二次創作小説(紙ほか)
- Re: 魔天使マテリアル×新 妖界ナビ・ルナ 〜交錯する5つの宿命〜 ( No.84 )
- 日時: 2013/12/30 15:56
- 名前: 黎架 ◆HQG9Vadfno (ID: TFVRu1Ih)
- プロフ: 5.魔界からの訪問者
「「火災爆災符、急々如律令」」
ルナとタイも呪符を飛ばす。
ソラウとふうりも、変化して戦う。
「そろそろ、限界では・・・?」
「「くっ・・・・・・」」
マテリアルたちとルナたちも、言葉がでなかった。
その時——
「時よ、そのせせらぎをとどめ、我が意に答えよ」
何を隠そう星也の声だ。
「それが、オレにきくとでも・・・?」
ヴァロスは、虫をはらうように、手で時の力をおさえこむ。
「えっ・・・・・・」
星也は、呆然とその光景を見つめる。
レイヤの頭の中にある言葉が、よこぎる。
「・・・確か、星也といったな、お前」
「は、はい」
レイヤの問いに、とまどいながらも、返事をする星也。
「・・・星也、お前“突然変異”じゃないのか?」
「・・・・・・はい。そうです」
そんな会話をよそに戦いは、続いている。
「きゃあ!!」
「サーヤ!?」
サーヤの叫びに、レイヤがかけつける。
「は、破魔の笛が・・・」
サーヤは、指を指す。
レイヤは、サーヤが指を指した場所を見ると・・・・・・
- Re: 魔天使マテリアル×新 妖界ナビ・ルナ 〜交錯する5つの宿命〜 ( No.85 )
- 日時: 2013/12/30 16:30
- 名前: 黎架 ◆HQG9Vadfno (ID: TFVRu1Ih)
破魔の笛の周りをヴァロスの出した虫たちが囲んでいる。
(まさか・・・。どうすれば、いいんだ。破魔の笛を取り戻さないかぎり、僕たちに残された道は、ない・・・)
レイヤは、「はっ」とあることを思い出す。
そして、強く願い始める。
(伝説のアーティファクトよ・・・。僕に、力を!!仲間を、救うために!!)
レイヤの強い思いが、届いたのか、レイヤとマイの腰のあたりが、同時に光り出す。
レイヤの腰のあたりからは、鎖でつながっている5つの輪の内、一つの輪が空中へと浮き上がる。
マイの腰のあたりからは、5つの宝玉の内、一つの宝玉が空中へと浮き上がる。
空中へと浮き上がった輪と宝玉は、一つとなる。
そして、形を変える。
そのままレイヤの手元に収まる。
レイヤは、すぐさま呪文を唱える。
「我は、光を操る者。今こそ我が意に答えよ!」
そう唱えると、レイヤの手元に収まった物がまた、光る。
光が、収まると、破魔の笛を囲んでいた虫たちは、消えた。
サーヤは、すぐさま破魔の笛を手に取り、奏で始める。
破魔の旋律にうなりながらも、最後のあとがきとばかりに、ヴァロスは、呪文を唱える。
「・・・で、出て、こい・・・サ、ンシキュ——」
ヴァロスの出した虫が、サーヤに向かってつき進む。
(どうしよう!!もう、よけられない・・・)
サーヤは、痛みを覚悟し、目を閉じる。
(・・・あ、あれ!?)
痛みは、感じない。
サーヤは、おそるおそる目を開ける。
目の前にあたのは・・・
レイヤ。
すんでのところで、周りこんできたのだろう。
「・・・・・・レイヤくん・・・」
サーヤは、レイヤに呼びかける。
「サーヤ、早く破魔の笛を吹くんだ!」
「う、うん」
サーヤは、レイヤに促され、再び破魔の旋律を奏でる。
しかし、レイヤは、この時点で意識を失っていた。