二次創作小説(紙ほか)

Re: 銀魂“真選組討伐部隊・零番隊帰還” ( No.8 )
日時: 2013/10/19 19:35
名前: 楼蘭 (ID: 8BUvyu0j)



五訓/霊的と虫。霊的な気配と虫の気配って似てるよね?

「では、黒田隊長と柳田副隊長の帰還を祝して!」
「「「「乾杯!!」」」」

広間に全員が集合して祝杯があげられた。

「こらっ!これは俺の酒だ!」
「あぁ!お酒…」
「夕凪、お前まだ酒ダメだろ」
「…おとなだよ?僕」
「その背格好で?」
「うん」
「着くならもうちょいマシなうそつけ」

松菊は夕凪にデコピンをした。

「いたっ」
「ったく」
「ではここで!夏なので良い話を一つ!」

こうして話がスタート。
まぁ最初は賑やかなお話で世間話シモネタなどなどだったのだが…

「んで、庭に女が井戸に向ってしゃがみこんでたから、どうしたのって尋ねると、いきなり振り返って…」

その瞬間待ってたかのように明かりが一斉に消えた。

「ぎゃぁぁぁ!!!」
「いたっ!えっちょっいたっ!」

男たちの叫び声が響いた。ただ一つ冷静な声があった。
明かりがついた。どうやら一時的な停電らしい。

「何だ?夕凪?」
「ふぇぇぇ〜まつぅ〜、真っ暗やだぁ〜」
「局長が泡吹いてます!」
「んで、十四郎。お前はなぜに俺の背後にいるんだ?」

局長は仰向けに気絶。オチを聞かずに気絶。
松菊のお腹の上には夕凪が泣きついてきていて、背後には土方がべったり背中合わせに座っていた。
「夕凪、お前なくなって。泣いたら熱出る癖あるんだから」
「だってぇ〜、ふぅぅぅ〜」
「黒田さんも大変でさぁ、でかい子供の面倒なんざ」
「人ごとか!ってかお前が一番怖がれよ。年下」
「黒田さんこそ怖がってくだせぇ」
「俺は霊的なもん怖くねぇし。生きてるやつの方が俺は怖いね」

松菊はそういって夕凪を抱えて立ち上がった。

「お前ら局長寝床持っていっとけよ」
「黒田さん、寝るんですかい?」
「まだ酒が足りねぇのに寝れるわけねぇだろ。総悟、あとで付き合え。夕凪を寝かしてくるから」
「わかりやした。んじゃぁこのでかい子供みてまさぁ」
「誰が子供だ!」

松菊は少し廊下を歩いて固まった。
そして早足で戻ってきた。

「かかか」
「なんだよ」
「顔が青いですぜ?」
「かかかか」
「「ん?」」

沖田と土方は松菊が背後を指差すので覗くとカエルがいた。

「カエル」
「あぁ…お前無理だっけ」
「十四郎。退治」
「自分でやれよ」
「お前だってさっき怖がってたろぅが!」
「生きもんぐらい動くだろ!」
「向ってきたらどぉすんだよ!」
「知るか!斬れ!向ってきたら斬れ!」
「体液が俺の青龍に着くだろ!」
「ったく」

折れた土方がカエルをどかした。

「ろくな大人がいねぇや」