二次創作小説(紙ほか)

Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還”キャラ募集! ( No.134 )
日時: 2013/11/15 12:03
名前: 楼蘭 (ID: OypUyKao)



二十五訓/表と裏。自我と非我。どれも全て要は自分自身だよね?


ファミレスにて沖田と菫と土方の三人が座っていた。

「どうやら本当にこいつに飲み込まれちまったらしい」
「「ブッ、あはははははははは」」
「…だから嫌だったんだよ。信じてねぇだろ、お前等。信じられるわけがねぇ」

腹を抱えて爆笑する沖田と菫にため息をついた。

「ふと気づくと別人格と入れ替わってやがる。いや、あれは別人格なんかじゃねぇ。誰もが持ってるヘタれた部分がこいつによって目覚め始めてるんだ」
「大丈夫です。元々ヘタレの根性なしですよ☆」
「土方さん、ヘタレを刀のせいにしちゃいけねぇや。土方さんは元々ヘタレでしょう」
「そうだよね。俺って元々こんな」
「ありゃ?」
「アララ、こいつは本当に調子がおかしいや。んじゃ、そんな妖刀さっさと捨てちまえばいいじゃねぇですかぃ」
「そうですよ、副長。ポイっしちゃったら終わりですよ」
「そいつができれば苦労しちゃいねぇよ。気がついたら厠や風呂にまで持って行っちまう始末だ。剥がそうにも剥がれねぇ。鍛冶屋のジジイはこんな時に限っていやがらねぇし」
「まぁ、刀でコーヒー混ぜてる時点でドン引きですね」
「って言うとなんですかぃ?近藤さんと喧嘩したのもそのせいかと?」
「そうならいいんだがな」
「副長、フラフラしてちゃダメですよ?」
「そうですぜぃ。伊藤さんに副長の座持っていかれやすぜ」
「そんなところじゃねぇよ」

土方は席を立った。

「土方さん!」
「副長!」

同時に肩を叩かれ振り返ると

「焼きそばパン買って来いよぉ。ついでにジャンプもな。もちろんお前の金でぇ」
「私は卵サンドウィッチ買ってきてください」

悪魔の微笑みがあった。



屯所にて

「遅いな、トシのやつ。もうとっくに時間は過ぎている。大事な会議だと言うのに」
「ウィーッス」
「あっ、黒田さんも来てなかったみたいですぜ」
「マツはいつもだ」
「遅いわよ」
「えぇ?すんませーん」
「謝る気さらさらないよね!?」

松菊は軽い謝罪を入れて座った。

「あれ?十四郎は?」
「それが」
「近藤さん。いい機会だ。僕は丁度彼の事を議題で話すつもりでいた。最近の彼の行動については諸君にも行き届いているだろう。自ら隊士達に局中法度と言う厳しい規律を課しながら彼はこれを破る事十数度」
「黒田さんは破る事百近く☆」
「言わんでいい」
「現に今も重役会議に遅刻するという失態を侵している」
「黒田さんも遅刻しやした」
「馬鹿野郎。俺は人生という道に迷っただけだ」
「これを野放しにしていては隊士達に示しがつかない」

ちょこちょこ口を挟むドS兄妹。

「先生!待ってくれ!トシのことなら並々ならぬ事情があって」
「僕は今回の件だけを言っているんじゃない。もちろん、彼がこれまで真選組でどれだけ功績を上げて来たか、その事も重々承知している。だからこそ、あえて苦言を命じたい。真選組の真たる彼が法度を軽んずれば自然と隊士達もそれに習う。失った衆は烏合の衆と成り果てる。彼にこそ!厳しい処罰が必要なのだ!ここは英断を!」
「待ってくれ!トシは必ず」

その瞬間爆発が入り口でした。松菊は顔を上げた。

「すんません!焼きそばパンと卵サンドウィッチ買ってきたっす!沖田先輩!清河先輩!ジャンプは売り切れてたみたいなんでマガジンを」
「なんだ?」
「トシ…」
「えっ?なんの話?ってかお前等超悪顔なんだけど?」
「松は物凄く寝た顔だけど?」
「うとうとしてて…あっ」

遅刻した上に寝るって…土方以上に悪いんだけど、なぜか処罰の対象にならない松菊だった。