん、凪」
「「?」」
「コレ…いじくってたらスイッチ押しちゃったヨ」
「あぁ、まじか」
「…………」



(じゃねーだろォォォ! なんで凪はそんな冷静?!)
(いや、誰かはやるだろうと思ってた)
(時限爆弾のスイッチが入ったじゃとォォォ?!)
(とととりあえず皆さん、おお落ち着いてここから飛び降りましょう)
(アンタが落ち着けェ! ここ15階ですからァ!)
(パァッソコーン〜…)
(…たえてください)