二次創作小説(紙ほか)

Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還”キャラ募集! ( No.314 )
日時: 2014/01/04 18:07
名前: 楼蘭 (ID: Ku3ByRAK)





二十九訓/緋宮と鵲。



「いたいなぁ、もぅ」
「……えっ?」
「ちょっと!お兄様がいる前で狙うのって酷くないですか!?私じゃなかったら死んでましたよ!?」



前に向け叫ぶ緋宮。
ってか今確実に撃たれて血が滴り落ちている。
が……何故叫ぶ元気が??



「ったく……んで何のお話でしたっけ?」
「……」
「あれ?お兄様も鵲様もどうしたんですか?豆鉄砲食らったみたいな顔して」





本人はキョトンとしている。
そういや…夜兎って心臓に撃たれないと死ななかったっけ?
いやいや、まず結局夜兎?緋宮って。




「ん?あぁ、私死にませんよ。痛かったですけどもぅ塞がってます」
「本当に呪い姫だな」
「やだなぁ、お兄様ったら。褒めても何も出ませんよ?」
「褒めてない。まぁ今日はもぅ下がれ」
「お兄様?私をころそうなんて考えない方が身のためですからね?」




不敵な笑みを浮かべて緋宮は部屋を出た。




「鵲」
「なんでしょうか?」
「アレは…お主と同じ類か?」
「いえ、ですがそっくりな一族を知っております」
「なんだ?それは」
「宇宙最強最悪の傭兵部族、戦闘民族で傭兵三大部族の1つとして数えられております。通称夜兎族。赤い髪に真っ白な肌が特徴なのです」





定々はそれを聞き驚いていた。



「緋宮」
「はい?った!」



俺は満面な笑みで振り向いた緋宮にデコピンを入れた。


「何するんですか!」
「それはこっちのセリフだ」
「貴方に怒られる事などしておりませんが?」
「自覚なしかよ…」
「?」
「言っておくが俺はお前の護衛だ」
「存じてますよ」
「ならなんで俺の前に出た?」
「あぁ…反射的に?」
「ほらみろ。分かってねぇ」
「わっ分かってますよ!」
「いいや、分かってねぇ。俺はお前の護衛だ。護衛ってことは命(タマ)張って守るってことだ。守って貰う人間が盾になってどうすんだよ」
「では、守って貰うって基本的にどうすればよろしいのですか?」


真顔で聞いてくる。



「大人しくしとけ」
「無理です」
「即答かよっ!」
「危険を察知したら体が動いちゃうんですよ?」
「姫じゃねぇのか?」
「私は呪い姫ですよ。まぁ別名異端児って言われてますけどね」
「あぁ…もういい」


こいつは本当に分かってねぇ。
呪い姫だろうが異端児だろうが……



女だろうが。




「いいって何がいいんですか?」
「お前が気づく前に俺が倒す。それでいいだろ?」



一瞬驚いた顔をしたがすぐさま顔を赤くして笑う。



「ふふふ。よろしくお願いしますよ」