二次創作小説(紙ほか)

Re: 【銀魂】 情報屋ナギ 【池田屋編】 ( No.78 )
日時: 2013/12/18 21:55
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: ESJvCUA5)
プロフ: http://www.youtube.com/watch?v

 Dr.クロ様

あんなイラストでよければ…!(´Д`)
次は…なんでしょう?

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 凪の土方達への言葉により一行はなんとか逮捕はされずに済んだ。
 数日たったある日、一行はブラブラと町を歩いていた。


 20訓 アイドルといえばA○B?


「アレ、今日新八はどうしたアルか?」
「何か朝から弾んでどっか行ったよォ〜」
「マジアルか」 


 
 漆の説明に神楽は仰天している。デートか何かだと思っているのだろうか。
 いやないないとその場にいた全員が思ったわけだが。


「…銀時ィ」
「んだよ、凪」
「……。…瑠璃音は?」


 瑠璃音の姿が見当たらない。つまりはツッコミ組が見当たらないのだ。
 あぁ、と銀時は曖昧な返事をする。


「なんか新八に連れて行かれたよ。可哀想に」
「下衆ですね。止めなかったんですか?」
「…さいてい」
「何これ? なんで俺こんな攻められんの?」


 百華と九六の言葉が刺さったらしくう゛ッッとか言っているようだ。
 …おそらくだが瑠璃音は新八に強制的にどこかへ連れて行かれたのだろう。


「…ツッコミ担当いないね、凪」
「あぁ、そだね」
「じゃあ私がツッコミ担当にィ〜」
「オメーにゃ無理だ、漆」
「んだとぅ」


 銀時の即答に漆は眉を顰めた。


「じゃあ私がツッコミにいきましょう。…オイひれ伏せ。靴なめろ」
「どこがツッコミ?! ただドS発揮してるだけじゃね?!」
「な…なんでやねん…とか?」
「九六ォォォォォォォ! 可愛いけどやめろォォォォ!!」


 本当にボケしかいない現場である。つかもうツッコミは銀時で決定だ。
 凪は相も変わらず煙草を吸っているようだ。


「フーッ…。とりあえず帰ろ」
「そうだねェ〜」
「——ふぬぉっ?!」
「?」


 神楽が声を上げたので全員がそちらを見る。
 そこには男がひとりいた。神楽はその男に宙に持ち上げられている。

 
「オイ、このチャイナ娘がどーなってもいいのか?!」
「なにこれ? なんつープレイ?」
「プレイじゃねェェェェェェェ! 車を出せ、車ァ!」
「はい?」
「いいから車出せっつってんだろーがァァァァ!」


 —


「ドライブドライブゥ〜」
「オイ漆、んな呑気に言ってる場合か」
「なぜこうなる。という事で私はおうちへ帰る」
「凪ィ〜、待ってくださ〜い」


 男に人質(のようなもの)にとられた神楽は爆睡している。
 銀時が車を運転し、一行はブンブンとどこかへ向かっていた。


「つーか狭い」
「…しょうがないよ」
「と言うかおじさん、こんなことして逃げられると思ってんの?」
「今すぐ警察につきだしてあげましょう」
「オイコラドS」


 チラリと銀時が男を見ると、なんとも言えぬ表情をしている。


「…逃げ切るつもりなんてねェ…。今日一日自由になれれば、それでいいんだ」
「…なにかありそうだねェ〜」
「…特別な日なんだよ、今日は…」

「「「「「………」」」」」


 男の真剣な表情に、一行は口を噤んだ。


 —



「みなさーんっ! 今日はお通のライブに来てくれてありが“とう”キビウンコォ!」
「「「「「「トウキビウンコォォォォ!」」」」」」

「…なんだこれ」


 銀時が茫然としている。神楽はノリに乗っているようだ。
 他も呆れたように男を見ている。


「…ねェ凪、なにこれ」
「寺門通のライブ」
「てらかどつうゥー? あ、聞いたことある〜…」
「でしょ。お通ちゃんって呼ばれてるらしいね」
「…じゃないんですけど?」
「グォォッ」


 ガッと百華が男の頭を鷲掴みし、地面に叩きつけた。
 

「あなたねェ…そのまま地面舐めまくってろよホンットォ…」
「ももちゃんももちゃん、キャラキャラ」
「…今時アイドル如きのために脱走だァ? ふざけんなよマジで」
「何言ってんの銀時。アイドルは頑張ってるんだ。さぁ、応援応援」
「凪ィィィィィィ!」


 てててててっと走っていく凪。
 何故か男と一緒にめちゃくちゃに応援している。


「…私は時々凪がかしこいのか馬鹿なのか分かんなくなるよォ〜」
「私もです」
「…凪はかしこい…よ。行動はお馬鹿だけど…」
「九六にまで言われてるよ」 

「——てめぇらァァァ! もっと大きい声でェェ!」

「「「「?」」」」


 聞きなれた声に一行がその方向を見ると…新八がいた。
 その近くにはうなだれた瑠璃音がいる。


「オイそこォォ! 何ボケッとしてんだァァ! 声はれェェ! さっ、瑠璃音ちゃんも!」
「はぅ…なぜ妾が……」
「アイドル、って知らないんでしょ? 教えてあげようと思って!」
「有難いんじゃがこれは一体…」

「「テメェはなにやってんだこのクソメガネェェェェェ!!!!」」

「ブボオッ」


 神楽と銀時のかかと落としが炸裂し、新八は地面に倒れこむ。
 瑠璃音は表情を明るくした。


「銀時ィィ神楽ァァ…! 
 そろそろどのような反応をしたらよいのか分からなかったところじゃァァ…!」

「……。優しい心でやったんだろうけど…」

「裏目に出てますね」

「馬鹿だねェ〜…」


 白い目で見られる新八。瑠璃音ははぅ、と神楽に抱きついた。
 その時だ。マネージャーと思われる女が近づいてきた。


「ちょっとそこのアナタたち。あまり騒がないでもらえます?」
「すいませんマネージャーさん、俺がしめ出しとくんで」
「「「「「「やってみろやダメガネがァ」」」」」」


 女子たちに見事に言われる新八。
 …どっちかと女のほうが強いようなものである。


「「えーるおーぶーいいーおっつっうー」」
「ちょ…何してんだ凪ィィィィ!」
「「えーるおーぶーいいーおっつっうー」」
「馬鹿じゃろ。あやつら馬鹿じゃろ」
「あ、やっとまともなツッコミ担当が」


 その時だ。女が凪を見て…。
 否、違う。正確には凪の隣にいる男を見て、目を見開いた。


「…ア、アナタ……?」
「…! お、まえ…」


(((((え、なにこれ。そういう展開?)))))
(えーるおーぶーいいーおっつっうー)
(まだやってんのか凪ィィィィィ!!)