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三十一訓／太陽と殺戮兵器の誕生と黒の出会い。(出会い篇)




「あっ、黒田さんおかえりなさい」
「ただいま」
「えっ………今………きゃぁぁぁぁぁ！！」


柳=夕凪はその叫び声に驚き後ろに隠れてしまった。
声を聞きつけ人がぞろぞろと集まってくる。


「要、黒田さんにセクハラされやしたか？」
「えぇ？黒田さんやらしぃ☆」
「くくくく黒田さんがたたたたただいまって！！」
「明日は槍が降るかもなぁ」
「早く上がったら？トシが呼んでたわよ」


見知らぬ人ばかりの建物に後ろに隠れたままついて行く。



「で、報告」
「あぁ…全部壊した」
「お前……初任務だったよな？」
「あれ？黒田さん、その後ろのは？」
「えっあぁ……柳田夕凪」
「は？」
「誘拐犯デスね☆」
「ちげぇよ」
「……ぁ……」
「ん？」
「………だ……れ？」
「あっ、俺は黒田松菊」


黒田松菊。



初めてみた……他人の笑顔だった。