二次創作小説(紙ほか)
- Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還”キャラ募集! ( No.392 )
- 日時: 2014/01/31 22:58
- 名前: 楼蘭 (ID: 5Iu.5lPh)
- プロフ: http://s.ameblo.jp/sora-rouran/entry-11761991656.html
三十一訓/太陽と殺戮兵器の誕生と黒の出会い。(松菊篇)
あれから結構な月日が立ち、旅の中で剣術の腕も磨かれ背も伸びていた。
ワクワクしながら帰る。
どんな顔をされるのか、どんな生徒が増えてるのか。
楽しみで………
だが…
現実は違った。
目の前には、走り回った廊下の家は無く、ただ灰…炭がのこっていた。
「なんだこれ……」
松菊は瓦礫の中に入って行く。
「………なんだよ…これ」
瓦礫をどかした。
地面に線が入った板が焼けずに残っている。
松菊はその板を外した。
中には
布にくるまれた太く長いものが入っていた。
それを取り出し布を外す。
中から出てきたのは
雪のような真っ白な斬馬頭のような大太刀。
「義父さん!俺の昇天したひっていつ!?」
松菊が元気良く走ってきての第一声に松陽は思わずお茶を吹き出した。
「もう一回……言ってもらっていいですか?」
「俺の昇天したひ」
「昇天ってどういう意味か知ってますか?」
「さっき教えてもらった!!生まれた日!」
「……昇天じゃなくて誕生ですね」
「そう!そんなん!」
「誕生日ですか、では今日にしましょう」
「今!?やったぁ!誕生日!」
「松菊も大きくなりましたし、今日から五年後、私の部屋の床下を覗いてみてくださいね」
「わかった!五日後だな!」
「違います。一年で一日しか誕生日はありません。今日の日が五回きた日ですよ」
「わかった!!」
「………あはは…………」
松菊は瓦礫に座っていた。
さっき聞いた。
松陽が……連れていかれた。
わけのわからない汚名を着せられて。
「いいですか、松菊。あなたの力は意思の強さです。
でも、まだあなたの中の太陽がいません。あなたの太陽となる人が見つかった時、
本気で守りたいと思った時、
守る力が
あなたの本当の力、強さですよ」
俺はまだ太陽なんてわかんねぇ。
でも
助けに行くから。
- Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還”キャラ募集! ( No.393 )
- 日時: 2014/02/01 11:30
- 名前: 楼蘭 (ID: 8BUvyu0j)
三十一訓/太陽と殺戮兵器の誕生と黒の出会い。(松菊篇)
激しくなる戦争……
おれはいつしか
死体の中に佇むオレンジの頭から命名され
地獄より登った太陽…地獄の太陽と呼ばれるようになった……
あの人がみれば怒るだろう…この姿………
でも……
もう叶わない………
取り戻したかったもの………
それは……残酷な姿で……
もう…
名前を読んでくれることはない……
そして俺の視界から
色が消えた。
- Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還”キャラ募集! ( No.395 )
- 日時: 2014/02/01 14:36
- 名前: 楼蘭 (ID: 8AM/ywGU)
三十一訓/太陽と殺戮兵器の誕生と黒の出会い。(松菊篇)
戦争も終わり、俺は何処にいるのか全くわからない場所にただ座り込んでいた。
「生きてやすかぁ?」
「死んでるんじゃない?」
「マジか!なら新入りのせいにしやしょう」
「んじゃバラバラにしようよ☆」
「いい考えでさぁ」
最近のガキは物騒だな。
「ガキ…どっかいけ」
「わっ!兄さん!生き返ったよ!」
「おもしれぇから連れて帰ろうぜぃ」
なんかトントン拍子で話が進みわけのわからん間にいつの間にか民宿みたいなところに連れてこられた。
「近藤さん!」
「こん……ゴリラぁ!」
「なんで言い直したぁぁ!?」
「空気読んだよ☆」
「そんな空気読まなくていいからぁぁあ!ってだれ!?」
確かにゴリラだ……
ふと周りを見ると
遠巻きから男らが見ている
「あの馬鹿でかい刃物……」
「真っ白な刃物って……」
ひそひそと声が聞こえる。
そんなことも気にせず綺麗な女の人が声をかけた。
「あら、その血塗れな男の人は?」
「拾った☆」
「ひひひ拾ったぁ!?」
「あら、良いもの拾ったのね。菫、総悟」
「姉さんんんん!?もうちょっと怒ってよ!」
「あら、だって拾ったんでしょ?」
「うん☆」
「名前は?」
「サド丸でさぁ」
「適当につけましたよね」
だんだん増えてきた。
めんどくせぇ
「お前名前なんだ?」
「……松菊」
「おい!サド丸!風呂は入りやしょう!」
「は?」
「犬は飼い主のいうことを聞くもんでさぁ」
「初対面の方にドS全開はやめてください」
完全に逃げるタイミングを逃し……
気づけばたびに参加していた。
「なぁ」
「あ?…十四郎」
「お前何もんだ?」
「……何もん………」
「あいつらに聞きゃお前地蔵の前に座り込んでたって言ってた。他の奴らは攘夷志士・地獄の太陽だと言い出してる」
攘夷志士?
何だそりゃ
「確かに擬人化した動物共にはそう呼ばれた。地獄より登った太陽だってな。どこにも行くところがなかったから座っていただけ。だが、攘夷志士だのになった覚えはない」
そう、おれは
おかえりって
ただ言って欲しくて、じゃするやつを叩き切っていただけ。
「お前、俺に似てんな」
「は?」
「お前もわかる時がくるんじゃねぇか」
誰かに似てるなんて言われたこともなかった……
そしてそれから月日が過ぎ、真選組という警察になった。
近藤姉弟の計らいにより、俺は十四郎の補佐をすることになった。