二次創作小説(紙ほか)

Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還” ( No.15 )
日時: 2013/10/21 18:53
名前: 楼蘭 (ID: wVVEXLrP)

九訓/知り合いと他人。知り合いでも他人みたいな人って結構多くね?



「あのぉ、柳田副隊長」
「あっ、ザッキーどうしたの?」
「副長が」
「トシ?」

呼ばれていった部屋には土方が一人。

「あれ?トシ1人?」
「お前、今日松菊みたか?」
「ん?出かけるって言ってたよ。僕、今から松のところにいくところ」
「あいつ、どこ行ったか分かってるのか?」
「わかるよぅ。松の考えてることだもん。それに臭いで追跡可能」
「あいつ…そんなに体臭キツいのか?」
「僕が犬以上の嗅覚持ってるから!だいたいトシだってするよ?」
「タバコか」
「ううん、マヨネーズ。ってか結局なんの話し?」
「マヨネーズ…あっあぁ」

土方は紙を出した。

「何それ…」
「攘夷派からの」
「トシ…局長は?もしかして出かけてない?」
「あぁ出かけて」
「ちょっと僕出かけてくる」
「まだ話は!おいっ!」

夕凪は走って部屋を出て行った。

「山崎、隊員全員に召集をかけろ」
「はい」
「まさかな…」


「…松…局長……」

夕凪はペースを落とすことなく走っていた。

「そこのお嬢さん」
「銀時君」
「どうしたアル?夕凪」
「あれ?今日黒田さんいないんですね」
「ねぇ!乗っけて!」
「定春、乗っけるヨロシ」
「ありがとう!」

夕凪は定春に乗っけてもらい進んだ。

「次右!」
「夕凪、一体どこ行く気アル?」
「松と局長の安否確認、トシが見せてくれた紙に内容はみてないけど血の匂いがしたの。松と局長のね」
「捕まってるってことか」
「松と局長だからそれは薄いけど…でも万が一があるじゃん?本当は1人じゃないとダメだけど」
「何言ってるネ!」
「そうだよ、たよれっつったろ?」
「えっ、なんでいつの間にそんな下しげになったんですか…」
「これだからダメガネは」
「メガネ関係ないから!」

Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還” ( No.16 )
日時: 2013/10/21 17:48
名前: 楼蘭 (ID: wVVEXLrP)  


九訓/知り合いと他人。知り合いでも他人みたいな人って結構多くね?

「局長…だからいったじゃないすか…お人よしも大概にしないと死ぬっすよ」

近藤と松菊は枷で後ろに縛られていた。

「あははは」
「いや、笑い事じゃないんっすけど」
「まぁわ済んだ事は仕方が無い」
「ハァ…本当前向きっすね…」
「それよりここはどこだ?」
「…馬鹿……ここは吉原の牢の中みたいっすよ」
「ねぇ、今バカって言ったよね」

そう。ここに捕まったのは近藤のお人好しのせい。
人を助けて待ち伏せに合い気付けば仲良くおりの中。

「ハァ…もぉマジでめんどくせぃ」
「起きたか?元攘夷戦争の地獄の太陽」
「えっ?寝てるように見える?お前馬鹿?局長の次に馬鹿?ゴリラ以下?」
「ちょっとぉ!そのゴリラって誰の事ぉ!?」
「あれ?自覚あるんですか?流石っすね」
「全く褒めてないよね。むしろ俺の傷口に塩塗りたくってない?」
「やだなぁ、局長。それは考えすぎ」
「おい!無視できる状況だと思ってんのか!?」
「ここには誰もこねぇ!手紙で偽りの場所を教えたk」
「だってさ。あははは。局長、真選組バカにしてるよ?」
「あいつらは来るさ…多分」
「おいおい、ボソッと聞こえたんすっけど」

っと上が騒がしくなってきた。

「なんだ!?」
「来たか」
「は?」

檻が崩れた。

「…で?誰が来ないって?」
「こっ子ども?」
「今ガキだと油断したな?」
「油断したヨ」
「「その油断が命取りだ馬鹿野郎!!」」

物凄い神楽と夕凪こハモりで男を殴り飛ばした。

「「獄卒魔神・ウサ太。死んじまえ」」
「…とんでもねぇ影響力だな…ウサ太君」

因みに全てウサ太君の名言。

「松、なんで捕まるの?」
「局長のお人好しのせい」
「局長、なんで捕まるの?」
「いやぁあははは。スマン」
「おぉい。あらかた片付いたぞ」
「ありがとう。パフェ奢ったげるね」
「マジか!」
「でもまずこっちが先だけどね」

夕凪は男に近づいた。

「ねぇ、首謀者は誰?」
「…」
「…答えは?」
「…」
「んじゃ、死んで?」

顔色も変えずに刀を構えた瞬間
目の前の男が血を出しながら前のめりに倒れた。

「なっ…」
「誰だ!」
「やぁ?久しぶりだね。柳」
「!!」

暗闇から顔を出したのは笑顔の男。歳は三十そこそこに見える。

「なっ!?お前」
「…か……鵲(カササギ)」
「もう五年ぐらいかな?」
「なんで…お前……」
「あっ、憎らしいやつもいるし」

鵲は銃口を松菊に向けた。

「松!!」

夕凪は松菊の前に立った。

「冗談だよ。またこんどね。柳」


暗闇へと姿を消した。