二次創作小説(紙ほか)

Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還” ( No.11 )
日時: 2013/10/20 13:03
名前: 楼蘭 (ID: aUfirgH8)  


六訓/風邪と風。どっちも発音が一緒でよく迷わね?

「ん?」

松菊は隣で寝ている夕凪を見た。大好きな教育番組の獄卒魔神・ウサ太君のフードをかぶって寝ているのだがほっぺが赤かった。
昨日この部屋で沖田と土方と飲み二人はまだ寝ている。手短にいた土方を殴った。

「十四郎」
「ってぇな…んだよ」
「相変わらず機嫌悪りぃな」
「頭殴られたら誰でも機嫌悪いわ!ってかまだ5時だぞ」
「グチはあとで聞くからちょっくら体温計とってきてくれ」
「あ?なんで」
「風だ」
「風?体温計でなんでかぜ?」
「ちげぇよ。いつまで頭ねかしてんだよ。風邪だ風邪」
「いや、最初にお前の漢字が違うんですけど!?」
「夕凪が顔赤いから熱出したかも」
「本当だ。熱いでさぁ」
「わかった。ちょっと待ってろ。総悟、お前一応熱ピタ持ってこい」
「へい」

体温計の結果熱でした。しかも40.0°の高熱。

「うわぁ…どうしよう」
「寝かすしかないだろ」
「今日、報告にいかなきゃなんねぇんだよなぁ。上から二人でって言われてるし…」
「ぼくいくぅ」
「死にますぜ」
「僕は悔いのない人生を生きた」
「清々しい程潔いのはいいが、松菊。どうする」
「やばいんだよなぁ。この前もその前も拒否ったから」
「バカだろ」
「だって!ジャンプの発売日ばっかに言うんだぜ!?」
「知るか!!ってか局中法度に反するぞ」
「は?しらねぇし。だいたいここで読まなきゃいいんだろ?見渡してみろ。ジャンプねぇだろうが」
「確かに局内でって言ってるんで一理ありやす」
「だろ?んじゃねぇや」
「松ぅ、いく用意できたよぉ」

夕凪は寝巻きの上から隊服をきて立っていた。

「お前、行けんの?」
「行かないとダメだよ」
「わぁったよ」

松菊は夕凪を抱っこした。
夕凪の根気に負けた松菊であった。
さっさと報告を済まし帰ろうとしたのだが、偉いさんの話が物凄く長い。長すぎて三時間も続いた。

「ったく、なげぇよ」
「松ぅ」
「何?」
「海賊船…」
「は?」

振り返ると道路にも関わらず巨大な船がこっちに猛スピードで向ってきていた。

「えっ?えぇ!?」

突然のことに止まる松菊だったが突然襟首を掴まれた。

「何してんだよ!!お前引かれて死ぬぞ!」
「銀時君だ」
「なぁ、江戸って海なのか?」
「はぁ!?お前何言ってんの!?」
「いやぁ、俺は水の上を無意識に歩けたんだな」
「えっ?ちょっと!?何?現実逃避!?」
「松はねぇ、頭がショートするとのんびりになるんだよ」
「のんびりどころか御花畑に行きそうだよ!ったく」

このまま逃げて万事屋にたどり着いた。

「お前熱あんのかよ」
「でも、報告に行かないとダメだったから松に抱っこしてもらってたの」

因みに松は現実逃避のはてに気絶。
なぜならば逃げてる最中にヤモリが顔についたから。

「お前ねとけよ」
「ん?いいよぉ」
「熱は寝たらなおんだよ」

文句を言いつつ眠りについた夕凪であった。