二次創作小説(紙ほか)
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.123 )
- 日時: 2015/02/02 18:02
- 名前: 紫苑有栖 (ID: kaY8Y1HD)
それぞれの想いを胸にとうとう当日。
私のパートナーはシエルだ。
魔力は昨日のうちに補給してあり、私の分を使う事はない。
マカロフさんからも許可を貰っていた。
「アツい!」
その試験会場、天狼島に行くまでの船の道なりがすごく熱かった。
ほとんどの女性が水着姿でいる。
そんな中、見えてきた天狼島。
「あの島にはかつて妖精がいたと言われていた。
そして妖精の尻尾、初代マスター。メイビス・ヴァーミリオンの眠る地」
まずは一次試験の内容だ。
島の岸には煙が立っている。
そこに行くと8つの通路があり、1つの通路には1組しか入る事は出来ない。
「そして通路の先はこうなっておる」
情報ボードに移し出されたのは8つの道。
そして「闘」の文字が3つ、「静」の文字が1つ、「激闘」の文字が2つだ。
「ここを突破出来たチームのみが一次試験合格者じゃ」
「闘」のルートはこの8組のうち、2組がぶつかり勝った1組が通れる。
「激闘」は現役S級魔導士を倒さねば進めぬ最難関ルート。
「静」は誰とも戦う事なくこの一次試験を突破できるルート。
つまり、一次試験の目的は「武力」そして「運」。
最大で6組が合格出来る。最悪の場合、4組…。
「さあ、始めい!試験開始じゃ!!!」
しかしここは海の上…。
そうか、ここからがもう勝負。
気付いた時には既に遅く。
フリードさんに術式を書かれ、先を越されてしまった。
後にレビィさんチーム、エバーグリーンさんのチームが行ってしまう。
それから5分後、術式は解けてそれぞれが天狼島へ向けて船から降りる。
私はルカさんを実体化し、海の動物を想像させそれに乗り島へ。
Dルート、入るとそこにいたのはジュビアさんペア。
「なるほど、オレ達が入ったのは“闘”のルート」
「そうみたいだね、シエル」
「子供だからって手加減しないわよ!あっちでリキちゃんは強かったからね」
「私も…全力で行きます!!」
最初に行動に出たのはあっちだ。
どうやらジュビアさんが攻撃し、その隙をリサーナさんが狙う…なるほど。
「よく出来た作戦です。でも隙なんて作らない」
シエルがリサーナさんへと向かう。
ジュビアさんはこちらへと向かって来ていた。
「実体」
だけどジュビアさんのすぐ後ろ、すぐに方向転換出来ない位置にアクトさんを実体化。
「鎖魔法(チェ-ンマジック)…拘束!!」
「私に物理攻撃は…!?」
「知ってますよ。だけどそれは魔法で水の体になっているんですよね?」
魔法を封じ込めばこちらのもの。
それに特化したアクトさんは、今この場で一番最適な人だ。
「ジュビア!」
リサーナさんが彼女の名前を呼び、助けに行こうとする。
だけどすぐ目の前に迫るのはシエルの姿。
「行かせない。この勝負、貰い!」
体に似合わない大きな大斧を振りかぶり、斧の反対側でシエルはリサーナさんを攻撃。
後に気絶させた。
ジュビアさんは拘束済。動く事は出来ない。
「この勝負、私たちの勝ちですね」
私は奥の扉が開いたのを見てシエルとハイタッチして笑った。