二次創作小説(紙ほか)
- Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還”キャラ募集! ( No.389 )
- 日時: 2014/01/27 22:33
- 名前: 楼蘭 (ID: Qx4JmDlZ)
三十一訓/太陽と殺戮兵器の誕生と黒の出会い。(松菊篇)
「……で、それは何ですか?」
「……喧嘩した」
泥だらけで帰ってきた松菊。
「でも勝った!」
「そういう問題じゃありません」
「でもいじめてたんだぜ!!止めに入って足滑らせて泥に突っ込んだけどさ……」
ちょっと間抜けすぎる説明に怒るに怒れなくなってしまった………。
「お風呂はいってきなさい」
「ううん!義父さんこれから草取りに行くんでしょ!どうせ汚れるからこのまま行く!」
「草じゃなくて山菜です」
「いこっ!!」
結果、泥だらけのまま山へ向かった。
「いいですか?この前みたいに動物襲っちゃダメですよ?」
「はぁい!山菜ね!」
わかってない返事で走って行った。
しばらく教えてもらった山菜をカゴいっぱいに詰めていた。
そして松陽のもとに戻る最中。
「離して!!やめてください!」
「うるせぇなぁ」
声がして横をみると丁度女の人が男数人に囲まれていた。周りには人が倒れている。
「あっ」
「あぁ?」
思わず発した声に男たちはこっちをみた。
「この時、逃げる。助ける。呼ぶ。攻撃。死んだフリ……はダメか」
「なんだ?このガキ」
「こいつも売れんじゃね?」
二三人が松菊に近づいてきて襟首を掴んだ。
「へへっ、売れそうだな」
「きゃぁ、こわいよー。どうしたらいのぉ(棒)」
「ガキ!お前ここで「くせぇ口でこっち向くn」
思いっきり殴られて小柄な松菊は吹っ飛ぶ。
「……はぁ………また義父さんに怒られそうだな」
そういいながら松菊は男たちへ走って行った。
「松菊?何処ですか?松菊」
「あっ!義父さん!」
「松菊、これはどういう状況でしょうか」
「あっ、ありがとうございます」
松菊の腫れた右頬を冷やしながら女の人が頭を下げた。
「そうでしたか」
「はい、危ないところを助けていただき感謝いたします」
「義父さん!!」
「頭を拭きなさい」
「にひひっ」
笑みをこぼしながら松菊は松陽の横に座った。
「あの」
「はい、何でしょう」
「その子を……護衛としてきて欲しいのですが」
「…松菊をですか」
「無理は承知しております。ですが、その子の力、護衛のいない私どもの旅にとって…お願いします」
「頭をあげてください」
「義父さん、なんで崇められてるの?」
「違います。そんなことより松菊」
「なに?」
「あなたは今、この方達に旅の間護衛をして欲しいと依頼されています」
「マジかっ!」
「あなたはどうしたいですか?」
「いいよ」
「しばらく離れることになるのですよ!?本当によろしいのですか!?」
「え?今簡単に略すと必要とされてるって話じゃなかったのか!?俺の自我の増加!?」
「それを言うなら自意識過剰です。本人にもいい経験だと思います。お願いできますか?」
「はい…」
こうして松菊はたびに出ることとなった。