二次創作小説(紙ほか)

Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還”キャラ募集! ( No.204 )
日時: 2014/01/21 20:31
名前: 楼蘭 (ID: 2CRfeSIt)



二十五訓/表と裏。自我と非我。どれも全て要は自分自身だよね?


「はぁ…はぁ…」
「はぁ…はぁ…」

松菊と隆二は血を流し、肩で息をしていた。

「ふっ、お前相当きてない?剣おけよ」
「お前の方が俺にやられた傷、相当痛むんじゃねぇの?」

互いに吐き捨てる。嫁姑のバトルみたいに…。
そんな時、何か落ちてくるとともにバイク音が聞こえた。

「「ん?」」

二人は横を向くと、松菊に転がり落ちてきた銀時がぶち当たって巻き添えを食らった。

「げふっ!ぐほっ!」
「ぐっ!」
「あれ?なんでお兄さんこんなとこで泥遊びしてんの?」
「泥だらけにしたのお前!今お前がしたの!!スライディングに俺巻き込まれたの!つうかお前なんで制服きてんの!?俺隊員全員知らねえけどお前しらねぇよ!?」
「あれ?半天女は?」
「ちょっと聞けよ!」

呑気にしている隆二のところには万斎のバイクが激突。

「あっ」
「ぐへっ!」
「お主、何故そんなに傷だらけでござるか?」
「今お前にバイクで轢かれたの!飛ばされたの!生きてる俺凄いけど!お巡りさん呼ぶぞ!交通事故だぞ!これ!万斎免停にしてくださぁい!!」
「隆二、キャラ変わってるでござる」
「てめぇがひくからだろうが!!」

互いに殆ど戦闘不能になってしまった松菊と隆二。
そんな二人をおいて銀時と万斎は刀を交える。
その瞬間、バイクが爆発する。

「面白い音を出すな。お主。デタラメで気ままでつかみ所の分からない音。ジャズに通ずる…いや、それにしては品が無い」
「こいつは元々ガサツだよ」
「お前にいわれたくねぇ…」
「例えるなら酔っ払いの鼻歌か」
「銀時…お前酔うとへったくそに歌い出すよな」
「お前なんでここに!!ってか久々なのにそれ言う!?の前に外野黙ってくんない!?」
「万斎」
「なんでござるか?」
「白夜叉の首と黒き太陽の首、兄上のお土産に」
「お主も読めぬな」
「聞いてる?ってか人と話す時ぐらいヘッドホンとれよ」
「白夜叉…黒き太陽…成る程。しかし何ゆえお主らは真選組にいるでござるか?」
「聞こえてんのかよ!ってか俺帰るからあとよろしく」

そう言って隆二はその辺に転がっていたバイクで遠ざかった。

「河上万斎。伊藤といつから内通していた?」
「内通じゃねえよ。息のかかったもんのようだぜ?」
「成る程。真選組の実権でも握らせて幕府の間者とするつもりだったのか」

銀時と松菊の言葉に口元だけを上げて笑う。

「背信行為を平然とやってのける者を仲間にするほど拙者達は寛容にガサツござらん。また真偽に背く者のところに人は集まらんことも拙者達は知っている。
「じっ…じゃぁ……あの男は…」
「哀れな男でござる。おのが器量。知る時にはもう遅い。すべて砕け散ったあとだ」

その瞬間爆音が轟く。

「なっ!」
「うおっ!」
「眠るがいい。伊藤、真選組もろとも」

後方を見ると煙が上がっていた。



「ん?なんだあのけむり」

優雅にバイクを走らせながら隆二は立ち上がる黒煙をみた。