二次創作小説(紙ほか)
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.113 )
- 日時: 2014/12/11 17:20
- 名前: 紫苑有栖 (ID: 0Q45BTb3)
第35問「竜騎士って何?」
グレイさん達は何処にいるだろう。
魔水晶にされた皆を探しているはずだけど。
城の中だから偉そうな人の所かな、つまりは王様のいるところ…。
「…王様のトコに行くならこっちだ」
リキさんは言う。
「前に少しだけ潜入したことがある。城の構造が変わってなければこっちに」
前を歩くリキさんの後をついていく。
そこには巨大なタコ。
「なんだよ、コレ………」
「少し邪魔だね」
明らかに道をふさいでしまっている。
この巨大タコをなんとかしないとこの先には進めないだろう。
「もう少しよー…」
ルーシィさんの声が聞こえてきた。
その声を辿りタコの回りを歩いてみるとそこには小さな女の子とルーシィさんの姿。
どうやらタコと地面にはさまったルーシィさんを助け出そうとしているらしい。
「ルーシィ…さん?」
「あ!ノエルちゃんっ…とこっちのノエルちゃん……?」
説明は後かな。
とりあえずルーシィさんを引っ張りだぞう、とその女の子と協力してなんとか助け出す。
助け出した後にいろいろと説明を聞くと女の子の名前はココ。
みんなの魔水晶を壊す鍵を持っていたココだったが取られてしまったらしい。
「魔水晶がぶつかるのを防げれば…」
「だったら私のレギオンを使いましょう!」
レギオン…って何だろう。
「レギオンか…あれで止められるとは思わないけど…」
この世界に住んでるからかリキは知っているらしい。
「でもやってみないと分からないです」
「よくわからないけどそれで行こう」
それからしばらく待つとそのレギオンと呼ばれたドラゴンのようなものに乗ってきたココさん。
なんだか騒がしい、とそちらへ向かうとそこにはグレイさん達の姿。
ナツさんもいるみたいだ。
グレイさん達もレギオンに乗せて魔水晶のある場所へ。
みんなで押し返そうとするがビクともせず。
更には、エクシードと呼ばれていた翼を持つネコ達も手伝ってくれるが、
魔水晶と島は近づいていく。
その時だった。
魔水晶が光に包まれた後、そこから魔水晶が消える。
現れたのは妖精の尻尾の…ミストガンさんだ。
「全てを元に戻すだけの巨大なアニマの残痕を探し遅くなったことを詫びよう。
そしてみんなの力がなければ間に合わなかった。感謝する」
ミストガンさんは続けた。
魔水晶は一度、アニマを通りアースランドで元の姿に戻る。
全て終わったのだと。
聞いていた誰もが喜んだ。
ミストガンさんがマスクを外すとココさんやイカついネコが“王子”と呼んだ。
だけどそのネコを撃ちぬいた魔力の弾。
「まだ終わらんぞーっ!!!」
アースランドのエルザさんが向かって来ていた。
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.114 )
- 日時: 2014/12/12 19:50
- 名前: 紫苑有栖 (ID: 0Q45BTb3)
王子と呼ばれているミストガンさんが前に立つものの、
何処からか聞こえて来た声がミストガンさんを王子だという事を否定する。
出て来たのは竜の形をした機械のようなもの。
「フハハハッ王の力に不可能は無い!!!王の力は絶対なのだ!」
ネコたちは「ドロマ・アニム」と口にする。
エドラスの言葉で「竜騎士」…、ドラゴンの強化装甲だとミストガンさんは言った。
それに続けてココさんが説明する。
対魔専用魔水晶が外部からの魔法を全部無効かさせちゃう搭乗型の甲冑。
王様があの中でドロマ・アニムを操作しているんだと。
その中に乗っている王様がエクシード達を捕えろ、と命令すると兵たちは次々とネコたちを狙っていく。
「おいおい、どうすんだよ…」
心配そうにリキさんは呟いた。
王国軍からエクシードを守るんだというが、竜騎士はこちらを狙い攻撃してくる。
一発目はミストガンさんが反射してくれたものの効かず。
更に二発目に来た攻撃でミストガンさんが地へと降ちてしまった。
『ノエル』
「!」
そうだ、こっちには竜殺しを得意とした魔導士がいる。
私は彼と顔を向き合い頷いた。
「リキさんはみんなとネコたちを守ってて下さい」
「お前はどうすんだよっ!」
「私は大丈夫」
ただそれだけ言ってココさんのレギオンから飛び降りた。
憑依させられるものが近くにない。
でも実体化させるほど魔力に余裕があるわけでもないから…。
「よし。憑依対象物を自分へ、同一化(ユニフィケ-ション) “ムーン”」
『待ってたぜ、この時を』
「その力、使わせて頂きます!」
彼が私に憑依してくるのと同時にいつもとは違う力が体の中を巡る。
これが闇竜の力…。
視界に入ってきたのはナツさんの姿だ。
彼は真っ直ぐに竜騎士へ向かい首元を狙った。
次にガジルさんが腹あたりを攻撃。
「「天竜の…/闇竜の…」」
誰かと声が被る。
「「咆哮!!!」」
そしてほぼ同時に竜騎士へと攻撃を与えた。
ウェンディさんだ。そのまま地面へと着地する。
「お前…滅竜魔法使えたのか……雰囲気も少し変わったか?」
ガジルさんが言う。
「いえ、これも“憑依”の魔法です。力には限りがある」
憑依された影響なのか、髪の色や瞳の色が黒く変わっているらしい。
もしかすると、と思い頬を手でなぞると三本の傷が浮かびあがっていることが分かった。
「よく分からねぇけどやるじゃねーか。ウェンディ、ノエル」
「いいえ…3人の攻撃の方がダメージとしては有効です」
ナツさんは、ルーシィさん達に「行け、ネコたちを守るんだ」と言う。
「そっちは4人で大丈夫なの!?」
そのルーシィさんの問いにグレイさんが答える。
「問題ねぇさ。相手はドラゴン。倒せるのはあいつらだけだ。
ノエルもナリが変わってるみてぇだし。
ドラゴン狩りの魔導士……滅竜魔導士!!!」
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.115 )
- 日時: 2014/12/13 19:23
- 名前: 紫苑有栖 (ID: 0Q45BTb3)
ウェンディさんが援護系の魔法を私達にかける。
動きがいつもより早くなり、3人で竜騎士を攻撃する。
だけど硬すぎる。微弱にしかダメージを受けていない。
次に、攻撃力強化の魔法をかけられ、攻撃するとさっきより威力が増しになる。
これならいけると思ったが彼はウェンディさんを狙った。
何発ものミサイルがウェンディさんへ襲い掛かる。
後ろへと避けようとした彼女だが、それは追尾型らしく避けきれず。
すぐに走り出し、ミサイルを全機撃ち落す。
「ノエルさん!!」
「大丈夫ですか、ウェンディさん」
まだまだ、と再びミサイルを撃ちだそうとするが、ガジルさんがそれを止める。
だが、2発残っていたらしくそれはこちらに向かって来ていた。
同じように撃ち落そうとも思ったが、さっきのと違う弾らしく爆発。
しかしナツさんはその爆炎を食い、ガジルさんが竜騎士の尻尾を食べる。
ナツさんが燃えて来た、と笑みを浮かばせた。
その時、いきなり竜騎士の色が黒く変わる。
「まずは貴様等全員の戦意を亡くしてやろう!ドロマ・アニム黒天の力をもってなァ!!!」
ビリビリと体が目の前の敵の恐ろしさを知る。
何度か攻撃を繰り替えずが、すべて跳ね返され押される一方。
さっきの竜騎士とはまったくの桁違いだ。
「フハハハ!ドロマ・アニム黒天は魔法の出力を数倍にも引き上げる特殊装甲、
貴様らに勝ち目はないぞォ!!!」
地面からいくつもの攻撃が私達を狙う。
何処から出てくるのかも分からず、避けられるようなものではない。
王様は言う。
ドロマ・アニムは常に世界中の魔力を吸収し続ける究極の魔導兵器。
ゆえに禁式。起動させたからには勝つ義務がある。
世界の為に、と。
それに対してナツさんは言った。
この世界で生きる者の為におまえを倒すのだと。
しかし究極の魔導兵器というからに一筋縄ではいかないみたいだ。
近づく事も出来ず、地へ倒れる。
それでも立ち上がるとガジルさんは4人同時でのブレス攻撃だという。
何が起きるか分からなかったから控えておきたかったがやるしかない、と。
その作戦にのり、4人で同時に竜騎士へと方向を撃つ。
だが竜騎士は空高く飛んで回避された。
もう一度やろうとするがそんな暇すら与えられずに攻撃を受けてしまう。
再び地面に這いつくばってしまったが私はフラつきながらも竜騎士を見据え立ち上がる。
魔力ももうほとんど残っていない。
どうすればいいんだろう……どうすれば…
「あきらめんな。
まだ終わってねぇ、かかってこいやコノヤロウ…オレはここに立っているぞ!!!」
ナツさんが立ち上がると竜騎士は彼を踏みつぶそうとする。
だがナツさんはそれを持ち上げ、明日の分の魔力を捻り出す、と再び燃え上がる。
「滅竜魔導士なめんじゃねーぞ!!!アァ!?」
“ノエル、「闇」を食え”
「!」
ムーンの声が頭の中に直接響いてくる…。
そうか、憑依されてるから。
—…でも私は本当の意味での滅竜魔導士じゃない。闇を食べられてもそれを自分の力には変えられない。
そもそも闇なんてどう食えばいい、というのだ。
“ドロマ・アニムの魔法は言い換えれば闇そのもの。食えれば力に出来なくても奴の力は半減出来る”
それってつまり…ウェンディさんと同じ実体のないもの…。
考えることもなかった。
要するにあの竜騎士を包む魔法を食えばいい。
先に動いたのはガジルさんだ。
腕を鉄へと変形させ、竜騎士の足を地面へ貫通させる。
「足を…」
「ロックした!これで空中には逃げられねぇ!!」
“行け、ノエル”
竜騎士がガジルさんに気を取られている間に私はすぐに近づき、その魔力を食いあげる。
「!! 何だ、ドロマ・アニムの魔力がなくなって…」
「「行けェ火竜!/今です!行って下さい、ナツさん!」
ナツさんが気付き、ウェンディさんに自分に向かって咆哮だと指示をする。
ウェンディさんは立ち上がり彼へ咆哮を放つ。
彼女の咆哮の特性、“回転”を利用しナツさんは竜騎士へと思いきり攻撃を仕掛けた。