二次創作小説(紙ほか)

Re: 魔天使マテリアル×新 妖界ナビ・ルナ 〜交錯する5つの宿命〜 ( No.58 )
日時: 2013/12/09 19:02
名前: 黎架 ◆wk0MOVWklQ (ID: TFVRu1Ih)

【嘆く心】、新しくしたよ〜〜♪


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「ところで、タイ、お前話を聞いた限りでは、死んでいるはずじゃないのか?」

レイヤの鋭い質問に、みんなも「あっ」となる。

「母と父と都和子が、助けにいくようにうるさかったし、勝手に冥界の神にまで、許しを得ていたから、しょうがなくだ」

「あっ、そうだタイくん、コレ・・・」

ルナがタイにわたしたのは、五星芒のペンダント。

「・・・・・・・・・・・・」

タイは、無言のまま受けとる。

「ルナっ、タイっ、帰ろっ。家は、『神舞ハイツ』だよ」

「おんぼろアパート〜♪」

「住めば都、だよ、ルナ」

「スネリも、同じようなことを言ってたよ!!」

などと、会話をしながら帰っていった。

「windmill」の中には、マテリアルたちだけとなった。

「鳴神さん、本当にすいませんでした」

「いや・・・・・・、いいんだ」

「・・・じゃあ、これからも・・・・・・

「ああ、今までどうりでいいよ」

「あ、ありがとうございます!!」

「・・・・・・ありが・・・とう・・・」


他のマテリアルたちも、「windmill」を後にし、残ったのは、サーヤ・レイヤ・伊吹の3人。
伊吹は、マテリアルたちとルナとタイが食べた料理の後片付けをしていく。

「伊吹さん、お手伝いします」

サーヤは、伊吹の手伝いを始める。

「僕は、上に上がってる」

* ** *

部屋に戻ったレイヤは、今朝 届いた荷物の1つである本を取り出す。レイヤは、本をパラパラ読みをし、次に金属の輪を取り出す。これも、今朝届いた物の1つである。

(選ばれし、5人の者、か)

じっと金属を見る。

(僕は、選ばれし者、なのかな・・・。
でも、サーヤは・・・・・・)

そんなことを考えていると・・・・・・

コンコンっ

休憩室のドアがノックされる。

「レイヤくん、話があるんだけど・・・・・・・・・」

「・・・?・・・・・・いいけど」

サーヤが休憩室に入ってくる。
伊吹は今、お風呂に入っている。
サーヤとレイヤは、帰って着替えている時、2人ともお風呂に入っている。

「・・・レイヤくん、ルナちゃんとタイくんのこと、どう思った?」

「僕たちと似ている。・・・いや、僕たちと比べ物にならないものだと・・・」

「・・・うん、わたしも思った。ものすごい過酷な戦いをしていたって。・・・わたしたちもなるのかな。兄弟の戦いで命を・・・命を、落・・・としてしまう戦、い・・・・・・」

「サーヤ・・・」

サーヤは、言葉の途中から、涙を流し、最終的に泣き始める。
こんなサーヤを間近で見たのが初めてなレイヤは、かつてサーヤが自分にしてくれたように、サーヤの頭を優しく抱くことしかできなかった。

(僕は・・・・・・僕は、必ず、“選ばれし者”になって、君を守ってみせるーー!!)

レイヤは、硬く、決意する。


* * * *

一方、ルナんたちは・・・・

「タイくん、ソラウ、ふうり。サーヤちゃんとレイヤくんも、わたしとタイくんと似ていた・・・」

「ルナ、似ているんじゃない。ぼくたちの戦いは、終わっている。けど、あいつらは、終わってない」

「「・・・・・・・・・」」

ソラウとふうりはただ、呆然として聞いていることしかできない。
それは、ルナとタイ、サーヤとレイヤのように過酷な宿命は、ない。
だからこそ、口に出すことができない。

「タイくん、ソラウ、ふうり、わたし、サーヤちゃんたちを助けたい」

「ぼくもあいつらを助けたい」

そんなルナとタイにソラウとふうりは、うなずくこと以外、できなかった。