二次創作小説(紙ほか)
- Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還” ( No.29 )
- 日時: 2013/10/24 23:53
- 名前: 楼蘭 (ID: mvR3Twya)
十四訓/夕凪とおれと時々破天荒。みんないい?って決めんのは自分だby松菊
「くそっ!なんだよ!!この攘夷浪士の数は!!」
「お前マジで夕凪大丈夫か!?」
松菊は土方と背中合わせで戦っていた。
周りには多くの攘夷浪士が刀を持っていた。
「だから行きたいんだけど!なかなか行けねぇんだよ!!」
「手加減してるからだろうが!斬れよ!」
「天人以外は斬らないって決めてんだよ!おれの武士道に反する!」
「はぁぁ!?」
土方は松菊のそんな言葉を聞き驚愕した。
状況が状況なだけに。
そんな時浪士がぶっ飛んだ。
「「祭りを邪魔するやつは、だぁれだぁ」」
怒りを露わにした神楽と沖田である。
松菊はこのスキを逃すことなく一気に進んだ。
「おっ?みっけ」
「っ!?」
目の前には鵲の姿。
「ちょうど良かったぜ。お前にひとつ聞きたいことがあったんだよ」
「んー?ひとつなら殺す前に聞いたげるけど?」
「お前、なんでしなねぇの?」
「俺?んー…だってお前が殺したの俺のクローンだしぃ?」
「は?」
「俺は俺自身のクローンを作ったんだよ」
「成る程。俺が殺したのはホンモノじゃなかったってわけだ」
「そゆこと。ってことで死ね」
鵲は物凄い勢いで松菊の腹部をめがけて手を伸ばした。
ギリギリで避けたものの側部を掠った。
「っ!」
「遅いね」
態勢を整えることなく右肩に手を貫いた。
「ぐあっ!?」
「刀はもう持てないね。あぁそうそう、この刀」
鵲は水色の紐の着いた刀を目の前に出した。
「!!」
「返しとくわ。バイバイ」
刀が手から離れるのと同時に腹部を貫通させた。
「あっ、俺。柳の父親で元八咫烏。まぁあの世で閻魔さんにでも話といて」
- Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還”キャラ募集! ( No.30 )
- 日時: 2013/10/25 18:25
- 名前: 楼蘭 (ID: XlTUhOWG)
十四訓/みんないい?って決めんのは自分だ。by松菊
病院の集中治療室に松菊は運び込まれた。
皆近藤が医者と話しているためそれを待っていた。
「近藤さん!」
「容体なんだが…息をしてるのが不思議なくらいらしい。万が一目を覚ましても刀は…握れねぇそうだ」
「…マジかよ」
「腹部と右肩の貫通跡が大きくて神経系を断絶されてるらしい」
「目を覚ます確立は」
「…ほぼ」
ビービー
ベルがなり始めた。
全員が集中治療室を見ると松菊が起き上がっていた。
「えっ?えっと…」
「ぎゃぁぁ!!俺は何も見えねぇぞぉ!!」
「ばっ!アレが決まってねぇだろ!!」
「うわぁぁぁぁ!!!」
騒ぎ出す万事屋と真選組六人。
無理もない。が
「…刀」
「あれ?触れる」
「お前何してんの!?」
「何?何が?」
本人はキョトンとしている。
が包帯がグルグルなのを見るとやはり無理をしてるのだろう。
銀時から二本自分のと夕凪のを貰うと歩き出した。
「刀も握れねぇのにどうやって戦うんだよ!!」
「お前マジで死ぬぞ」
土方の冷たい一言に松菊は振り返って笑った。
「死ぬ?俺は恩師に、親に言われたんだよ。俺の剣は意思の強さだってな。俺の中の太陽となる奴のために振るえってな。俺の太陽は夕凪だ。俺が地獄の太陽と言う死の光ならあいつは生の光なんだよ。それから近藤さん。俺は元々左利き。刀は弱き己を斬り、己の魂を護る為に俺は刀を持つんだよ」
それだけ言うと再び歩き出した。
「どっかで聞いたことのあるセリフだな。ったく」
- Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還”キャラ募集! ( No.31 )
- 日時: 2013/10/25 22:20
- 名前: 楼蘭 (ID: Uxa2Epx7)
十四訓/僕と松と時々破天荒。
とある船にて。
「あっ、高杉。おかえりぃ」
「お前来てたのか」
「うん。鵲が来てるって聞いたから相手してもらおうと思って…柳じゃない?」
「なんだ。お前知ってんのか」
「その子元春雨の一員だったし」
「あのおっさんも言ってたな。そんなこと」
「柳でも…あれ?顔赤くない?」
神威は夕凪の顔を覗き込んだ。
真っ暗な闇…
赤く染まる景色…
その赤いのは僕の血か…
相手の血か…
僕の見る景色は…
…………黒と赤の世界………
終わることのない……
“お前、俺と来いよ”
……赤の世界から見えた大きな手
“何?柳田?なにそれ?名字?はっ?無いの?んじゃぁお前真っ赤な夕日みたいな髪だから夕凪な”
………黒の世界から差し込んだオレンジの光
“これ、お前にやるよ。はっ?刀だよ。俺が昔使ってた白刀って言う大刀をこの刀と俺の刀に分けたんだ。使えねぇって今から俺が教えるだろ。あっ後これな。何って…髪留めだよ…何笑ってんだよ!恥ずかしかったんだからな!!”
……赤の世界に混じった白い刃
“どうした?どっかいたいのか?は?何言ってんだよ。俺はしなねぇ。お前がいるからな。お前は俺の太陽なんだよ。ってなにいわしてんだよ!!”
………黒と赤の世界からオレンジの優しい世界に変わる……
世界が大きく歪む…
「ん…」
夕凪が目を開けると見たことも無い部屋だった。
「松……」
夕凪は戸を開けて部屋を出た。
船全体が騒がしく小刻みに爆音と共に揺れる…
夕凪は空いていた窓に飛び乗った直後大きく揺れて外に投げ出された。
「ふわっ!」
小さな体は空中に投げ出されただ宙を舞う。
下では何やら飛ばされて行く天人達。
見たくない鵲もいる。僕を見て目を見開いてる。
このまま落ちれば…僕はどうなるのかな…
落ちるのを見るのは一瞬。でも落ちてる方はだいぶん長い。