二次創作小説(紙ほか)

Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還”キャラ募集! ( No.235 )
日時: 2013/12/21 03:57
名前: 楼蘭 (ID: kcj49vWg)




二十七訓/親と子。互いに立場って理解しにくいよね?



「ごっごっ獄卒ぅ〜まっまっ魔神〜、だだだ!ウーサー太ー」

夕凪は初めて見廻りとやらに参加した。よっぽど嬉しいのか先頭切って勇ましく歩いている。

「黒田隊長」
「ん?」
「なんで柳田副隊長はあんなにご機嫌なんですか?」
「あぁ、初めての見廻りだから。一度行ってみたかったらしいし」
「そうなんですか…」
「なぜ今迄」

後ろで一緒に歩いていた隊員が聞き出す。そんな時、夕凪の真横を人が飛んで来た。

「ふわっ!」

普段なら避けていただろうが今回はものすごく浮かれている。
気づく訳がなく、巻き添えを食らった。

「あっ…」
「「やっ柳田副隊長ぉ〜!?」」

隊員の心配を他所にガラガラと瓦礫をモロともせず立ち上がり歌い出す。

「地上に蔓延るゴミどもを〜、蹴散らし切り捨て進んでく〜、未来の彼方へどこまでも〜進んだ道は地獄絵図〜」

歌いながらのフルボッコ。

「あれが原因だ。立派な地獄絵図が出来ただろ?」
「いやっ!隊長!分かってたなら止めてくださいよ!」
「ごっごっ獄卒ぅ〜、まっまっ魔神〜、だだだ!ウーサー太ー」
「ハァ…」

松菊は歩いて行き夕凪の頭をハリセンで叩いた。

「いたっ!」
「ストラーイク」
「あら?奇遇ですね」
「椿姫さんだぁ!!」
「あんたの客か」
「お父様の刺客です」
「へえー…えっ?四角?」
「視覚かぁ」

天然バカは零番隊の特権です。

「違います。刺客です」
「あれヤだよな?えっ?あんたってこっち系?」
「いえ、全く関係無いですね」
「雇われってこと?」
「はい」
「まぁいいや、夕凪。こいつらしょっぴくぞ。十四郎呼べ」
「ラジャー!トシィィィ!!」
「原始的ぃぃ!!普通に携帯で呼べよ!」
「はぁーい」

夕凪は電話をかけた。

「あの、帰ってよろしいでしょうか」
「いや、一応」
「あぁ、別にかまわねぇよ」
「黒田隊長!?」
「こいつは攘夷派の仲川組ですよ!?関わりがあるかも」
「ねぇな」
「黒田隊長…根拠は?」
「勘」
「いや、それじゃダメなんですけど…」
「連絡とったよぉ」
「ほいよ。んじゃぁな。なんかあったら夕凪が連絡するわ」
「はい、わかりました」
「バイバーい」
「失礼します」

椿姫はそうそうに立ち去って行った。


Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還”キャラ募集! ( No.236 )
日時: 2013/12/21 22:38
名前: 楼蘭 (ID: 8BUvyu0j)





二十七訓/親と子。互いに立場って理解しにくいよね?



屯所に帰ったら来客中だった。

「誰が来てんの?」
「あっ黒田さん。なんでも将軍家御用達の料理人らしいでさぁ」
「放浪娘を探して欲しいらしいですよ☆」
「なんでも万事屋にいるらしく」
「…それ放浪っていわなくね?」
「過保護みたいよ?」
「そうなんすか」
「松、あれ止めなくていいの?」
「あれ?」

美月が言った方をみると先ほどまで前にいた夕凪が客人の前にいた。

「なんでハゲなの?モフモフの耳当てズレてるよ?」

そう、この人焼け野原を通り越し剥げていた。

「「夕凪ぃぃ!?」」
「ゆっ夕凪副隊長!?」
「わしは料理人。宝条院直秀じゃ。はげじゃないし耳当てじゃなく髪の毛じゃ」
「…なんか色々可哀想だね」
「可哀想じゃと!?」

ちなみに部屋の外で覗き込んでいたギャラリーは爆笑。
そんな時うさ他君の着メロが流れた。

「あっ椿姫さんだぁ。どうしたの?」
「夕凪副隊長、お客様の前ですよ」
「椿姫じゃと!?かせっ!」
「あっ!」

直秀は夕凪の携帯を突然取り上げた。

「るーるーるー。ウールートーラーキーック!!」

夕凪は男が声を発する前に両足を直秀の顔面ヒットさせた。

「携帯取らないでよ。もしもし、ごめんね。なんかへんなハゲの耳当てずらした人に携帯取られちゃって…え?名前?えっと…方丈印尚hide?」
「宝条院直秀じゃ!!」
「あっ、顔真っ赤にしてる」
「真っ赤にしたのはお前じゃ!!覚悟は出来ておるな?」

直秀は頭から血を流しカッコつけはしたものの夕凪は電話相手と話していて全く聞いていない。

「はーい。んじゃ仕留めとくね」
「ほう、若造がわしを仕留めるとな?夜兎以外には負けたことがないわしじゃぞ?小娘ごときが」
「とぅ!」
「げふっ!」

容赦無く夕凪は直秀に向かって飛び蹴り。

「弱い奴など俺には毛ほどの興味がないな」
「「客人なんだけどぉ!?」」

土方と近藤の叫び声が上がった。

「夕凪副隊長!お客様に手をあげては」
「なんか椿姫さんの知り合いらしくて仕留めといてください。ってお願いされたから」
「にしても、やりすぎです」

要が怒るのも無理はない。なぜなら直秀は庭の灯篭に激突していたからである。

「松菊隊長!そこで見学してないで夕凪副隊長の仲介に入ってくださいよ!」
「子供なんて元気が一番☆」
「あー!真似したぁ!黒田さんきも〜い!寝てくださいよ、永遠に」
「いや、意味わかんないんだけど!?」
「「いや、まず客人の手当ぇぇ!!」」

言わなきゃやらないメンツであった。