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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還”キャラ募集! ( No.380 )
- 日時: 2014/01/26 21:07
- 名前: 楼蘭 (ID: RadbGpGW)
三十一訓/太陽と殺戮兵器の誕生と黒の出会い。(松菊篇)
あたり一面緑が殆ど。周りなんて田んぼばかり。
人も殆どいない田舎。
「みてぇぇぇ!」
穏やかな雰囲気をぶち壊す元気すぎる声。
珍しいオレンジの髪をした子供が手にウサギを抱えて家の廊下を走っていた。
「どうしたんですか?それ」
「ぴょこぴょこしてたから捕まえた!にひひっ」
どろがついた顔を満面の笑みで咲かせながら得意げにウサギを灰色の髪の男の人にみせた。
「野うさぎですか。まだ子供ですね」
「そうなの!?お前子供って言うのか!」
「なんでそうなるんですか」
「子供!俺はな!………松陽っていうんだぞ!」
真剣に悩んで出た言葉が自分の名前ではなかった。
「松菊、松陽は私の名前です。あなたは松菊ですよ」
「………松菊っていうんだぞ!よろしくな!」
「飼う気満々なんですね」
「子供!何が好きだ?」
「ウサギに聞きますか……」
「義父さん!子供って名に食べるんだ?」
「緑の」
「えっ!?カエル!?」
「一言も言ってませんけど」
「お前そんな口してカエル食うのか………グロテスクだな……。折角の綺麗な毛並みが緑色になるぞ?」
「なりませんよ。の前に食べませんし」
かみ合わない会話。
喋るとこんなおバカな松菊だが、近所の子供達を集めた剣の稽古では全くの別人のようだった。
「はぁぁっ」
松菊の竹刀が相手の胴をつく。
「一本」
周りの子供には双子だと疑われたほどの違いだった。
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