二次創作小説(紙ほか)

Re: 魔天使マテリアル×新 妖界ナビ・ルナ 〜交錯する5つの宿命〜 ( No.90 )
日時: 2013/12/30 21:48
名前: 黎架 ◆HQG9Vadfno (ID: TFVRu1Ih)
プロフ: 5.魔界からの訪問者


「う、うわぁーーーーーーー」

ヴァロスは、消滅する。

「ふぅ、レイヤ・・・・・・く・・・ん・・・!?」

サーヤは、レイヤに向かって呼び(?)かける。
サーヤの声を聞いたマテリアルたちとルナたちも、駆け寄る。

「サーヤちゃん、どうしたの?」

ルナが訪ねる。

「っ・・・レイヤくんが、レイヤくんが・・・!!」

サーヤは、涙をためやっとの思いで、仲間たちに伝える。

「「!?」」

「ーーーサンシキュ・・・」

マイが呟く。

「サンシキュ・・・って?」

ルナは、訪ねる。

「ヴァロスって、ヤツが言ってたんだ。“出てこい、サンシキューーー”と・・・」

(“サンシキュ”?どっかで聞いたことある・・・。サンシキュ、サンシキュ・・・・・・ーーーーーーあっ!!)

「「三尸九蟲!!」」

「サ・・・ンシキュウ・・・チュウ・・・・・・?」

サーヤは、やっとの思いで言う。

「体を消耗させ、精神を混乱させる霊物」

「「れ、霊物!?」」

サーヤとレイヤを除くマテリアルたちの声が見事にハモる。

「・・・体・・・を?・・・・・・じゃ、じゃあ、レイヤくんは、・・・ど・・・う・・・なるの・・・?」

サーヤは、今にも泣き出しそうだ。
そんなサーヤを落ち着かせるべく、ルナは・・・

「だ、大丈夫だよっ!サーヤちゃん!!」

「えっ・・・・・・!?」

サーヤは、絶望した目でルナを見る。

「ちゃんと、除去、するからっ!!」

ルナは、力強く言う。

「ほ、本当にっ・・・・・・!?」

「うんっ」

「よ、よろしくお願い・・・し、ま・・・す・・・」

ルナは、こそっとタイに話しかける。

「タイくん・・・どこで除去すれぱいいかな?」

タイは、ため息たじりに答える。

「『windmill』でいいんじゃないか?」

「そ、そうだね」

ルナは、いったんここてま話を区切る。
そして、ソラウに向かって言う。

「ソラウ、レイヤくんを、“windmill ”へ」

「わかった」

ソラウは返事をすると、再び変化する。
ソラウは、レイヤを乗せ走りだそうとすると・・・゛・・


Re: 魔天使マテリアル×新 妖界ナビ・ルナ 〜交錯する5つの宿命〜 ( No.91 )
日時: 2013/12/31 19:38
名前: 黎架 ◆HQG9Vadfno (ID: TFVRu1Ih)
プロフ: 5.魔界からの訪問者


ソラウは、レイヤを乗せて走りだそうとすると・・・・・・

「ま、待ってください!」

「・・・?サーヤちゃん??」

「わ、わたしも、乗せてください」

「サーヤちゃん・・・」

ルナは、考え込み、やがて顔を上げる。

「わかった。でも、ちょっと待って。
除寒冷災符 急々如律令」

ルナは、サーヤとレイヤに呪符を作り出す。
そして、飛ばす。

「ソラウ、サーヤちゃんとレイヤくんの事、お願いね」

ソラウは、うなずきサーヤのことを乗せる。
サーヤは、意識を失ったレイヤのことを支える。
ソラウは、サーヤがしっかり乗ったことを確認し、走り出す。

「タイくん、カザン、よろしく☆」

「ったく、ルナは、調子がいいんだから・・・」

タイは、不満を呟きながらも、カザンを呼び出す。

ルナとタイは、カザンに乗る。

「じゃあ、先、行くね」

タイが合図すると、カザンは、ソラウをおうように走り出した。

ーー残った者の中には、マイもいる。

「黎夜兄ぃ・・・」

絶望しているのは、サーヤだけではない。
マイだって、サーヤと同じ気持ちだ。

「魔衣さん、“windmill”に戻りましょう」

志穂は、やさしくマイの頭をなでる。

「うぅ、・・・うん・・・」

残った者たちは、ただ無言で“windmill”へ向かった。