二次創作小説(紙ほか)

Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還”キャラ募集! ( No.364 )
日時: 2014/01/21 20:28
名前: 楼蘭 (ID: 2CRfeSIt)





三十訓/男と女。高嶺の花も路傍の石も生きてりゃ価値はかわらねぇ



「もういいのか?」

足音が聞こえなくなったのを確認し、如月は起き上がった。

「あぁ」
「ほら、お前らも起きろ」

如月にはたかれ起き上がる。

「如月、ここは天国か?」
「寝ぼけ取らんとはよう起きなんし。次は本物でさすぞ」

銀時の額のクナイを抜き取った。先には吸盤が張り付いていた。

「アレ?俺ら生きてる…?」
「うーさーたー」
「ん?」

突如聞こえた声に全員上を見ると

「キーック!!」
「どわっ!!」

ギリギリで松菊は避ける。ミサイルのごとく上から降って来たのは夕凪だった。

「あれ?松だ」
「あれ?じゃねぇから!!」
「だって…てへっ」
「照れる要素ないよ!?」
「黒田さん………いい人だった…ぐすっ」
「俺生きてるぅぅぅぅ!!」
「ついてこんのか?ほって行くぞ」

月詠に呼ばれ松菊は夕凪を抱えて追いかけた。

「入口は見張りがいる。この中を通って行くが良い。一日半はかかるがいずれ外へでられるはずじゃ」
「良かったですね。黒田さん☆カサカサとかニョロニョロとかケロケロとかいいっぱいいますよ☆」
「満面の笑みでいうのやめてくんない!?」
「僕もやだあ!暗いもん!!」
「やかましい。さっさとここから逃げろ。次来たら本当に殺す」

地面の蓋が空いている。あそこから逃げるらしい。が松菊と夕凪はいじけてる。
そんな二人を周りは気にしてないらしい。

「百花のあんたが…俺たちを逃がすために」
「わっちは吉原の番人。騒ぎを起こす輩を消すことだけでありんす」
「消すことねぇ」
「俺は…あんたらに消されることもないしただ、母ちゃんに…日輪太夫にあいに来ただけだ!」

煙を吐く、ため息交じり。

「なおさらじゃ。お前らを逃がすよう言ったのは他でも無い」
「日輪太夫……だろ」
「なぜ知っておるんじゃ……主………なにもんじゃ」
「さぁな」
「おいらがここにいること知ってるのか!?」
「吉原の楼主・鳳仙は主と日輪が接触することが恐れなんし。ここにいれば主の命は無い」
「なんで!?子供が母親とを邪魔だてされる義理はないネ!」
「普通の親子ならな。だが、神楽。ここは吉原、しかも母親は太夫だ」
「如月はどっちの味方アルか!?」
「俺の目的ここじゃねぇもん」
「そう、その男が言うとおりここは吉原じゃ。それに…逃げるかもしれんからじゃ。八年前のあの時のように」
「おいらをつれて……」