二次創作小説(紙ほか)
- Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還”キャラ募集! ( No.171 )
- 日時: 2013/11/20 22:15
- 名前: 楼蘭 (ID: 0exqyz.j)
二十五訓/表と裏。自我と非我。どれも全て要は自分自身だよね?
「はぁ、すまねぇ総悟。菫ちゃん。こんな事になったのは全て俺の一人のせいだ…なんて詫びればいい?……俺ぁ…お前らに……トシに…なんて詫びれば…」
総悟と菫は美月と近藤を置いて列車を閉めた。
「何をやっている!二人とも!!開けろ!」
「近藤さん、大将の首取られたら戦は負けだ」
「ここは引き下がってくださいね」
「ふざけんな!」
近藤は戸を力尽くで開けようとする。美月は落ち着いていた。
「近藤さん。だから何度も言ったでしょう。あんたの悪いところは人が良すぎるところだって。誰でも信じて疑おうとしねぇ。挙句あの狐まで懐に抱え込んじまうたぁ、まっいつかはこうなると思ってやしたがね。だがそんなあんただからこそ俺たちは集まったんだ。そんなあんただからこそ、一緒に戦ってきたんだ。そんなあんただから!命張って守る価値があんのさ」
総悟は連結を切り離し菫のいる方に乗り移った。
「まてぇ!おめぇらに死なれたら、俺ぁ……俺ぁ…総悟ぉぉぉ!菫ちゃん!!」
「うるさい!ってか汚い汁流して侍が泣くな!」
「姉さんは!」
「やかましいわ!!あんたが信じなくて誰が信じんだよ!しっかりしろ!ストーカーゴリラ!!」
「沖田君、清河君。君ら兄妹はもっと利口だと思っていたが…我々全員を二人で片付けるつもりか?近藤を逃がし、敵陣に残り討ち死にする事で悲壮感にも浸ろうというのかね?だが残念だったなぁ。近藤は僕の計画通り死ぬ。この戦場にいるのは僕たちだけでは無い!」
窓の外にはバイクが大量に走っていた。
「奇兵隊か。ふっ、悪りいねぇ伊藤さん。実は俺らも1人じゃねぇ」
爆音が窓の外で煙を上げながら車が見えた。
「バカな!?あれは!」
「御用改でアルぅ!!」
「てめえら!神妙にお縄につきやがれ!!」
ボロボロのパトカーには万事屋の四人と土方が乗っていた。
「土方…何故奴がこんな所に!?」
「てぃへぇ!?あっ!とはぁ…」
「てめぇ!少しの間ぐらい格好つけてられねぇのか!!」
「無理無理!僕には無理だよぅ、こわい!」
銀時は持っていたバズーカでケツを思いっきり殴る。
「仲間意識を高める為には副長健在を見せつけなきゃダメなんだよ!ふざけんな!人を殴る時だけ復活しやがって!すぐ元に戻りやがってぇ!!!」
「銀時様、誤発射させないでくださいね」
「ちっ、目障りなのがゾロゾロと」
「でもさ、潰すには軍隊一個でも潰せないよね」
「ふっ、土方め。今更きた所で何ができる。近藤もろとも全員消してくれる」
「ふっ、消えるのはてめぇらだ」
「見知った顔も見えるけどさ?そっちについたからには覚悟、できてるよね?」
「真選組局中法度21条。敵と内通せしものこれを罰する。てめえら全員」
「私が「俺が粛清する」」
「ははははは!自分達の状況が見えてないのか?今この場に置いて主流派は僕。反乱分士は君達二人の何者でも無い。奴が作った掟などもはや何の意味もなさん。君達の真選組は消えるのだ。二人を粛清しろ!」
「はっ!」
伊藤はそう言うとサングラスをかけた河上万斎の後ろに乗り込んだ。
「真選組二番隊隊長」
「真選組一番隊隊長として最後の教えを授けてやらぁ」
「圧倒的に力の差がある敵を目の前にした時、その実力差は数に頼るのが一番」
「呼吸を合わせろ!身体ともに気を練り、最も充実した瞬間…一斉に斬りかかれぇ!!!」
刀を持った隊士達が二人に向かってくる。
「「そしてぇ……」」
菫と沖田は刀の柄に手を掛けた。窓ガラスが割るとともに血飛沫も列車の外に飛び散り人も飛び出す。
「「死んじまいなぁ…」」
中は大量の血を浴びた菫と沖田が斬りかかった姿勢で顔についた血を舐めた。