二次創作小説(紙ほか)

Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還”キャラ募集! ( No.328 )
日時: 2014/01/07 22:53
名前: 楼蘭 (ID: uY/SLz6f)






三十訓/男と女。高嶺の花も路傍の石も生きてりゃ価値はかわらねぇ


「あははっ!こんなちんちくりんが吉原の女落とすって?」
「ガキガ発情シテンジャネェヨ!家二帰ッテ母チャンノチチデ飲ノンデナ!」

全員スナックお登勢にきていた。

「笑い事じゃないですよ。そんなこと許されると思ってるんですか?」
「細かい事いうなヨ、新八。ガキに先越されて焦ってるアルカ?」
「焦ってねーしゅ!」
「焦ってねーしゅってなんだヨ。完全にあせってんだろ、噛んでるし」
「ぜっ全然だけど。えっ?なに?やろうと思えばいつでもできるし。やらないだけだから僕の場合!」
「動揺しまくりじゃん」
「やろうと思ってとか言うやつほどろくに出来ない童貞だよね☆」
「駄眼鏡さんだからいいじゃないですか?」
「駄眼鏡っwwww」
「なにそのリンチ的団欒!?僕に酷くない!?」

そういう人間かけた眼鏡は仕方ない行為だよねぇ。

「そういうんじゃなくこんな子供がね、色街出入りしてかつ女性を買おうなんて」
「ガキじゃない。晴太だ童貞(ガキ)」

新八がキレて晴太の胸ぐらを掴む。

「てめぇ!なんて書いてガキって読んだぁ!?」
「落ち着くネ、童貞(しんぱち)」
「童貞なめんな!!30まで童貞貫いた男はなぁ!」
「童貞ってなに?」

新八の発言を純粋な疑問が遮った。

「えっ?えっと…」
「童貞ってのはな、男が女にま」
「ガキに何話してんだよ!万年歩く十八禁がぁ!」

説明に困った要に対し、銀時が説明しようとしてもろ美月からの拳を食らった。

「夕凪、黒田さんに聞けば?」
「松知ってるの?」
「知ってるでしよ、もしかしたら童貞かもだし?」
「菫、だめですよ。そんなこと言っちゃ」
「??」
「若いの、離してやったらどうじゃ?その年で手を出すなんてたいしたものじゃ。英雄色を好むじゃ。しかも、女とために金を集めるスリとは末恐ろしいガキじゃ」
「親のいないおいらが金を手に入れる方法なんざ限られてる。だから…」
「吉原で女に会うっていえば莫大なお金が必要。その日を生きるのもギリギリのあんたが何でそんなことやってるの?」
「乳オバケは黙ってろヨ」
「関係なくない!?」
「正直に話してください」

花蓮と椿姫に促され晴太は喋り出した。

「オイラ…子供の頃に親に捨てられたんだ。親の顔は覚えてない。物心ついた時オイラの前にあったのはオイラを拾ってくれた爺ちゃんの顔だった。その爺ちゃんも三年前に死んじまった。その死の間際に爺ちゃん、言ったんだ」




『恥じるな晴太。お前は捨てられたんじゃない。救われたんだ。お前の親は闇の中からお前を救ってくれたんだ。誇りに思え。お前の母は今も常世の闇の中、1人で一輪の如く丹前と輝いておるわ』




「母ちゃんかもしれないんだ…あの人。母ちゃんかもしれないんだよ!会いたいんだ!会って話がしたいんだよ!でも…何度呼んでも叫んでも、あの人はオイラを見ようとしない。手何かまるで届かないんだ。だからオイラ、たとえ一時でもあの人に会おうと…客としてあの人に会おうって必死に…」
「バカね」
「それ意味ないじゃん☆」
「本末転倒だよ。母親に会うためにそんな真似して母ちゃんが喜ぶと思うかい?」

晴太は図星を突かれ俯く。

「働いて行きな、ここで」
「えっ?」
「お登勢さん太っ腹ぁ!」
「吉原の女に会える金なんてだしゃしないがね、少しは足しになるだろーさ。だからスリなんてもう二度とするんじゃないよ」
「ありがとう…ありがとうございます」
「生きてりゃあえる。地道にね」
「実華ちゃん悟ってるね」
「死んだら会えないもの」
「まぁそうだね」
「言えてる☆」
「ですね」

女子軍は微笑んだ。

「さて、わらわは行くとしようかの」
「あれ?どこいくの?」
「さてな」

華札はそう言って出て行った。

「俺の財布の十万の方もしっかり稼いでくれよな」
「だから!からっぽだったっつってんだろ!つーかなんでさりげに増えてんだよ!」
「利息だ」