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二次創作小説(紙ほか)
- Re: FAIARYTAIL「悪霊憑き」 ( No.133 )
- 日時: 2015/04/07 22:07
- 名前: 有栖 ◆n4kxWl0qaU (ID: oUY4LzoD)
最終問題「私って何?」
船を借りて天郎島があるであろう場所へと向かう。
すると前方に見えてきたのは人の影。
その影は何処かで見たことがある…。
彼女は海の上に立ち、手を上げていく。
“ゴゴゴ”と音がして現れたのは天郎島だ。
「シエル、あの人……」
『生身の人間…ではないな』
彼女は天郎島の奥へ、奥へと進んでゆく。
ついていくとそこには7年前と変わらないナツさんやルーシィさん達の姿。
「私の名はメイビス」
初代マスター…。
アクノロギアが咆哮を放つ時、メイビスさんは絆と信じ合う心の全てを魔力へと変換させた。
皆の想いが妖精三大魔法の1つ、妖精の球を発動させたのだと彼女は言う。
この魔法はあらゆる悪からギルドを守る、絶対防御魔法…。
「ノエルさん。貴方にはとても寂しい想いをさせてしまった」
解除するのに7年もかかってしまった。
その中でも私は最初に妖精の球から吐き出されたようだ。
“悪霊憑き”の魔法を持つ私は悪霊ではない者の魔法を受け付けなかったのだろう。
「揺るぎない信念と強い絆は奇跡さえも味方につける。
よいギルドになりましたね。3代目」
メイビスさんは笑う。
それから皆で小さなギルドへと帰り飲んだり踊ったりと全員が騒いでいた。
「お姉ちゃん……ううん、もうエルザさん、かな?」
「! お前…ノエルか?」
喜びの涙を堪えて笑って頷いた。
7年前とまったく変わらない。
「大きく、なったな」
彼女も笑う。
「うん…おかえり!」
—最初こそ、安定しなかった私の心も今はもう安定している。
今はね、“私自身”のやりたい事とか全てハッキリしているんだ。
契約を解除し、成仏していった“友達”もいるけれど。
その寂しさを埋めてくれる“仲間”が今、私にはいます—
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