二次創作小説(紙ほか)

Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還”急遽ネタ募集!! ( No.467 )
日時: 2014/03/18 23:05
名前: 楼蘭 (ID: xMxTbxuA)



三十訓/男と女。高嶺の花も路傍の石も生きてりゃ価値はかわらねぇ


「おいおい、阿武兎〜。止めて来いよー」
「一番止めれるあんたがなんで蚊帳の外なんだよ」

暴れまくる神威と鳳仙を見守りながら鵲は酒を飲んでいた。

「そっちは第七、俺は第三。管轄別じゃん」
「ここまでついて来て良くそこまで他人行儀に…」
「俺夜兎じゃねぇし。つーかあの悪い癖なおんねぇのかよ」
「ああなるともう誰にも止められねぇ」
「んじゃ、酒飲んで待ってよーぜ」
「自由人か」

ふと天井を見上げる。

「……あんたは…止めに来たのか?」
「…………」
「………それとも俺のムカつく奴を守りに来たのか?」
「貴様に言うてなんになる」
「酒の肴にはなる」
「ほざけ、若造が」
「大層ご執心な事で」
「………一つ忠告しといてやろう。アレに手を出すと……




貴様の胴と首が分離するぞ」

鵲は笑いながら酒を次ぐ。

「でも、先に手を出したのはそいつだ」

凄まじい戦場と化したこの部屋でこの会話は誰の耳にも入っていなかった。






「………一つ聞いてもいい?菫」
「何?椿姫」
「この格好は必要なの?途轍もなく動き辛いんだけど」
「椿姫、はちきれピーチ太夫やりたかったの?」
「いえ、あれは是非ともいらないです」
「黒田さんと幸さんがさ花魁やってるんだから女の私たちもやるべきでしょ☆」
「その発想絶対間違ってるから」
「ところで、夕凪さんと要さんは?」
「晴太君探し」

そんな時ドーンと爆音が聞こえて建物が揺れた。

「どうやら銀時様達始めたようですね」
「はちきれピーチ三太夫ね。女は、爆乳でござんしょ?って言ってそう」
「可能性が無いと言い切れないのが悲しい現実」

Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還”急遽ネタ募集!! ( No.468 )
日時: 2014/03/20 22:48
名前: 楼蘭 (ID: QxkFlg5H)




三十訓/男と女。高嶺の花も路傍の石も生きてりゃ価値はかわらねぇ


「松さん松さん」
「なに?」
「遊女に紛れてって話だよね?」
「菫曰くな」
「………なんで囲まれてんの?」

そう、なんと周りは百華で埋め尽くされていた。

「マジありえねぇんだけど。つぅか如月さんは?」
「廁にいくって言ってた」
「タイミングぅぅぅぅ!!おかしくね?俺らが動けねぇから如月さんが護衛のはずなのになんでいねぇの!?」
「大の方だからじゃないか?」
「幸さん、以外と余裕だろ?余裕なんだろ?」

幸若は笑いながら着物を持ち上げる。

その瞬間、クナイが放たれる。


血にくがきられる音はせず、複数の連続した金属音が響く。

「そういう事なら早く言えっての」
「いやぁ夕さんと要さんがね、隠しとけって」
「そうかい。まぁこれで鬼若復活だな」
「いやいや、松さんもでしょ」

二人とも刀を鞘から抜き構えていた。

「「さてさて、わっちたちも参戦と行きんしょうか」」

笑みをこぼした。











「侵入者?たいした騒ぎたね」
「あんたが起こしてくれた騒ぎよりマシだろう」

とある部屋にて神威と阿武兎、鵲は座っていた。

「なんだよ。まだ怒ってんの?過ぎた事は忘れないと長生きできないよ」
「いや、死んじゃったからね?一人」
「あらら、大変だぁ」
「本当あんたは他人行儀に……だいたい、商売なんざ興味ねぇくせに珍しくついてくるなんて言うからおかしいと思ったんだ」
「神威、鳳仙とやり合うつもりできてたんだろ?」
「そうだよ。阿武兎にはばれちゃったけどね」
「ばれちゃったじゃねぇよ。このすっとこどっこい」
「かけひきに使う子供、逃げたしな」
「あー、すっかり忘れてた」
「子供以前に俺らの事も忘れてたろ」
「へへ」

元々、鵲は阿武兎の補佐でついてきていた。まぁ、なんにもせず、酒ばっかり飲んでたが。

「かけひきなんか必要無いよ。吉原が欲しいなら鳳仙の旦那を殺してここを春雨のものにしてしまえばいいんだ」
「バーカ。あの化け物のあいてなんかゴメン蒙るから」
「アホ。今だって止めなきゃヤバかったんだ。大体、俺たちのせいで」
「達って俺は入れんなよ」
「アンタもモロは入りだ」
「マジか」
「春雨と夜王でドンパチ始める事になれば、上にやられるのは俺たちだぜ」
「そん時は……上も俺が皆殺しにするよ」
「………で、その後あなた様は海賊王にでもなられるんですか」
「海賊王………春雨だけに?」
「それもいいかもね。強い奴にいっぱい会えるし。まずは鵲からかな?」
「はぁ?俺はやだよ。お前となんて」
「なんで?」
「なんで?だってすぐ腹に風穴空けんだもん」
「いいじゃん、死なないし?」
「いたいんだよ!って阿武兎どこ行くんだよ」
「こんなつまんないとこ帰ろうよ」
「帰れ帰れ。怖いじーさんに殺される前にな。
鳳仙に貸し作ったまんまじゃ帰れねぇよ」
「貸しなんてあったか?」
「あんたは何見てたんだよ」
「…酒」
「はぁ……とにかく、我々下々の者は団長様方の尻拭い…いや………海賊王への道を切り開きにでもいくとしまさぁ」
「頑張ってねぇ〜」
「がんバレェ〜」

阿武兎は部屋を出て行った。

「どっかに強い奴いないかなぁ」
「……まだやんのかよ」
「アイツ…きてるかなぁ」
「アイツ?」
「昔ね、取り損ねたもの」
「ふぅーん」