二次創作小説(紙ほか)

Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還”キャラ募集! ( No.337 )
日時: 2014/01/09 21:28
名前: 楼蘭 (ID: FvI/oER9)




三十訓/男と女。高嶺の花も路傍の石も生きてりゃ価値はかわらねぇ


それからしばらくたったある夜。
如月はふと顔を上げた。

「ん・・・?」
「どうしたの?如月?」
「美月。数日の間、有給の許可を頼む」

明らかな真剣の顔。美月は暫く黙っていたが、

「・・・・・・」
「頼む」

如月の真剣さに押し負けた。

「わかった。そんな真剣な目をされちゃかなわないわ」
「恩に着る」

普段はかかあ天下なのだが、時々するこういう真剣な目には押し負けてしまう美月。
本人も如月が言い出すことはだいたい予測していた。

「花蓮からの情報だけど・・・来るんでしょ?あなたの弟が」

如月は神楽と兄妹であり二人の間にもう一人いた。

「ああ、やつは神楽の血を起こさせようとしてるに違いない。・・・・・大切な仲間を殺そうとしてでもな」
「それに、あなたの命も狙っているんでしょ」
「親父同様、俺は目障りな存在だからなあいつにとっては」
「おそらく夕凪や松菊も向かうと思うわ。その二人の救援もお願いね」
「わかっている。それに、菫も来るだろうしな」
「あの子も敏感だから」
「厄介ごとに突っ込まれるんなら教え込むんじゃなかった」

苦い顔をした如月をみて美月は笑う。

「あっ、それと・・・・約束してくれる?」
「何を?」
「帰ったら久しぶりに家族サービスしてね。新しい命もできたことだし」
「引き受けた。行って来る。」
「あっそれから」

美月は如月の服を引っ張り頬にキスをした。

「怪我しちゃダメよ」
「分かってる」

そう言って如月は部屋を出て行った。



















「狙いは神楽か俺か、あるいは吉原の鳳仙か・・・・。力を示すために多くの人や天人を殺しても強くなれないぞ・・・・。



















−−−−−−−神威。」







その日の昼。
松菊と沖田が帰還した。

「ってことだ」
「おい、俺は全員捕らえろっつったんだけど」
「細かいことは気にしちゃハゲやすぜぃ」
「マヨ、その年でハゲるとちと大変じゃぞ?」

いつの間にいたのかちょこんと華札が座っていた。

「うおっ!!」
「華札さんじゃねぇか」
「やる」
「おっ!ラッキー、いつもサンキュー」

華札は松菊に箱を渡した。どうやら土産らしい。

「黒き太陽。お主今日より暇じゃろ?」
「俺忙し「まつぅぅぅぅぅぅぅ!!!」グハッ…」

夕凪の突撃により否定は遮られた。

「いきなりなにしてくれてんじゃコラァァ!!」
「えへへっ、おかーえり」
「ったく、ただいま」
「ねぇ、松。童貞ってなに?松も童貞なの?」
「……は?」
「おいおい、夕凪、誰情報だ?それ」
「夕凪、黒田さんは童貞ですぜぃ。ねっ?」
「何がねっ?だ。このサドスティック星の皇子が。可愛く言ってんじゃねぇよ」
「お主らそれ以上進むと…わかっておるな?」
「「うぃーっす」」
「?」
「夕凪、もう忘れろ。マジで、必要ねぇから」
「はーい」
「んじゃ、わっちはさらばじゃ」
「またねー」

華札は屋根へ飛び乗って行った。

「で、あいつなにしにきたんだ?」
「黒田さんに土産じゃねぇですかぃ」




「美月さん、ちょっといいですか?」
「あら、以外と遅かったわね」
「ちょっと休暇欲しいなぁ」
「間髪入れずにいきなり本題は予想外だわ。んで?理由は?」

美月は微笑みながら菫に尋ねる。

「わかってるのに尋ねます?」
「尋ねてますよ?」
「わぁ、さすが影の局長」
「まぁ聞いたところであげませんけどね?」
「うわぉ、鬼畜ぅ。まぁ許可がなくても行きますけどね?」
「行くならいちいちこないでください。サボりは十四郎の管轄ですから」
「はいはい、んじゃ」
「菫」
「なんですか?」

美月は袋を出て行きかけの菫に投げた。

「?」
「一応女の子なんですからね?」
「まぁいいや、有難く借りときまぁす」

菫は中を確認せず笑顔で出て行った。